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声に出して読みたくなる、圧巻の大冒険! 吉田修一の新境地ともいえる本書は、誰かのために生きる時代を模索する今だからこそ蘇る、二十一世紀版山椒太夫。古典の名作『山椒太夫』をベースに、上古も今も末代も、慈悲の心の尊さとはいかに、を現代に問う問題作だ。 あの安寿と厨子王が千年の時空を超えて繰り広げる、善の執着と悪の執着を描く大冒険は、文字を追うごとに、思わず声に出して読みたくなる圧巻の言葉とリズムにあふれている。
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Posted by ブクログ
そういえばこんな話だったな。古典に出てくる悪人はほんとに悪人で心底嫌な感じ。古文読んでる感じで面白かったです。
『安寿と厨子王丸』の吉田さん版。令和版? 現代風にアレンジしてなかなかの内容でした。最後の方はもう独特の世界、そこまでいっちゃいますかと言ったところ、長い旅だねえ。元々のとセットで残したい作品。滞りなく読み進めて、おもしかったあ。いろんなもの描ける人だね、素晴らしい。
山椒太夫をベースに、中世から令和までの時代をまたいで語られる、アンジュと頭獅王の物語。 山椒太夫の現代語訳かと思いつつ、二人の非情な運命をしみじみとたどって読んでいたら、一気に時が流れGoogleやらAppleも登場する現代へ。 じつに小気味よいテンポの語り口調で、いつの時代も変わらない慈悲の心を...続きを読む、適度な遊び心を交えながら伝えている。 もともとの「安寿」と「厨子王」の表記をあえて変えたのは、オリジナルストーリーであることを強調するためなのか。 ヒグチユウコの装画が素晴らしく、これだけでも見惚れてしまった。
一気に読めました。 でも、ちょっとよく分からなかった‥ いきなり令和とか出てきて現代になったりと、めまぐるしかった。 でも、やっぱりかわいそうな話し。
「人の幸せに隔てがあってはならぬ。慈悲の心を失っては人ではないぞ」 古典の名作「山椒太夫」をベースに、安寿と厨子王が時空を超えて繰り広げる大冒険。誰かのために生きる時代を模索する今、慈悲の心の尊さを問う。 森鴎外の「山椒大夫」は読んだ記憶がない。「安寿と厨子王」の話はむかし童話で読んはずなのだけれ...続きを読むどすっかり忘れていた。だから本作の前半を読んで「こんな話だったか」と思った。ところが中盤以降は……!! …吉田修一の才気煥発に圧倒された感じだった。 (B)
昔話の安寿と厨子王、好きだったな。 何でだろう。2人の名前が不思議でカッコよかったからかな。それともお母さんと厨子王に救いがあったからかな。 久しぶりに見た懐かしいけどちょっと様子の変わった名前と外観。読後、の悲壮感はない。ご都合の良いままで終わる。
「安寿と厨子王」から派生した異世界ロックファンタジーという感じのお話。口語調というのか文章にリズムがあって、たいへん読み心地が良かった。 それにしても日本の昔話って身も蓋もない感じのものが多いよなぁ…良い行いをした人も悪い行いをした人も相応に報われるのだけれど、悪い人への報復があっけらかんとえげつな...続きを読むい。因果応報とはいうけれど、寛容は特に必要ないのかな。この単純さがいっそ不思議というか面白いというか…現代人の私は戸惑ってしまう。 吉田修一さんは何故このお話を書こうと思ったのだろう?
安寿と厨子王の日本の童話を時空を超えてのお話。 父を訪ね求めて母とアンジュと頭獅王の姉弟は旅に出るものの、人買いに売られ、母と別れ、姉弟は非道な主に無理な仕事を手伝われてる日々を送る。 一度の脱出に失敗し、二度目はアンジュがその身を犠牲にして頭獅王がお寺に助けられながらも乞食とサーカスに拾われ、...続きを読む六条院夫婦の養子となり 再び姉アンジュと母と再会するまで。 意外(?) と読めて、面白かった。
あの安寿と厨子王が。。 古典が大冒険になってる感じ。 途中から何歳?何百年生きてる?不思議だった。 さくっと読める。
「安寿と厨子王」「山椒大夫」が現代に現れた! 最近、NHKラジオで森鴎外「山椒大夫」の英語版をリスニングした。 子ども時代に童話を読んだきりだったので、懐かしく聞いていたところ、こういう本が出ていることを知り、興味深く拝読。 アンジュと頭獅王にとってはお母さんに会えてハッピーエンドだけど、物語の...続きを読む残酷さを再確認した。 山椒大夫と三郎、人でなしすぎるでしょ。 そして、慈悲をかけるふりして「黄泉の国」を贈る頭獅王の報復もこわい。処刑の仕方は「山椒大夫」(by森鴎外)通りかな。 オリジナルストーリーは加えられているものの、話の筋としては元の話の通り。 死んだはずのアンジュが現代の新宿で再登場した場面は、舞台のカーテンコールを見ているようだった(カーテンコールでは死んだ人も手に手を取って再登場する)。 GoogleとAppleとソフトバンクの株を…というくだりはちょっと笑えたな。 この本の、というより、安寿と厨子王の思い出が少しだけある。 小学校一年時の友達が、童話「安寿と厨子王」を「私の大好きなお話なの!」と言っていた。 当時「大好きな物語」と言えるようなものがまだなかった私は、安寿と厨子王をさぞ素敵な物語だと思っていた。ワクワクするプリンセスのお話かと思ったほどだ。 それを母に伝えたら、嫌な顔されて「私は嫌いよ。残酷だから。」と一蹴された。 その後も、20歳の頃に「安寿と厨子王」が好きだという友達に会った。 今となっては、彼女たち、若年にして「安寿と厨子王」好きだってのは変わってるなぁと、改めて思う。 おそらく、現代人にとって、この人身売買と虐待と報復の物語が、受け入れ難いと思う。 それくらい、すごく、かわいそうで残酷な話なんだよね。 もともとは浄瑠璃なんだとか。 子ども向け童話にしたのが「安寿と厨子王」らしい。これを子ども向け童話にしようと思った人、逆にすごいな。
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