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Posted by ブクログ
「安寿と厨子王」「山椒大夫」が現代に現れた!
最近、NHKラジオで森鴎外「山椒大夫」の英語版をリスニングした。
子ども時代に童話を読んだきりだったので、懐かしく聞いていたところ、こういう本が出ていることを知り、興味深く拝読。
アンジュと頭獅王にとってはお母さんに会えてハッピーエンドだけど、物語の残酷さを再確認した。
山椒大夫と三郎、人でなしすぎるでしょ。
そして、慈悲をかけるふりして「黄泉の国」を贈る頭獅王の報復もこわい。処刑の仕方は「山椒大夫」(by森鴎外)通りかな。
オリジナルストーリーは加えられているものの、話の筋としては元の話の通り。
死んだはずのアンジュが現代の新宿で再登場した場面は、舞台のカーテンコールを見ているようだった(カーテンコールでは死んだ人も手に手を取って再登場する)。
GoogleとAppleとソフトバンクの株を…というくだりはちょっと笑えたな。
この本の、というより、安寿と厨子王の思い出が少しだけある。
小学校一年時の友達が、童話「安寿と厨子王」を「私の大好きなお話なの!」と言っていた。
当時「大好きな物語」と言えるようなものがまだなかった私は、安寿と厨子王をさぞ素敵な物語だと思っていた。ワクワクするプリンセスのお話かと思ったほどだ。
それを母に伝えたら、嫌な顔されて「私は嫌いよ。残酷だから。」と一蹴された。
その後も、20歳の頃に「安寿と厨子王」が好きだという友達に会った。
今となっては、彼女たち、若年にして「安寿と厨子王」好きだってのは変わってるなぁと、改めて思う。
おそらく、現代人にとって、この人身売買と虐待と報復の物語が、受け入れ難いと思う。
それくらい、すごく、かわいそうで残酷な話なんだよね。
もともとは浄瑠璃なんだとか。
子ども向け童話にしたのが「安寿と厨子王」らしい。これを子ども向け童話にしようと思った人、逆にすごいな。
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