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Posted by ブクログ
程よいせつなさを楽しもうとしたらがっつり心を揺さぶられた。
話自体は霊感のある少年クロと幽霊の少女紫音の恋愛を描くテンプレといえばテンプレな話。
冒頭にクロと紫音が出会い二人で紫音の心残りを探そうとなる冒頭の様式美は嫌いじゃないです。
メインのという帖人物にはもうひとり、紫音の幼馴染でクロの親友という立ち位置の士郎という少年も登場。
士郎を含めクロと紫音とで三角関係になっているのもこれまた様式美。
士郎と紫音の仲に劣等感を抱くクロを見るのも辛いけど、
士郎が紫音を認識できないせいでこの点でみんながみんな辛そうにしていないのも見ていられず度々小休憩。
最終的に実は紫音だけでなく士郎も幽霊で(本人は気づいていない)クロは密かに士郎の心残りを解決するため紫音を降霊してもらって今回の話が始まったというオチになる。
それはそれでクロに救いがなさすぎるだろふざけんなとか考えながら読んでたけど最期にちゃんと希望が残されててホッとした。
割りと面白いのにもったいないと思ったのがクロの家族の能力について。
クロの家族(クロと3姉妹)は幽霊が見えるだけでなく夕刻になると発揮できる特殊な能力を持っていて
その内容をどう物語に絡めるのか楽しみにしてたけど一番上の藍子以外は紫音の心残りに一切関係ない能力ばかりでもやもやした。
クロが「幽霊に触れられる」、妹の黄が「幽霊を憑依させられる」、姉の緋色が「触れた幽霊を除霊できる」と
単純な能力をちらつかせて藍子の「降霊」という能力を予想させたかったと考えると面白いけどあまりにも本筋に
関係なさすぎて拍子抜けした。
その点がしっくり来れば文句なしといった作品だった。切ない話、様式美が好きって人にはおすすめしようと思う。
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