あらすじ
霊感体質の高校生・結城クロ。
ある日の放課後、彼は教室で同級生だった長谷川紫音の幽霊と出会う。
紫音を成仏させるため彼女の心残りを解決しようとするクロ。
だが、紫音はその提案を一蹴し、命令口調で「私を生き返らせなさい」と言い放つ。
クロやクロの3人の姉妹、他の幽霊たちも巻き込み様々な事件が巻き起こる。
しかし、やがて紫音の記憶と存在が薄れ始めて……。
あなたは最後の嘘に気づくことができますか?
物語の端々に切ない空気を感じさせるラブストーリーです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
霊感体質のクロと幽霊となってしまった紫音のラブストーリー。そしてクロ、紫音、志郎の友情の物語でもあります。
甘酸っぱい恋模様と切なさが描かれていて最終章では驚きの事実も明かされて。。うるっときちゃいました
Posted by ブクログ
高校生の結城クロは学園内に幽霊となって現れる元同級生長谷川紫音の心残りを解いて成仏させようと奮闘する。彼と同様霊媒体質の3人の姉妹達も交えて紫音のみならず学園の中に潜んでいる幽霊たちの悔恨をも解いていく。ライトノベルなので重々しい感じはないけれど、亡くなった人の魂が生前の未練を解いて成仏する過程というのは、本当にこうなっているのかも…?と思わせるほどに描写が細かいところが良かった。
アニメなど映像化したら面白いかも。
Posted by ブクログ
霊感体質の高校生・結城クロ。ある日の放課後、彼は教室で同級生だった長谷川紫音の幽霊と出会う。紫音を成仏させるため彼女の心残りを解決しようとするクロ。あなたは最後の嘘に気づくことができますか?
Posted by ブクログ
程よいせつなさを楽しもうとしたらがっつり心を揺さぶられた。
話自体は霊感のある少年クロと幽霊の少女紫音の恋愛を描くテンプレといえばテンプレな話。
冒頭にクロと紫音が出会い二人で紫音の心残りを探そうとなる冒頭の様式美は嫌いじゃないです。
メインのという帖人物にはもうひとり、紫音の幼馴染でクロの親友という立ち位置の士郎という少年も登場。
士郎を含めクロと紫音とで三角関係になっているのもこれまた様式美。
士郎と紫音の仲に劣等感を抱くクロを見るのも辛いけど、
士郎が紫音を認識できないせいでこの点でみんながみんな辛そうにしていないのも見ていられず度々小休憩。
最終的に実は紫音だけでなく士郎も幽霊で(本人は気づいていない)クロは密かに士郎の心残りを解決するため紫音を降霊してもらって今回の話が始まったというオチになる。
それはそれでクロに救いがなさすぎるだろふざけんなとか考えながら読んでたけど最期にちゃんと希望が残されててホッとした。
割りと面白いのにもったいないと思ったのがクロの家族の能力について。
クロの家族(クロと3姉妹)は幽霊が見えるだけでなく夕刻になると発揮できる特殊な能力を持っていて
その内容をどう物語に絡めるのか楽しみにしてたけど一番上の藍子以外は紫音の心残りに一切関係ない能力ばかりでもやもやした。
クロが「幽霊に触れられる」、妹の黄が「幽霊を憑依させられる」、姉の緋色が「触れた幽霊を除霊できる」と
単純な能力をちらつかせて藍子の「降霊」という能力を予想させたかったと考えると面白いけどあまりにも本筋に
関係なさすぎて拍子抜けした。
その点がしっくり来れば文句なしといった作品だった。切ない話、様式美が好きって人にはおすすめしようと思う。