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行方不明だった叔父・赤石を訪ねた日、自動車内でムカデに襲われ死にかけた片桐が戻ると、自宅が放火され、留守番をしていた友人・貫井の妻と娘が惨殺されていた――。さらに恐るべき『敵』は奇怪な力で大量の死者を出しながら、片桐を狙う。彼に逆転の方法はあるのか!? 第19回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した著者が満を持して放つ伝奇ホラー・サスペンス力作長編。
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Posted by ブクログ
人を喰らって若返りを繰り返す異形の者との戦いを描いたホラーサスペンス。 両親を失くした片桐真治は、母方の叔父に会いに南房総を訪れる。母の実家では『的』と呼ばれる異形を探知できる『矢の者』と呼ばれる能力者が生まれる家系で、実家と絶縁していた母から得られなかった情報を求めて叔父を尋ねるが、片桐はその帰路...続きを読むで交通事故に会ってしまう。 さらに家への放火や親友の家族を殺されるなどの事件が続き、片桐は身の危険を感じ始める… 『矢の者』の使命は『的』を追い詰めて殺すこと、とあるので化け物との異能バトル的なものかと思いきや、本当に『的』を探知できるだけで戦闘に特化した力では全くない。 そのへんは少し拍子抜けだったけど、無力だからこそじわじわと追い詰められる恐怖や焦燥感はあった。
表紙の絵が秀逸。山神がどんどん人を追い詰め、殺していく様は緊張感があり、主人公も殺されて物語が終わるのでは?と感じる場面もあった。 面白かったが、人物の動きが激しいシーンの描写がよくわからないことがあり、丁寧に読んだ方が楽しめる作品だと思う。
表紙の絵が不気味。 「矢の者」と「的」の謎を追ってゾクゾクしながら読み進めていったが、片桐と貫井VS「山神」のクライマックスシーンはちょっと軽くなってしまったかな?双方が持つ能力に差がいありすぎるよー。
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