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砂漠の反乱
第一次世界大戦時、ドイツと同盟するトルコ帝国を内部から揺さぶるべく、アラブの反乱を支援するため英国が送り込んだ「アラビアのロレンス」。その戦いを綴った膨大な手記『知恵の七柱』を、自らの手で簡潔かつスピーディな文体で再編集した本書は、謎に満ちたロレンスを知るための入口である。 -
巣鴨プリズン 教誨師花山信勝と死刑戦犯の記録
敗戦直後、連合国軍によって巣鴨プリズンと名づけられた巣鴨拘置所に、数多くの人々が「戦争犯罪人」として収容された。ここの初代戦犯教誨師となった花山信勝は、彼らと接し、三四名の死刑囚の最期を看とった。東条英機、広田弘毅、そして若いBC級戦犯たちを見送る懊悩の日々の中、彼はこの過酷な任務をいかにとらえ、戦争犯罪をどううけとめて教導活動にあたったのか。回想をもとに心の軌跡を辿り、太平洋戦争について考える。 -
二人の脱獄者 - 蒼穹に響く銃声と終焉の月
グルア監獄のゆるさに不本意ながら慣れてしまったクロラだが、ようやく密偵として本格的に監獄を探り始める。そこに起きた脱走事件――逃亡者は二人。第一に収監されていた元警邏隊隊長ホドロフと、もう一人はクロラが担当するあの男だった。ホドロフと浅からぬ因縁があるらしいゼータ所長からは彼の捕獲命令が、もう一人には射殺許可が出された! 休暇で街に出ていたクロラはこの騒動に巻き込まれ……!? シリーズ第2弾! -
トルコのもう一つの顔
言語学者である著者はトルコ共和国を一九七〇年に訪れて以来、その地の人々と諸言語の魅力にとりつかれ、十数年にわたり一年の半分をトルコでの野外調査に費す日々が続いた。調査中に見舞われた災難に、進んで救いの手をさしのべ、言葉や歌を教えてくれた村人たち。辺境にあって歳月を越えてひそやかに生き続ける「言葉」とその守り手への愛をこめて綴る、とかく情報不足になりがちなトルコという国での得がたい体験の記録である。 -
熱砂の巨兵4
三徴にわけて封じられていた始祖はより強い力を発揮できる依り代としてカルスを狙う――裏切り者〈巨兵〉を従えて。人々の未来がかかる戦い、真の天馬同士、決着をつける刻がきた。 -
南海燃ゆ4
マニラ湾の要塞群を粉砕した日向以下旧式戦艦部隊に、米新鋭戦艦ノースカロライナ級が立ちはだかる。死中に活を求める激闘の帰趨は!? -
プロフェッショナルな修理
一〇〇円ショップに代表される、安価・大量生産・大量消費の時代が長く続いている。しかし、そんな時代でも「愛着のあるものは捨てずに修理して使いたい」という人は少なからずいる。本書には、その需要に応える技術者・職人の精神と技術が丹念な取材の下に描き出されている。 -
デルフィニア戦記18
放浪の戦士と異世界の少女の出逢い――すべてはここから始まった。盟約という堅い絆で結ばれた二人は、幾多の危機を乗り越え、あまたの合戦に勝ち抜いて、戦士は大国の王に、少女は王と国の守護神となった。獅子王と妃将軍がつむぐデルフィニアの伝説がここに完結する。 -
藪の中の家 芥川自死の謎を解く
昭和二年七月二十四日未明、芥川龍之介は睡眠薬により、自らの死を選んだ……。しかし、致死量に至る睡眠薬の入手は、芥川の治療のために出された処方によれば困難である──主治医の日記、龍之介の書簡などから、自死の真相に迫る、渾身のノンフィクション。第十七回新田次郎文学賞受賞作。 -
妖説 源氏物語
すでに光源氏が世を去りし、この御代。宮中を彩る殿上人が二人いた。物静かな源氏の子、薫中将。そして活発で無頼を気取る、同じく孫の匂宮。ともに亡き光源氏の影から逃れられない血の宿命。その彼らに、奇怪な魑魅魍魎たちが襲いかかる! 陰陽師白鴎とともに、平安の闇と謎に挑む彼らだが……。華麗にして不可思議な「妖説 源氏物語」ここに開幕。 -
デルフィニア戦記16
生きて戻れ――リィの言葉に送られて、シェラは北を目指す。ついに、ヴァンツァー、そしてファロット一族との死闘が演じられる時が来たのだ! 一方、シェラと別行動中、騎士団員千人の命と交換に虜囚となり、意識を無くした戦女神に、レティシアは微笑みながら歩み寄る。研ぎ上げた必殺の針を手に── -
巡洋戦艦「浅間」 激浪の太平洋
米国の専横に対抗し、日本は欧州と同盟、太平洋で対峙した。フィリピン救援を目論む米軍はパラオに再侵攻。初陣の「浅間」が迎え撃つ。 -
スカーレット・ウィザード
海賊達の王という異名を持つこの俺に、エネルギーと情報の二つを支配するクーア財閥の女王から仕事の依頼が。だが、出されたものは『婚姻届』だった。かなり異色な宇宙恋愛物語。 -
サハリン棄民
戦前・戦中、炭坑資源開発のためサハリン(樺太)に渡った労働者の中には強制的・半強制的に募集・連行された韓国・朝鮮人が数万人いた。終戦とともに始まった引き揚げ事業はサハリンにも及んだが、その中に帝国臣民として徴用された朝鮮人は含まれていなかった。彼らはソ連統治下のサハリンに残されたのである。冷戦・南北朝鮮対立という国際環境、そして日本の戦後責任への無自覚に抗し、故郷訪問に至るまでの四十五年の足跡を克明に辿る。 -
恐竜大絶滅 陸・海・空で何が起きていたのか
6600万年前、生態系の頂点を極めた恐竜類が地球上から姿を消した。大量絶滅事件の原因は、隕石だとするのが現在の定説である。 ただ、その影響は一様ではなかった。突然のインパクトを前に、生存と滅亡の明暗は、いかに分かれたのか? 本書は、恐竜、翼竜、アンモノイド、サメ、鳥、哺乳類などの存亡を幅広く解説。大量絶滅事件の前後のドラマを豊富な図版とともに描き出し、個性豊かな古生物たちの歩みを伝える。 各章監修:後藤和久、小林快次、高桒祐司、相場大佑、冨田武照、田中公教、木村由莉 目 次 はじめに 第1部 大量絶滅事件、勃発 第1章 隕石落下というはじまり―謎多き大事件 第2部 滅びに至る物語 第2章 陸の王者――恐竜類の1億6000万年 第3章 空の主役――翼竜類の1億6000万年 第4章 世界の証人――アンモノイド類が歩んだ3億年 第3部 滅びを超えた物語 第5章 絶滅しなかった海の主――役者は交代するも舞台は続く 第6章 恐竜類の生き残り――絶滅と生存の分水嶺 第7章 私たちへの道―霊長類、現る おわりに もっと詳しく知りたい読者のための参考資料 索引(種目) -
幸村を討て
徳川家康が最も恐れた男、真田幸村の謎に迫る! 「歴史ミステリとして、そして本格ミステリとして、実に優れた一作」 ――大矢博子(解説より) 徳川・豊臣両家や諸将の思惑が交錯する大坂の陣。 亡き昌幸とその次男幸村――何年にもわたる真田父子の企みを読めず、翻弄される東西両軍。徳川家康、織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永、ついには昌幸の長男信之までもが、口々に叫ぶ。「幸村を討て!」と……。戦国最後の戦いを通じて描く、親子、兄弟、そして「家」をめぐる、切なくも手に汗握る物語。 『塞王の楯』「羽州ぼろ鳶組」シリーズの熱さと『八本目の槍』の緻密な叙述を兼ね備え、家康を「探偵役」に紡がれた、単行本時各紙誌絶賛の傑作歴史ミステリーが待望の文庫化! 【目次】 家康の疑 逃げよ有楽斎 南条の影 名こそ又兵衛 政宗の夢 勝永の誓い 真田の戦 解説 大矢博子 〈大坂の陣410周年〉 -
続・日本軍兵士―帝国陸海軍の現実
先の大戦で230万人の軍人・軍属を喪った日本。死者の6割は戦闘ではなく戦病死による。 この大量死の背景には、無理ある軍拡、「正面装備」以外の軽視、下位兵士に犠牲を強いる構造、兵士の生活・衣食住の無視があった。 進まない機械化、パン食をめぐる精神論、先進的と言われた海軍の住環境無視……日中戦争の拡大とともに限界が露呈していく。 本書は帝国陸海軍の歴史を追い、兵士たちの体験を通し日本軍の本質を描く。 【目次】 はじめに 序 章 近代日本の戦死者と戦病死者――日清戦争からアジア・太平洋戦争まで 疾病との戦いだった日清戦争 戦病死者が激減した日露戦争 第一次世界大戦の戦病死者 シベリア干渉戦争の戦没者数 伝染病による死者の激減 軍事衛生の改善・改良と満州事変 退行する軍事衛生――日中戦争の長期化 アジア・太平洋戦争の開戦 陸海軍の戦没者数 日露戦争以前に戻った戦病死者の割合 第1章 明治から満州事変まで――兵士たちの「食」と体格 1 徴兵制の導入――忌避者と現役徴集率 徴兵令の布告 現役徴集率二〇%の実態 徴兵忌避の方法 沖縄の現実、徴兵忌避者の減少 軍医の裁量権――高学歴者への配慮と同情 2 優良な体格と脚気問題――明治・大正期 明治の兵士――身長一六五センチ、体重六〇キロ 脚 気――総人員三割から四割の罹患 兵士たちを魅了した白米 3 「梅干主義」の克服、パン食の採用へ 栄養学の発展――第一次世界大戦後の日本 陸軍の兵食改善 一九二〇年のパン食導入 冷凍食品の導入と大型給糧艦 洋食の普及と充実――満州事変期 壮丁と兵士の体格 4 給養改革の限界――低タンパク質、過剰炭水化物 シベリア干渉戦争の失敗 飯盒炊さん方式による給養 兵食における質の問題 陸軍でのパン食のその後 揺れる海軍のパン食――「皇軍兵食論」の登場 第2章 日中全面戦争下――拡大する兵力動員 1疲労困憊の前線――長距離行軍と睡眠の欠乏 苦闘を強いられる日本軍 萎縮し「奮進」できない兵士たち 多発する戦争栄養失調症 「殆ど老衰病の如く」 2増大する中年兵士、障害を持つ兵士 低水準の動員兵力 軍隊生活未経験者の召集 召集が原因の出生率低下 国民兵役までも 知的障害の兵士 吃音の兵士 野戦衛生長官部による批判 攻撃一辺倒の作戦思想 3統制経済へ――体格の劣化、軍服の粗悪化 総力戦の本格化、国民生活の悪化 軍隊の給養――副食の品種減少、米麦食偏重 劣化する軍服――絨製から綿製へ 向上しない体格、弱兵の増加 4日独伊三国同盟締結と対米じり貧 ドイツの大攻勢による政策転換 資源の米英依存による新たな困難 石油禁輸とジリ貧論――アジア・太平洋戦争の開戦へ 中国戦線にくぎ付けにされ続けた陸軍 第3章 アジア・太平洋戦争末期――飢える前線 1 根こそぎ動員へ 植民地兵、防衛召集、障害者 植民地から日本軍兵士へ――朝鮮・台湾から 防衛召集による大量召集 視覚障害者たちの動員開始 強制動員されるマッサージ師たち 2 伝染病と「詐病」の蔓延 戦争末期の戦没者急増 栄養失調の深刻化 マラリアの多発 「現場」での非現実的予防対策 精神病の「素因」重視 詐病の摘発 詐病の増大 戦力を大きく削ぐ皮膚感染症 3 離島守備隊の惨状 「自給自足の態勢」強化の指示 不十分なままの海軍の給養 兵員の体格劣化、栄養失調による死者 違法な軍法会議と抗争 食糧をめぐる陸海軍の対立 4 かけ声ばかりの本土決戦準備――日米の体格差 野草、貝類、昆虫…… 「こんな軍隊で勝てるのだろうか」 兵士たちによる盗み 体格・体力のさらなる低下 アメリカ軍の給養と体格 第4章 人間軽視――日本軍の構造的問題 1機械化の立ち遅れ――軍馬と代用燃料車 「悲惨なともいうべき状態」――国産車の劣悪な性能 代用燃料車の現実 軍機械化の主張とその限界 断ち切れない「馬力」への依存 2劣悪な装備と過重負担――体重40%超の装備と装具 過重負担の装備 戦闘の「現場」、兵士の限界点 一〇〇日間、二〇〇〇キロを超える行軍 中国人から掠奪した布製の靴、草履一六六名の凍死者 粗悪な雨外套 3海軍先進性の幻想――造船技術と居住性軽視 造船技術は先進的だったか 居住性の軽視 一般の兵員に対する差別 「松型駆逐艦」の居住性 「世界に類のない非常対策」高カロリー食の失敗 特殊環境下の乗員の健康 アメリカ海軍 の潜水艦との比較 ドイツ海軍Uボートの徹底検証 4犠牲の不平等――兵士ほど死亡率が高いのか 兵役負担の軽重 大学生の戦没率 召集をめぐる贈収賄 食糧の分配をめぐる不平等 戦死をめぐる不平等 メレヨン島とパラオ本島 長台関での階級間格差 正規将校の戦病死率 おわりに 日中全面戦争下、野放図な軍拡 宇垣一成の陸軍上層部批判 騎兵監・吉田悳の意見書 日本陸軍機械化の限界 追いつかなかった軍備の充実 コラム ①戦史の編纂――日清戦争からアジア・太平洋戦争まで ②戦場における「歯」の問題再び ③軍人たちの遺骨 ④戦争の呼称を考える――揺れ続ける評価 ⑤軍歴証明と国の責任 あとがき 参考文献 近代日本の戦争 略年表 -
帝国で読み解く近現代史
帝国=アメリカ、ロシア、中国の行動原理を理解するキーワード! 果たして「帝国」は悪なのか? そもそも「帝国」とはいかなる存在なのか? 皇帝がいない国でも「帝国主義」を標榜するとはどういうことか―― それぞれ中国史と英国史を専門に、東西の歴史に通ずる2人の研究者が、 「帝国」をキーワードに世界の近現代史をとらえ直す。 今までになかった新しい視点で、近現代から現代までの歴史の流れを読み解く目を養える。 全編対談のため、充実した内容ながら全編にわたってわかりやすく読み進められる一冊。 【目次】 序章 「帝国」とは何か 第1章 ヨーロッパと中華世界、東西の帝国の邂逅 第2章 押し寄せる列強と東アジア 第3章 ナショナリズムの高まりと帝国の変容 第4章 解体される帝国、生き残る帝国 第5章 アメリカとソ連――新しい二つの帝国の時代 終章 最後にもう一度帝国とは何かを考える 対談を振り返る対談 -
脳の本質 いかにしてヒトは知性を獲得するか
なぜ細胞の集合体である脳から自我が生まれ、感情が湧くのか。 どうして相手の心がわかるのか。脳はいかに言語を操るのか。 そもそもなぜ生命を維持できるのか。鍵は、脳がする「予測」と予測誤差の修正だ。 本書では、知覚、感情、運動から、言語、記憶、モチベーションと意思決定まで、脳が発達する原理をひもとく。 子どもの学習や障害、意識の構造も一望。 人類に残された謎である、高度な知性を獲得するしくみを解き明かす。 まえがき 第1章 脳の本質に向けて 脳科学の祖ヘルムホルツ 世界が止まって見える理由 幸運な出会いから科学の爆発へ サイバネティクス 悪魔的天才と呼ばれたフォン・ノイマン シャノンの情報理論 人間の能動性と心の発達 予測と模倣 シュレーディンガーの仮説 第2章 五感で世界を捉え、世界に働きかける 知覚・運動機能に関する脳研究の夜明け ホムンクルスの発見 知覚とは何か 脳内の階層的処理によって生まれる知覚 脳はどのように推論するのか 推論の基本――ベイズ推論 脳の推論メカニズムを探る フリストンの自由エネルギー原理 予測誤差最小化を実証する 運動制御 知覚と運動の循環 注意機能とニューロン反応の同期 視覚と運動を統合するミラーニューロン まとめ コラム1 感覚統合――異種感覚を統合する 第3章 感情と認知 感情に関する脳研究の夜明け 感情はどのように決定されるのか外環境と内環境 内臓状態の知覚と運動 ホメオスタシスとアロスタシス アロスタシスの仕組み 内受容予測符号化 内臓感覚皮質の構造と感情 内受容感覚と自閉症 感情の発達 まとめ 第4章 発達する脳 発達・学習研究の夜明け 人間の視覚野の臨界期 ヘブ則からBCM理論へ 赤ちゃんの手腕運動 じーっと見る赤ちゃん 発達の原理 動機づけのメカニズム 滑らかな運動を司る小脳知識を書き換える赤ちゃん GABAの役割と神経発達症(発達障害)との関係 まとめ コラム2 ヘブの洞察力 第5章 記憶と認知 記憶研究の夜明け 海馬損傷の患者 過去の記憶は海馬にはないのか エピソード記憶は多感覚である 海馬の役割 二つの発見――エピソードの予測と時系列化 記憶を再構成する 睡眠は記憶の強化と要約を行う 概念細胞の発見 場所細胞の発見 運動予測――ボールを見てバットを振る 身体化による 認知 メンタルシミュレーションの仕組み まとめ コラム3 海馬の機能――出来事の順序を記憶し、再生する 第6章 高次脳機能――知識、言語、モチベーション モノがわかるとは何か 二つの視覚系経路 動的概念の獲得から言語獲得へ 意図の理解 言語の基礎とブローカ失語 名詞と動詞の理解 目的語の理解 文の意味理解 チョムスキーの生成文法 予測しながら会話する モチベーション(動機づけ)とは何か 人間行動の基礎理論へ 再び注意と視線移動行動の決定とモチベーション 予測誤差とドーパミン 好奇心はどこから来るのか まとめ 第7章 意識とは何か 意識の科学 意識の神経相関 意識の芽生え ホメオスタシス感情と痛み 自己意識――自己主体感・自己所有感・自己存在感 錯覚 後付け的再構成(ポストディクション) 認知や意識の上書き メタ認知 人工知能と脳科学の接点――対照学習 まとめ 終 章 脳の本質 あとがき 参考文献 索 引 -
記者と官僚 特ダネの極意、情報操作の流儀
★★これが、記者と官僚を待ち受ける 5つの罠と、7つの鉄則だ! 西村 「そんな巧妙な手を使ったのか! (中略)大統領が晩餐会を欠席せざるをえないほど交渉がもめていると誘導されれば、その3時間は気が気じゃなかっただろうね」 佐藤 「ある情報を隠すために偽装論点をつくるという手口は、インテリジェンスの世界ではよくやるね。秘密をガッチリ守ろうとするとむしろ目立ってアタックされやすい。だから偽装論点をつくって、目をそらす」(本文より) 暴こうとする記者。情報操作を狙う官僚。33年の攻防を経て、互いの手の内を明かした前代未聞の「答え合わせ」。5つの罠と7つの鉄則はすべてのビジネスパーソン必読。 ◆記者を攪乱する手口 ◆報道された事実を潰す手口 ◆意図的な情報操作を警戒する目 ◆記者と官僚を待ち受ける5つの罠 ◆記者と官僚、7つの鉄則 【罠】国益の罠、集団思考の罠、両論併記の罠 他…… 【鉄則】ユーモアのセンスを持て、情報源を甘やかさない、甘えない、 中期の発想で予測・分析する 他…… -
ファンになる。きみへの愛にリボンをつける。
「好き」っていうのはたぶん、「祈っている」に近いのだと思います――。稀代の詩人が舞台の上の「きみ」を見つめる、オタクの感情のたうちまわりエッセイが遂に書籍化! 「婦人公論.jp」の人気連載「ブルー・スパンコール・ブルー」(全18回)に、「迷惑かもしれない」「あなたが好きって怖くないですか?」「あとがき」を新規書き下ろし。本作にインスピレーションを得た、北澤平祐氏のカットイラスト17点を収録。 【目次】 ・はじめに ・千秋楽が来てしまう ・舞台の中止と私 ・ファンレターが書けない ・オペラグラスが恥ずかしい ・2階B席物語 ・初日がこわい ・かわいいってなんだろう? ・何回見たって、一回だって、好きは好きだよ。 ・同担、拒まないけど。 ・全ての出会いが最良のタイミング ・目が合ったと断言したい ・休演のこと ・おすすめは難しい ・励ましたいと願うこと ・舞台のあなたの夢 ・客席降りで自問自答 ・ずっと好きですと伝えたい。 ・迷惑かもしれない ・「あなたが好き」って怖くないですか? ・あとがき (全二十一編) -
地震と虐殺 1923-2024
「朝鮮人が暴動を起こした、井戸に毒を投げ込んだ……」。関東大震災の発生直後、各地で飛び交ったデマによって多くの朝鮮人が命を奪われた。非常時に一気に噴き上がる差別と偏見。東京で、神奈川で、千葉で、埼玉で、悲惨な事件はいかなるメカニズムで起きたか。虐殺の「埋もれた歴史」は誰によってどのように掘り起こされてきたか。100年余りが経過した現在、何が変わり、何が変わらないのか。歴史的事実を葬ろうとする者たち、人災を天災の中に閉じ込めようとする政治家、差別行為にお墨付きを与える行政……。差別やヘイトクライムの問題を長年追ってきたジャーナリストが100年余り前と現在を往還し、虐殺事件が及ぼし続ける様々な風景を描く。 -
ウイルス学者さん、うちの国ヤバいので来てください。
地元の医者は逃げ、インフラは停まり、遺体が道に転がる中、僕はアフリカに派遣された――引継ぎゼロ、報酬1ドルもなんのその!ウイルスでパニックになった世界を救う感染症専門家のドキドキ・アウトブレイク奮闘記。 はじめに――ロックマンになれなくて 第1章 アフリカでエボラと闘う 第2章 〝中2病〟の医学生・研修医 第3章 全米デビュー 第4章 エボラとコロナの間 第5章 新型コロナ対策の中のひと おわりに――丸い世界を転がるように 医療資源の乏しいフィリピン、防護服や注射針を使いまわすアフリカ、コロナ対策で不夜城と化した霞が関を渡り歩いた感染症専門家の日常とは? 笑顔の裏に何かを隠し、ときには夜のBARまで味方にしつつ、型にはまらぬ方法でウイルスと闘う医師による、ヤバくて笑える仁義なき闘いの記録。 -
地球行商人 味の素グリーンベレー
米陸軍特殊部隊と同じ異名をとるチームは、いかにして世界の食品市場を攻略してきたのか。立ちはだかる、国家の動乱と異文化の壁! -
大学職員のリアル 18歳人口激減で「人気職」はどうなる?
大学職員は「年収一千万円以上で仕事も楽勝」と噂の人気職だが、はたして真相は? 大企業と似たような仕事内容がある一方、オーナー一族のワンマン経営で、ブラック職場の例もある。国公私立でもまた事情は千差万別。私立大学の元職員である二人の著者が、学生や外部からは見えにくい組織のピンキリな舞台裏を明かしつつ、18歳人口が激減する業界の将来不安、職員が抱えがちなキャリアの悩み、教員との微妙な関係性、そして高度専門職としてのモデルや熱い想いを伝える。それでも大学職員になりたい人、続けていきたい人、辞めようかどうか迷っている職員のための必読書。 まえがき――ネット上の噂は本当か? 1章 仕事はピンキリ、大学職員の虚々実々 2章 この先「食いっぱぐれない」仕事か?――18歳人口減少の激流の中で 3章 「大学業界らしさ」の良さ、悩ましさ 4章 それでも大学職員になりたい人へ 5章 すごい職員はどこがすごいのか? 【参考資料】大学職員のお仕事カタログ あとがき――大学を動かすキーパーソンへ -
大東亜共栄圏 帝国日本のアジア支配構想
大東亜共栄圏とは、第2次世界大戦下、日本を盟主とし、アジアの統合をめざす国策だった。それはドイツ・イタリアと連動し世界分割を目論むものでもあった。日本は「自存自衛」を掲げ、石油、鉱業、コメ、棉花などの生産を占領地に割り振り、政官財が連携し、企業を進出させる。だが戦局悪化後、「アジア解放」をスローガンとし、各地域の代表を招く大東亜会議を開催するなど変容し、迷走する。本書は、立案、実行から破綻までの全貌を描く。 目次 序 章 総力戦と帝国日本―貧弱な資源と経済力のなかで 第1章 構想までの道程―アジア・太平洋戦争開戦まで 第2章 大東亜建設審議会―自給圏構想の立案 第3章 自給圏構想の始動―初期軍政から大東亜省設置へ 第4章 大東亜共同宣言と自主独立―戦局悪化の1943年 第5章 共栄圏運営の現実―期待のフィリピン、北支での挫折 第6章 帝国日本の瓦解―自給圏の終焉 終 章 大東亜共栄圏とは何だったか -
若い読者のための世界史 改訂版
歴史は「昔、むかし」の物語。さあ今から昔話をはじめよう――。『美術の物語』の著者がやさしく語りかけるように、時代を、出来事を、そこに生きた人々を活写する。ネアンデルタール人の登場から自ら体験した第二次大戦まで。一九三六年の初版刊行から半世紀を経て復刊されて以来、各国で読みつがれてきた“物語としての世界史”の古典。文庫上下巻を合本とし、最新版を参照して訳文を見直した、待望の改訂版。 目次 1 「昔、むかし」 2 偉大な発明者たち 3 ナイル川のほとり 4 日月火水木金土 5 唯一の神 6 だれもが読める文字 7 英雄たちの時代 8 けたちがいの戦争 9 小さな国のふたつの小さな都市 10 照らされた者と彼の国 11 大きな民族の偉大な教師 12 偉大なる冒険 13 新しい戦い 14 歴史の破壊者 15 西方世界の支配者 16 よろこばしい知らせ 17 帝政のローマ 18 嵐の時代 19 星夜のはじまり 20 アッラーの神と預言者ムハンマド 21 統治もできる征服者 22 キリスト教の支配者 23 気高く勇敢な騎士 24 騎士の時代の皇帝 25 都市と市民 26 新しい時代 27 新しい世界 28 新しい信仰 29 戦う教会 30 おぞましい時代 31 不幸な王としあわせな王 32 その間に東欧で起こったこと 33 ほんとうの新しい時代 34 暴力による革命 35 最後の征服者 36 人間と機械 37 海の向こう 38 ヨーロッパに生まれたふたつの国 39 世界の分配 40 わたし自身が体験した世界史のひとこま -
吉村昭の人生作法 仕事の流儀から最期の選択まで
『戦艦武蔵』『破獄』などの作品で知られる作家・吉村昭(一九二七―二〇〇六)は、公私ともに独自のスタイル貫いた。「一流料亭より縄のれんの小料理屋を好む」が、「取材のためのタクシー代には糸目をつけない」。「執筆以外の雑事は避けたい」一方、「世話になった遠方の床屋に半日かけて通う」。合理的だが義理人情に厚く、最期の時まで自らの決断にこだわった人生哲学を、吉村自身の言葉によって浮き彫りにする。 目次 第1章 毎日の暮らしの中で――日常の作法 第2章 これは小説になる、を探して――仕事の作法 第3章 生活の中に文学を持ち込まない――家庭の作法 第4章 食と酒と旅を味わう――余暇の作法 第5章 幸せだなあ、と毎朝つぶやいて――人生の作法 -
追懐の筆 百鬼園追悼文集
師の臨終に立ち会い号泣し、奇禍に倒れた友の事故の様子を丹念に取材し記し、幽霊でも良いから夢に出てこいと弟子へ呼びかける。夏目漱石、芥川龍之介、鈴木三重吉ら一門の文学者から、親友宮城道雄、教え子、飼い猫クルツまで。哀惜をこめてその死を嘆き、思い出を綴る追悼文集。〈解説〉森まゆみ (目次より) Ⅰ 漱石先生臨終記/湖南の扇/亀鳴くや/花袋追慕/花袋忌の雨/寺田寅彦博士/御冥福を祈る/鈴木三重吉氏の事/四谷左門町/酒徒太宰治に手向く/黒い緋鯉/草平さんの幽霊/青葉しげれる/薤露蒿里の歌/舞台の幽霊/追悼句集 Ⅱ 朝雨/「臨時停車」より/東海道刈谷駅/「つはぶきの花」/宮城会演奏プログラム口上一束/ピールカマンチヤン/「新残夢三昧」より Ⅲ 鷄蘇仏/破軍星/空中分解/アヂンコート/片山敏彦君 解説 森まゆみ -
宇宙からの帰還 新版
宇宙から地球を見る。この極めて特異な体験をした人間の内面には、いかなる変化がもたらされるのか。 十二名の宇宙飛行士の衝撃に満ちた内的体験を、卓越したインタビューにより鮮やかに描き出した著者の代表作。 宇宙とは、地球とは、神とは、人間とは――。知的興奮と感動を呼ぶ、壮大な精神のドラマ。 〈巻末対談〉野口聡一×立花隆 〈巻末エッセイ〉毛利衛 【目次より】 宇宙からの帰還 第一章 上下・縦横・高低のない世界 第二章 地球は宇宙のオアシス 神との邂逅 第一章 伝道者になったアーウィン 第二章 宇宙飛行士の家庭生活 第三章 神秘体験と切手事件 狂気と情事 第一章 宇宙体験を語らないオルドリン 第二章 苦痛の祝賀行事 第三章 マリアンヌとの情事 政治とビジネス 第一章 英雄グレンとドン・ファン・スワイガート 第二章 ビジネス界入りした宇宙飛行士 第三章 宇宙体験における神の存在認識 宇宙人への進化 第一章 白髪の宇宙飛行士 第二章 宇宙体験と意識の変化 第三章 宇宙からの超能力実験 第四章 積極的無宗教者シュワイカート -
ゴールドマン・サックス流 女性社員の育て方、教えます 励まし方、評価方法、伝え方 10ケ条
「どうも女性社員は使いにくい」と思っているニッポンの皆様。女性社員の活用には、ちょっとしたコツがあるのです。本書は、「優秀な女性を育て、会社に愛着を持ってもらい、かつパフォーマンスを上げてもらうために何をすればいいのか」と人知れず悩む日本全国の管理職や人事担当者のために書きました。女性社員の支援をめぐりゴールドマン・サックスが行ってきた取り組みを紹介します。御社の組織力向上の一助になれば幸いです。 「女性活用には、ほんの少しだけコツがあります」 ■第1条 女性活躍はトップダウンで ■第2条 男性より少し多めに励ましましょう ■第3条 30代は辞め時。社内に女性ネットワークを組織して引き留めましょう。 ■第4条 女性は男性よりセルフプロデュースが苦手と心しましょう ■第5条 女性社員にメンターをつけてみませんか ■第6条 優秀な女性社員には「スポンサー」を付けましょう ■第7条 ロールモデルをつくりましょう ■第8条 経験と憶測は、無意識バイアスを助長しがちです ■第9条 悩める女性には、あえて、難しい仕事を与えてみませんか? ■第10条 人材争奪戦の時代に改革は急務です! -
増補版 教養としてのプログラミング講座
もの言わぬ機械とコミュニケーションをとる手段、「プログラミング」。その歴史から簡単な作成、生活に役立つテクニックなどを網羅し、たった一冊でプログラマーの思考法を手に入れることを可能としたのが『教養としてのプログラミング講座』だ。「もはやそれは誰もがかなぶべき教養」というメッセージを掲げたロングセラーをこのたび増補。小中学校で必修となる今年、刊行する。ジョブズにゲイツ、現代の成功者はどんな世界を見ている? -
赤ちゃんはことばをどう学ぶのか
認知科学や発達心理学を研究する東京大学・針生先生。先生は生後6~18ヶ月くらいの子ども、いわゆる“赤ちゃん研究員”の「驚き反応」に着目し、人がどのようにことばを聞き取り、理解しているかという言語習得のプロセスを明らかにしてきました。本書はその研究の概要を紹介しながら、これまでに判明した驚くべき知見を紹介していきます。何も知らない赤ちゃんが聞いたことのない「音」をどうやって「ことば」として認識する? 生まれた時から英語に触れていたら、今頃はバイリンガル? 赤ちゃんは胎内で聞いたお母さんのことばを覚えている? そのプロセスを知れば、無垢な笑顔の裏側に隠された「努力」に驚かされると同時に、赤ちゃんへ敬意を抱くこと必至。あなたはどのようにして言葉を覚えましたか? -
東京懐かし写真帖
15歳でカメラを手にしてから、70年近く、家業の洋食店の仕込みが始まる前の早朝、自転車で都内あちこちに出かけ撮りためたネガは数万枚。下町の街角や庶民の日常を切りとった写真は、図らずも戦後復興、東京の変貌の記録となった。「平成」が幕を下ろし、2度目の東京五輪を控える今、過ぎ去りしあの頃を懐かしみ、ノスタルジーに浸ることのできる、格好の一冊。 幼い頃に見た古き良き日本や東京の情景。著者の撮る写真には、記録性、技術の確かさに加え、温かい眼差しが感じられ、ほかに得難いものとなっている。それはひとえに、著者自身の、浅草の片隅で日々フライパンを振っている庶民の視点、温かい人柄、年齢を感じさせない感性の瑞々しさにほかならない。読売新聞都民版で8年300回を数える名物連載「秋山武雄の懐かし写真館」から、選りすぐりの写真150点あまりと江戸っ子の語り口を通し、今は失われた、思い出の時代が甦る。
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