中井遼の作品一覧
「中井遼」の「権威主義:独裁政治の歴史と変貌」「ナショナリズムと政治意識~「右」「左」の思い込みを解く~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「中井遼」の「権威主義:独裁政治の歴史と変貌」「ナショナリズムと政治意識~「右」「左」の思い込みを解く~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
素晴らしくわかりやすかった。流石サントリー学芸賞受賞の学者さんの新書というクオリティ。ナショナリズム=右派というイメージが強いが、歴史的文化的な文脈においてはむしろ左派こそがナショナリズムを活用していたこともあるし、現代においても国や地域によって様々である。そして、左右とは何なのか、ということを一軸ではなく経済的な文脈(分配・平等か市場の自由か)と社会文化的な文脈(GAL-TAN)の二軸で捉える視点やナショナリズム意識を構成する意識の分類や相互関係など、メディアや一般的なイメージでは雑に捉えられているものが最新の研究の世界ではどのように整理され、探究が進んでいるのかよくわかって、これから参照す
Posted by ブクログ
なかなか面白かったですね〜
まぁ、ナショナリズムといわゆる「右」とか「左」ってどのように結びついてるかって話で、ざっくりと結論を言っちゃうといろいろあるよってことなんよ
ナショナリズムひとつとっても色々な意味を内包していて多義的なんよね
で、日本で言えばナショナリズムって「右」と密接に結びついてそうなイメージなんだけど、時代の移り変わりであったり、国によっては全然そんなことないよ
ほんと色々あって、その色々を踏まえた上で考えるのが大事なんよってことなんよ
特に印象に残ったのが、ナショナリズムとLGBT平等の関係性についてってところ
みなさんはどんな印象を持つ?
わいはそれって相反するイメ
Posted by ブクログ
日本語で権威主義体制について一般向けの書物はほとんどなく、本訳書が出たことは貴重なことらしい。
権威主義体制について、軍事、個人、支配政党型に分類しそれぞれの特質を論じているのは興味深かった。近年は民主主義体制から移行する個人型が増加している。また、権威主義体制であっても民主主義の外形を持つようにしたり抑圧の仕方も公然としたものではなく目立たない巧妙なものに変化しているとのこと。
基本的に第二次世界大戦以降の権威主義体制の状況に対する記述で、近年の学術的成果をまとめたものと思われる。権威主義体制の発生メカニズム・条件、経済成長との関係等が論じられている訳ではなく、その点物足りなさを感じた。