作品一覧

  • 南北朝時代―五胡十六国から隋の統一まで
    4.5
    1巻990円 (税込)
    中国の南北朝時代とは、五胡十六国後の北魏による華北統一(439年)から隋の中華再統一(589年)までの150年を指す。北方遊牧民による北朝(北魏・東魏・西魏・北斉・北周)と漢人の貴族社会による南朝(宋・斉・梁・陳)の諸王朝が興っては滅んだ。南北間の戦争に加え、六鎮の乱や侯景の乱など反乱が続いた一方、漢人と遊牧民の交流から、後世につながる制度・文化が花開いた。激動の時代を生きた人々を活写する。

ユーザーレビュー

  • 南北朝時代―五胡十六国から隋の統一まで

    Posted by ブクログ

    三国時代の後の魏晋から隋までの、いわゆる「五胡十六国時代」について書かれた本。昔から大人気の三国志の時代と、日本史で必ず習う遣隋使と煬帝のエピソードで皆が知ってる隋との間、楽毅・劉邦・劉秀・諸葛亮のような英雄も頭に浮かばない、地味でマイナーな時代。そんなややこしいばかりでネガティブなイメージの時代を扱う本書だが、無茶苦茶に面白かった。

    五胡十六国と言われる位に多くの国が勃興した時代のため、各国を詳述すると却って分かりずらくなるが、南北を章ごとに分けて描き、北部については代〜北魏の鮮卑拓跋部をメインに書かれているため分かりやすい。かつて漢と争った匈奴の単于が劉氏を名乗って漢を建国するくだりはエ

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    2025年02月26日
  • 南北朝時代―五胡十六国から隋の統一まで

    Posted by ブクログ

    中国南北朝時代を扱った概説書。周辺諸勢力を含めた南北諸王朝のせめぎ合いを通して、異なる制度や文化が融合・伝播していく過程が分かりやすく叙述されている。この時代を知るための入口として優れた内容だと感じた。

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    2022年11月10日
  • 南北朝時代―五胡十六国から隋の統一まで

    Posted by ブクログ

    複雑な時代が、コンパクトかつ分かりやすく纏まっていた。中国の南北朝時代は三国志〜晋の統一と隋・唐の間の荒れていた時代としてしか認識が無かったが、そのミッシングピースが埋まったという意味で知的好奇心も大いに刺激された。

    全体として、最後に筆者がまとめているように、モンゴル高原(柔然、突厥)の純粋遊牧民と、北朝における遊牧民と漢人の融合体、南朝における漢人と土着勢力の結合という形で大きな勢力均衡が図られつつ、更に西のエフタルやソグド人、青海の吐谷渾、高句麗・百済・倭・林邑などの東アジア諸国とも複雑に結びついている。そうした中で、遊牧民的風習と中華制度が結びついて行った時代であったと理解。

    また

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    2022年09月01日
  • 南北朝時代―五胡十六国から隋の統一まで

    Posted by ブクログ

    【読書】いやはや、凄い読み易かったし、面白かった。この時代、何かもうクーデターを起こしたり防いだりとか、もう激し過ぎてついてけない感じ。同時代で生きていると大変だろうし、あっという間に死んでしまいそうとは思うけど、こうして後の世から歴史として見てる分にはホント面白い。政治的にも、そんな中でも色々とやったことがちゃんと後の世に繋がっているんだなあとしみじみ。

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    2022年06月12日
  • 南北朝時代―五胡十六国から隋の統一まで

    Posted by ブクログ

    南北朝時代の流れと時代背景がつかめる本。最新の研究の成果を取り入れ、旧説との違いが整理されている。特に、北魏孝文帝の改革について、単なる漢化政策ではなかったことを明らかにしている。梁の武帝の仏教政策にしても、個人的な信仰心のみならず、政策としての視点から解釈されている。政治・社会・文化と背景に踏み込んだ記述なので時代が理解しやすい。複雑な時代・状況が整理して叙述されているので南北朝時代の入り口として最適。

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    2021年11月23日

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