南北朝時代―五胡十六国から隋の統一まで

南北朝時代―五胡十六国から隋の統一まで

990円 (税込)

4pt

中国の南北朝時代とは、五胡十六国後の北魏による華北統一(439年)から隋の中華再統一(589年)までの150年を指す。北方遊牧民による北朝(北魏・東魏・西魏・北斉・北周)と漢人の貴族社会による南朝(宋・斉・梁・陳)の諸王朝が興っては滅んだ。南北間の戦争に加え、六鎮の乱や侯景の乱など反乱が続いた一方、漢人と遊牧民の交流から、後世につながる制度・文化が花開いた。激動の時代を生きた人々を活写する。

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南北朝時代―五胡十六国から隋の統一まで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年11月10日

    中国南北朝時代を扱った概説書。周辺諸勢力を含めた南北諸王朝のせめぎ合いを通して、異なる制度や文化が融合・伝播していく過程が分かりやすく叙述されている。この時代を知るための入口として優れた内容だと感じた。

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    Posted by ブクログ 2022年09月01日

    複雑な時代が、コンパクトかつ分かりやすく纏まっていた。中国の南北朝時代は三国志〜晋の統一と隋・唐の間の荒れていた時代としてしか認識が無かったが、そのミッシングピースが埋まったという意味で知的好奇心も大いに刺激された。

    全体として、最後に筆者がまとめているように、モンゴル高原(柔然、突厥)の純粋遊牧...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月12日

    【読書】いやはや、凄い読み易かったし、面白かった。この時代、何かもうクーデターを起こしたり防いだりとか、もう激し過ぎてついてけない感じ。同時代で生きていると大変だろうし、あっという間に死んでしまいそうとは思うけど、こうして後の世から歴史として見てる分にはホント面白い。政治的にも、そんな中でも色々とや...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月23日

    南北朝時代の流れと時代背景がつかめる本。最新の研究の成果を取り入れ、旧説との違いが整理されている。特に、北魏孝文帝の改革について、単なる漢化政策ではなかったことを明らかにしている。梁の武帝の仏教政策にしても、個人的な信仰心のみならず、政策としての視点から解釈されている。政治・社会・文化と背景に踏み込...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月31日

    2010年代後半の最新の学説を紹介し、南北朝時代をクリアに説明


    ■北魏

    拓跋珪
    最後の代王 拓跋ジュウヨクケンの孫
    代復興の旗印として諸部大人(部族長?)により推戴

    即位後程なくして「魏王」と改称

    西晋に封じられた「代」を否定

    「魏」については諸説あるが、三国魏を追尊していないこと、姓を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月10日

    この時代は教科書でもさっとやって終わっただけのような気がして、この本のような通史があると理解が深まると思う。とはいえ目まぐるしく人物が出ては消えるので、なかなか覚えられない。
    北魏孝文帝の漢化政策はよく出てくるが、なんでそれを行う必要があったのかなど、背景が分かった。横の連帯が強い部族制から皇帝の中...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月22日

    本書を読んで一番印象に残ったのは、南北朝時代の皇帝がほほ例外なく若死に、または処刑・暗殺されている事。これは統一王朝時は勿論、春秋戦国や三国時代には見られなかった事。時代の苛烈さと遊牧民族の特異性なのか。

    昔川勝義雄の「魏晋南北朝」を読んだが、更に南北朝に絞っての通史に加え、近年の研究成果も随所に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月06日

     南朝については、近時復刊された『侯景の乱始末記』や文庫化された『梁の武帝』を読んできたので、比較的馴染みを感じていたところ、この時代の通史として、手に取りやすい新書で出された『南北朝時代』。
     
     北魏の華北統一によって始まった南北朝時代。
     北朝と南朝それぞれ取り上げられているが、北魏については...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月17日

    北方民族の北朝と漢人の南朝が王朝交代を繰り返した南北朝時代。世界史でもただの分裂の時代として扱われているが、異なる民族が化学反応を起こすダイナミズムな時代に思われた。
    本書はその動乱の時代を簡素かつ丁寧にまとめているが、登場人物も多くて王朝交代も目まぐるしく読み進めるのが少し大変だった。

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