作品一覧

  • 1918⇌20XX 歴史は繰り返す【WOP】
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    1巻968円 (税込)
    【WedgeONLINE PREMIUM】 1918⇌20XX 歴史は繰り返す ナチ党の台頭、世界恐慌、満州事変など、さまざまな出来事が世界を揺さぶった、第一次世界大戦と第二次世界大戦の狭間の「戦間期」。この短くも波乱の歴史は、米中対立やウクライナ戦争など、再び動乱の時代へと突入しつつある現代を生きる私たちに、重要な気付きを与えてくれる。日本史から世界史まで、23人の気鋭の専門家たちが「戦間期」を読み解いた。 この記事は、月刊誌『Wedge』で、2021年9月号(8月20日発売)から23年8月号(7月20日発売)にかけて掲載された連載『1918⇌20XX 歴史は繰り返す』を電子書籍化したものです。 Vol.1 神話化される「ナチ宣伝」21世紀の危機を見抜くには/佐藤卓己(京都大学大学院教育学研究科教授) Vol.2 危機の米国を導いたローズヴェルトのリーダーシップ/佐藤千登勢(筑波大学人文社会系教授) Vol.3 単なる「失敗」ではない 理想を示し規範を作った国際連盟/篠原初枝(早稲田大学国際学術院大学院アジア太平洋研究科教授) Vol.4 日英同盟廃棄から学ぶ「強固な日米同盟」実現の鍵/中谷直司(帝京大学文学部社会学科准教授) Vol.5 ユダヤ人虐殺を容易にしたナチ体制の「上下間の責任転嫁」/田野大輔(甲南大学文学部教授) Vol.6 「排日移民法」抗議運動が示す 太平洋戦争へと続く道/渡邉公太(帝京大学文学部日本文化学科専任講師) Vol.7 なぜ日本は軍縮から脱退したのか「艦隊派悪玉論」を再検討/畑野 勇(根津育英会武蔵学園 学園記念室室長) Vol.8 現代米国外交の起源 ウィルソン主義は何を目指したのか/高原秀介(京都産業大学国際関係学部国際関係学科 教授) Vol.9 失敗した英国の宥和政策現代と重なる第二次大戦前夜/細谷雄一(慶應義塾大学法学部 教授) Vol.10 テロと戦争への道を拓いた大正日本経済のグローバル化/牧野邦昭(慶應義塾大学経済学部 教授) Vol.11 ナチ台頭許した「ヴァイマル共和国」 社会の分断が招く破滅/板橋拓己(東京大学大学院法学政治学研究科 教授) Vol.12 破壊された国際秩序 戦間期の欧州はいかに再建したのか/藤山一樹(大阪大学大学院人文学研究科 講師) Vol.13 ヒトラーに屈したオーストリア 独立守るのに必要なこと/髙橋義彦(北海学園大学法学部政治学科 准教授) Vol.14 戦前から続く日本人の「軍隊嫌い」深い溝の根源は何か/髙杉洋平(帝京大学文学部史学科 専任講師) Vol.15 今も米国に残る「黄禍論」人種主義なる〝病〟と向き合うには/廣部 泉(明治大学政治経済学部 教授) Vol.16 山県有朋の死から100年 明治日本は何を目指したのか/小山俊樹(帝京大学文学部 教授) Vol.17 揺れ続けるスペイン内戦への評価 歴史とは何なのか/細田晴子(日本大学商学部 教授) Vol.18 日本を惹きつけるサハリンの資源「政経分離」は可能なのか/麻田雅文(岩手大学人文社会科学部 准教授) Vol.19 諜報の本分を見失った戦間期日本 稚拙な対ソ連秘密工作/増永真悟(慶應義塾大学SFC研究所 上席所員) Vol.20 対米開戦に至った「南部仏印進駐」なぜ、日本は「決めた」のか/森山 優(静岡県立大学国際関係学部国際関係学科 教授) Vol.21 日中対立の原点「山東問題」外交の大失敗はなぜ起きたのか/奈良岡聰智(京都大学大学院法学研究科 教授) Vol.22 「外交こそが戦争」と考えた中国大国化の立役者・蔣介石/家近亮子(敬愛大学国際学部 教授、放送大学 客員教授) Vol.23 日ソの「宣戦布告なき戦争」ノモンハン事件が示す教訓/花田智之(防衛研究所戦史研究センター 主任研究官) Vol.24 満州事変から日中戦争へ日本を破滅に導いた楽観主義/髙杉洋平(帝京大学文学部史学科 専任講師)
  • フランクリン・ローズヴェルト 大恐慌と大戦に挑んだ指導者
    4.4
    1巻968円 (税込)
    フランクリン・D・ローズヴェルトはアメリカ史上唯一4選された大統領である。在任中、大恐慌と第二次世界大戦という未曾有の危機に直面した。内政では大胆なニューディール政策を採用、外交ではチャーチルやスターリンと協力してドイツ・日本など枢軸国と戦い、勝利に導いた。ポリオの後遺症による不自由な身体を抱えつつ、いかにして20世紀を代表する指導者となったか。妻エレノアらとの人間模様も交え、生涯を活写する。

ユーザーレビュー

  • フランクリン・ローズヴェルト 大恐慌と大戦に挑んだ指導者

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    フランクリン・ローズヴェルト
    大恐慌と大戦に挑んだ指導者
    著:佐藤 千登勢
    中公新書 2626

    フランクリン・D・ローズヴェルト(1882~1945)はアメリカ史上ただひとり4選され、12年の長きにわたり政権を担った大統領である

    ニューディール(新規巻き返し)とよばれる大胆な政策を実施することで、経済の立て直しを図った。
    その政策は、景気回復や失業者の救済にとどまらず、国民に安定した生活を保障するという観点から、労働法や社会保障法の制定にも及び、構造的な改革が進められた

    ローズヴェルトは、とりわけ労働者や移民、マイノリティーの間で絶大な人気を博した

    リベラルな政党としての民主党の支持基

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    2024年06月29日
  • フランクリン・ローズヴェルト 大恐慌と大戦に挑んだ指導者

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦中の偉大な大統領、フランクリン・ローズヴェルトの生涯を描いた良書。

    経済危機や戦争といった非常時、有効な意思決定がどのようになされたのかを知ることができるのは興味深い。

    「専門家に議論を戦わせ最後に判断する」といった点や、路辺談話のように国民に分かりやすく説明しコミュニケーションをとる、といったことは、「決断の本質」や橋下徹さんの「決断力」「実行力」などにもその様式が現れており、良きリーダーとなるために身につけるべき必須の方法であるともいえる。

    その他、妻との微妙な夫婦関係や、人権よりも政策を優先させれるといった、政治史には出てこない面も記述されており、歴史の一ページを知る

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    2021年04月05日
  • フランクリン・ローズヴェルト 大恐慌と大戦に挑んだ指導者

    Posted by ブクログ

    【彼の指導力を支えたのは、言葉の力であり、高いコミュニケーション能力で自分の考えを国民に伝え、信頼を勝ち取った】(文中より引用)

    アメリカ史上最長となる12年にわたって大統領職を務めたフランクリン・ローズヴェルト。大恐慌や世界大戦といった未曾有の危機を、彼は指導者としてどのように乗り越えていったのか......。著者は、筑波大学で教授を務める佐藤千登勢。

    コンパクトにローズヴェルトの半生を知ることができるとともに、彼のどこが後世的にも評価されているかが把握できる良書。機を熟すのを待つことができただけでなく、その機をコミュニケーション能力によって手繰り寄せることに長けていたんだなと感じました

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    2021年02月19日
  • フランクリン・ローズヴェルト 大恐慌と大戦に挑んだ指導者

    Posted by ブクログ

    アメリカ史上唯一4選され、第二次世界大戦を戦ったということで有名なのに、意外とこの人物のことは知らなかった。
    1640年代からニューヨークに住んだオランダ系のローズヴェルト家の家系から、過保護な母、叔父への憧れ、ハーヴァードでの学生生活、エレノアとの馴れ初め、政界入り、ポリオ、ニューヨーク州知事、ニューディール、第二次世界大戦など、FDRの生涯がわかりやすくまとまっている。
    日米交渉に関しては、米国を大戦に引っ張るために日本を挑発したというイメージを持っていたが、この本によるとそれは意図的なものではなかったようだ。日系人の強制収容にも積極的ではなく、エレノアは強く反対していた。
    FDRは経済政

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    2021年02月12日
  • フランクリン・ローズヴェルト 大恐慌と大戦に挑んだ指導者

    Posted by ブクログ

    偉大なアメリカ大統領とされながらも毀誉褒貶が激しく、また日本人にとっては感情的なわだかまりもある人物、フランクリン・ルーズベルトの評伝。
    もう1人のフランクリン姓を持つ大統領、セオドアの遠縁である事は知っていたが、妻エレノアがセオドアの姪であることまでは知らなかった。オイスター・ベイ、ハイド・パーク両家の血筋を知ると、アメリカがかなり血統を重要視する国柄である事がわかる(わざわざフランクリン家を挙げなくてもフォードやケネディ、ブッシュ家を見れば一目瞭然でもあるが)。
    政策は内政・外交共にかなり一貫性がない。ただ彼が大統領を務めていだ時期は20世紀最大の乱世であり、時勢に上手くフィットした大統領

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    2024年08月25日

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