続・日本軍兵士―帝国陸海軍の現実

続・日本軍兵士―帝国陸海軍の現実

990円 (税込)

4pt

先の大戦で230万人の軍人・軍属を喪った日本。死者の6割は戦闘ではなく戦病死による。
この大量死の背景には、無理ある軍拡、「正面装備」以外の軽視、下位兵士に犠牲を強いる構造、兵士の生活・衣食住の無視があった。
進まない機械化、パン食をめぐる精神論、先進的と言われた海軍の住環境無視……日中戦争の拡大とともに限界が露呈していく。
本書は帝国陸海軍の歴史を追い、兵士たちの体験を通し日本軍の本質を描く。

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続・日本軍兵士―帝国陸海軍の現実 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    アジア太平洋戦争で戦った日本軍兵士の悲惨な現実を描いた「日本軍兵士」の続編。日本陸海軍の実態にさらに分け入り、その「衣食住」と背景にある思想に迫る。結論から言うと日本陸海軍の考え方は、人間軽視、この一言に尽きる。衣服や靴の質が悪いためい多くの死者を生んだ。食については、米一辺倒で栄養が偏り、戦争末期

    0
    2025年09月30日

    Posted by ブクログ

    知らなかったことばかりで大変勉強になった。
    硫黄島が発見されるところから始まっているので硫黄島の歴史がよくわかる。
    その歴史はサブタイトルどおりまさに「国策に翻弄された130年」だ。
    旧島民や島民二世たちが硫黄島に戻れなくても、せめて未だ数多く眠る遺骨をすべて回収してあげてほしい。

    0
    2025年08月12日

    Posted by ブクログ

    死者の6割と言う半分以上が戦闘ではなく『戦病死』だなんて、ほんと『現場では』悲惨な状況だったんでしょう。
    言葉では表現できないだろうなと思います。まして、戦後産まれて「豊かな」社会生活を享受している私には語る資格なんてないでしょう。
    ただ、程度は月とスッポンですが、『現場軽視』というのは今も昔も同じ

    0
    2025年07月27日

    Posted by ブクログ

    本書の内容は解説に集約されている。

    近代において、これほど国民・軍人の命を軽視した国家があっただろうか。しかもこれは組織の問題ではなく、日本人の精神構造に起因するものなのか。

    本書は旧日本軍兵士について書かれたものであるが、主語を自衛隊に置き換えても成立してしまうところに日本の本質があるように思

    0
    2025年07月16日

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦に於いて、230万人と多くの日本軍兵士が戦没。拙い装備や戦術、激戦以外にも伸びた兵站による飢えやマラリアで多くの兵士が戦病死した事は認識していたが、その割合が6割にも上っていた事は知らなかった。また、戦病死の割合は日清・日露戦争や第一次世界大戦の頃よりも激増していた。本書は明治以降の日

    0
    2025年05月25日

    Posted by ブクログ

    日本における未だに続く人命、補給、責任軽視の姿勢がはっきりと見られた。戦争には歴史そのものがよく現れると思う。

    0
    2025年05月07日

    Posted by ブクログ

    戦争の犠牲者と言っても戦病死が多いことを実証する。特に戦局の悪化による栄養失調などを具体的な数値により指摘。日本政府が明らかにしない戦争の実態に踏み込んだ一冊。

    0
    2025年04月08日

    Posted by ブクログ

    読んでる途中だけど、ここに書いてあることを学校で学ぶ(現)近代史の中心にしたらどうかな、生徒は少し興味を持つかも

    俺が学校で教えられた年号と出来事の羅列には全く興味がわかなかった
    その後自分で興味を持った歴史は本を読んで多少学んだ

    兵士は戦うだけでなく自分達と同じように、食べて、寝て、排出して、

    0
    2025年03月31日

    Posted by ブクログ

     2019年新書大賞を受賞した前作の「日本軍兵士-アジア・太平洋戦争の現実」から待望の続編が出版された。アジア・太平洋戦争では、日本人310万人が死亡し、推計230万人の兵士と80万人の民間人が犠牲となった。230万人の軍人・軍属を喪った6割は戦闘による戦死ではなく、戦病死であった。著者が引用し、著

    0
    2025年03月01日

    Posted by ブクログ

    「帝国陸海軍は兵士には、必要以上の負担を強いる特性があった」
    ”はじめに”にある夏目漱石の『それから』の引用の通りで
    「貧乏国は戦争なんかやってはいけない」
    読めば読むほどにそう思いました。
    もちろん金持ち国ならやってもいいわけでもありませんが。

    本書の主題とは違いますが本書内のコラム
    ”戦争の呼

    0
    2025年02月01日

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