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Posted by ブクログ
太平洋戦争で200万人を超える死者を出した帝国陸海軍。時に「英霊」として扱われるその死の実相とは。
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時々戦争映画では「靖国で会おう」と言って死地に赴く兵士が描かれます。現代日本でも戦死者は靖国神社で祀られ、「英霊」と呼ぶ人も少なくありません。それが大本営のプロパガンダだと分かっていても、ナラティブを捨てられない人々がいるということには日本の教育の敗北を感じます。
お国の御盾となって死んだとされる兵士たち。その内実とは実際どうだったのか。丹念に紐解いてまとめた本書を読むと、彼らの壮絶で凄惨で無惨で何の価値もない死を「英霊」と呼んではその死まで利用しつくした人間たちに対して怒りを禁じ得ません。なんという無駄死にの累積だろう。どんなに苦しく辛かっただろう。どれだけ生きて家族に会いたかっただろう。無念だけが後に残ります。
二度とこうした死を生み出さないこと。やればできる人間の仕業です。なぜ繰り返し繰り返しこんな無体な死が積み重ねられていくのか、切ないばかりの人間の歴史を思います。
Posted by ブクログ
・みんな読むべき本だと思った。学生時代、『永遠の0』を読んで普通に感動したし、大人になってからも「まあお話として面白いからアリなのかな」と思ってたけど、全然ナシですね。戦争を感動物語にするのは絶対ダメだなと思った。戦争ってほんとダメ。最悪。
・戦闘よりも行軍のつらさに耐えられなくて自殺したり、上官にやられたり、捕虜になることを許されず殺されたり、そういう例が多すぎて最悪すぎるなと思った。あと日本は圧倒的に技術に遅れがあったのになんで戦争を続けてしまったのか。逆にアメリカはなんでそんなに発展してたんだろう?
・大和魂、最悪ですよ。そんな魂持って早死にするくらいなら捕虜になって(できるなら)長生きした方がいい。日本人の残虐さというか。なんかそういうものを見た感じがした。今は、技術的にはもうちょっとマシだろうけど、極限状態の精神性はなんかあんまり変わりがない感じがするから、やっぱり絶対戦争はしない方がいいなと思いました。最悪すぎる。
Posted by ブクログ
第二次世界大戦の日本軍の内実について詳しく書かれた本である。日本軍兵士の多くが餓死や病死であること、そして自殺が多かったことを初めて教えられた。また、傷病兵の多くを殺していたこと、神経症を患った兵士も射殺していたことなどむごい行為も知った。さらに、戦場では虫歯やマラリアなどの病気が蔓延し、その対応は無きに等しかった。これらの背景には、兵力が足りないことから兵士には不適格な者を召集した制度、武器弾薬衣服食料などの補給の途絶または生産力不足、蔓延する私的制裁、情報および通信の軽視など、およそ軍隊として成り立っていないと思われる実態があった。そんな情けない日本軍が無謀にも起こした戦争が、日本だけで310万人、連合国が17万人、アジア各国が1900万人以上の死者という悲惨な結果を招いたのだ。
Posted by ブクログ
兵士に焦点を当てた戦争の現実。餓死病死が多かったとはよく聞くけれど、
・虫歯の蔓延
・水無視の蔓延
・餓死の推移
・飢えに伴う略奪の実際
・衣類装備品の実際(靴底が抜ける軍靴)
・私的制裁、その背景の考察
・水中爆傷(海中爆発の衝撃を受けることによる内臓の破裂)
・自殺、自傷
・精神疾患
・荷物の重さ(体重と同じ重さの荷物)
・少年兵への負荷
・生きているものへの罵倒
・軍隊の中にあって、暴力団的な組織の存在
など、ここまで詳細な調査は初めて読んだ。何百万人もこのような状況で亡くなっていったこと知り、あの戦争が国民一人一人に与えた死ととてつもない傷の大きさを思う。日本人はこの本から、あと100年は学び続けることができる。
明治憲法体制の欠陥が根本原因であるという説は初めて知った。もっと学びたい。
Posted by ブクログ
この本を読むまで、戦争に関するまともな知識・関心がなかった。
子供の頃、学校の社会見学で原爆ドームに行ったことがあるぐらい。
戦争の悲惨さは被災地のことに焦点を当てて考えていたけど、前線で戦っている兵士についてはあまり想像していなかった。
なんとなく兵士は勇敢に、儚く散っていったものというイメージがあったが、想像を絶する現実を突きつけられた感じだった。
兵士は、アクション(撃ち合いなど)の末に敗れるイメージだった。餓死や栄養失調の問題など、知らないことが多かった。
作戦、物資、機械、部内統制などでも、色んな面で問題を抱えていたんですね。
「続・日本軍兵士」も出ていますので、今度そちらも読もうと思います。
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