外交、軍事力、地理、日本や海外の国民性、歴史、経済等、幅広い視点からの戦略論。ページ数は少ないが、「戦略的思考とは何か」が濃縮されており、読み応え十分。
中国やロシアの考え方などは、今でも全く当てはまり現代を予見していたかのように感じた。著者の本質を見抜く思考力に驚いた。
軍事、国家戦略、自分たち
...続きを読むに根付いた考え方など、積極的に議論される事が避けられるテーマを考える事の重要性も理解できた。軍事的な戦略論だが、著者の深い思考は、ビジネスや人生など幅広い分野で役立つと感じた。
特に最終章の「総合的防衛戦略」では、日本を攻め取るには、という視点から経済的や軍事的に日本の弱点を現実的にとらえ、そこから防衛戦略を考える部分や、
日本の防衛を考える場合には、アメリカをはじめとして周囲の国がどのように行動するかを現実的に想定した戦略が必要である部分など
幅広く深く思考することが必要だと理解した。