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花の都のカツ丼を食べそこなったパリ、美しくも青くもないドナウを見たウィーン……。オーボエ奏者として訪れた全世界26都市での爆笑音楽スーパーエッセイ。〈音楽空想旅行〉では、想像の世界にまで飛躍した著者が、前代未聞のオーケストラ短篇小説に挑戦!
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Posted by ブクログ
【library222所蔵】 のだめの監修で一躍名前を売ったN響オーボエ奏者の茂木氏のエッセイ。 氏のエッセイはどれもとてもわかりやすくて面白い。 これは氏がヨーロッパオケのオーディションを受けまくり、あるオケの正式メンバーとなるまでの顛末。 オケのオーディションの裏側、そしてまさしく「ガクタイ」...続きを読む(オケの団員のこと)と呼びたくなるようなオケメンバーの素顔、ヨーロッパの日常におけるクラシックのありかた・・・・どれもとても生き生きとしておもしろい。 これを読んだらヨーロッパのオケを直接聞きに行きたくなること間違いないなし。 それも、一流のオケでなく、地方のローカルなオケを。
モギギ先生の本は何冊か読んでいるので、本書で書かれている留学時代の話も、どこかで読んだ話も多い。 でも、成功した人の青年期の終わりの時期というのは、もちろんご本人にとっては苦難もあっただろうけれど、成熟する充実感に満ちていて、独特な美しさがある。 それは都市という舞台を意識させる構成になっていたから...続きを読むかな。 「ドブラックナーフェン『交響曲第五番ハ短調』」は、楽曲解説のパロディ何だろうと思いながら読んだけれど、どこがおもしろいのかさっぱり。 「第九のステージをウサギが舞うとき」は、やりすぎ感あり。
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