荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで

荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで

ビジネス・実用
990円 (税込)

4pt

荘園は日本の原風景である。公家や寺社、武家など支配層の私有農園をいい、奈良時代に始まる。平安後期から増大し、院政を行う上皇の権力の源となった。鎌倉時代以降、武士勢力に侵食されながらも存続し、応仁の乱後に終焉を迎えた。私利私欲で土地を囲い込み、国の秩序を乱したと見られがちな荘園だが、農業生産力向上や貨幣流通の進展に寄与した面は見逃せない。新知見もふまえ、中世社会の根幹だった荘園制の実像に迫る。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公新書
  • タイトル
    :
    荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで
  • タイトルID
    :
    1021862
  • ページ数
    :
    304ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年10月08日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    6MB

閲覧環境

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荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    信長が、好き。秀吉が、好き。戦国時代が…好き。

    「荘園」が好き。日本史の授業で聞いてなんとなく、好意を持っていた「荘園」。だって、貴族の華やかな暮らしが想像できますもん。

    でも、全く分からなかった「荘園」。鎌倉時代を習う頃にはもう過去の遺物のようになってた。

    この本は突然消えてた「荘園」が実は鎌倉時代、室町時代も連綿と受け継がれていて、その時代を彩っていた人々の根幹だったことを教えてくれる作品だった。

    平社員が仕事をする。一般管理職が管理する。上級管理職が管理をする。役員が、社長が、株主が、親会社が、ステークホルダーが、市町村が、県が、国が、アメリカが、DSが、妻が、…笑。仕事から生み出される富に権益を持っている。

    中世の富の源泉であった「荘園」は土地の階層的、重層的な支配構造を明らかにしてるが、これは現在の富の源泉である「会社」組織を利用した人の支配構造と重なる部分があるかもしれない

    職ってそのような意味だったんだ。

    分からなかった「荘園」がわかる。そして、日本史で感じてたモヤモヤ感がデドックスできる作品。なぜ、歴史が授業としてあったのかわかる。

    0
    2026年04月05日

    Posted by ブクログ

    荘園という視点から日本史を眺めてみた通史といったところ。こうしてみると情勢の変化や政策の変化について日本史の流れがより理解しやすいと感じた。荘園を理解することは日本史をより理解することとつながっているのかもしれない。鎌倉幕府や室町幕府といった武家政権の理解にもやはり荘園史の理解は必要だと思った。

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    「荘園」そういえば、どうしてできたのかは習ったけれど、どうしてなくなったのかは習ってなかったなと読んでて思いだした。
    それにしても、「荘園」を「小さな地域の自治権を最大に、国歌や地方政府の役割を最小にした場合、何が起きるかという四百年にわたる社会実験」とはよく言ったものである。

    結局、細分化された小さな地域単独では対処できない災害(の続発)には、対処できずに、広域化で対処することになった。これが、荘園崩壊につながっていたのかと、要約応えにありつけた。

    0
    2022年10月15日

    Posted by ブクログ

    専門用語や固有名詞が多くて理解しづらかったが、非常に興味深い内容だった。1000年近く前にこれほどの行政、経済制度が整っていたことに驚いた。
    荘園についての専門書と聞くと、すごく狭い範囲のニッチな印象を受けるが、荘園とは中世日本社会そのものと言ってよい。大方の歴史書や教科書が御所や幕府内部の事にしかフォーカスを当てていないが、そちらの方が実は日本社会のごく一部を切り取っただけとも言える。

    0
    2022年10月08日

    Posted by ブクログ

    奈良時代から延々室町時代まで続く荘園について1冊にまとめた本です。確かに歴史の授業では荘園が何度も出てきましたが、奈良の荘園と平安末期の荘園は違うように見え、室町になると荘園が消えるように見えてましたが、なるほど、その時代の情勢で荘園もいろいろ変質があったのですね。
    あとこの本では、時代や荘園の変化の原因として気象環境の影響を見ていることがあり、気象好きとしてはその点も参考になります。

    0
    2022年07月04日

    Posted by ブクログ

    荘園の成立(墾田永年私財法)からその解体(応仁の乱後)までの750年余を辿る通史。その変遷をわかりやすく解説するのは至難の業であろうが、本書はその点、非常に明快であった。

    とくに院政期における「領域型荘園」の領主権=本家—領家ー在地領主による三階層の支配体制としてとらえて説明し、この「領域型荘園」の成立を在地領主の開発と院政という新たな王権(中央権力)の介入との合作物としてとらえることで鎌倉期における荘園制が安定していった流れが把握しやすくなっていると思う。そこでは西欧の封建制と類似した性格を見て取ることができるのと同時に、中央権力との関わりにおける日本型の特徴も見いだすことができる。

    以上が第5章まで。第6章は鎌倉期に安定する荘園の農業生産力の発展、荘園における消費の様子、流通と貨幣経済の発展、人びとの生活(主として信仰)との関わりなどが多面的に描写されている。そして、第7章以降が鎌倉後期における荘園の変容から最後の解体までについて叙述されている。飢饉などの危機について最新の気候歴史学の成果も取り入れつつ叙述されているのは、本書の大きな特徴のひとつである。

    鎌倉後期から職の重層的な構造が崩れ一円化が進み、一円領では次第に領主から任命された名主に代わって土豪という独自の支配身分が成立、また荘園のなかの「村」が惣村として集合して領主からの自立をはたしていく。さらに国人領主は国衆へと変化、最後にはその国衆を束ねる戦国大名が成立していく。荘園の最終的な解体である。

    日本の農村風景は荘園によってその原型が形成された。今でもそうした歴史的景観を味わえる箇所もある。本書の最後ではそうした場所の紹介もされているので、機会を見つけて訪ねてみたい。

    0
    2022年01月18日

    Posted by ブクログ

    日本中世史を本当に理解するには荘園の変遷を正しく把握することが不可欠。本書は歴史に興味を持っている一般人に最適。説明も丁寧で分かりやすい。引用している古文も現代語訳のみなので読みつかえることもなくスラスラ読める。良い本に出会えて良かった。

    0
    2021年12月26日

    Posted by ブクログ

    内藤湖南が応仁の乱以前は現代と連続してない的なことを言ったという話があるが、現代とは非連続かもしれないが奈良時代から応仁の乱までの荘園の視点からの流れ方はやはりこの国のありようだと思った。

    0
    2021年12月03日

    Posted by ブクログ

    荘園に関するコンパクトな通史ではありますが、過去の気温や降水量の推定に関する近年の研究を引きながら荘園の成立と発展を自然条件と関連づけて考察したり、院政期に成立した「領域型荘園」を荘園史の1つのターニングポイントとして位置づけたりと、従来とは異なる新たな視点も提供してくれます。また、荘園を切り口とした徴税の仕組みやそれを巡る様々な人々の人間模様が史料に基づいて具体的に語られており、堅いテーマでも読んでいて飽きないです。

    0
    2021年12月02日

    購入済み

    歴史小説の理解が進む

    情報量の多さに驚いています。墾田永年私財法の設立時の状況から、富士の噴火や地震に加えて、最新の気象歴史学に基づいた降水量の変化による荘園の変化など、知らなかったことが多く、鎌倉、室町辺りの歴史小説のファンにも必読の書籍ではないかと思います。

    0
    2022年01月20日

荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公新書
  • タイトル
    :
    荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで
  • タイトルID
    :
    1021862
  • ページ数
    :
    304ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年10月08日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    6MB

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