作品一覧

  • Web新小説 2022年4月22日号(通巻1号)
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    1~11巻500円 (税込)
    <特集>『新・日常考―きのうまでと違うこと』 「非日常」が私たちの「日常」を覆いつくしてから、二年余りが過ぎました。いままた恐ろしい「非日常」を告げるニュースが途切れず、不安な日々が重ねられていきます。それでも、きのうより今日を、明日こそはと願う気持ちは万国共通のはず。新・日常考―きのうまでと違うこと。「日常」を問い直し、新たな日々を編むための試みです。 【目次】噓でもいいから/堀江敏幸、斎藤茂吉の危機と再生/小池光、離れて働く、みんなと働く/酒井順子、特集とりとめな記/   特集編集班、週末のアルペジオ/三角みづ紀、藤沢周・連作小説館⑥/藤沢周、猛獣ども/井上荒野、町田康の読み解き山頭火/町田康、しおり物語/岡もみじ、アマネク ハイク/神野紗希、兼好のつれづれ絵草紙/三遊亭兼好、漱石クロニクル―絵で読む夏目漱石の生涯―/大高郁子、楸邨山脈の巨人たち/北大路翼、Dr.よねやまの芸脳生活芸術家の生き様を医学で考える/米山公啓、江戸の愛猫/宮川匡司、気まぐれ編集後記/万年editor
  • 戦艦武蔵 忘れられた巨艦の航跡
    4.4
    1巻946円 (税込)
    二〇一五年、戦艦武蔵がフィリピン沖海底で発見され、世界の注目を集めた。だが、太平洋戦争中の一九四二年に完成し、四四年のレイテ沖海戦で撃沈された武蔵は、敗戦後、長きにわたり半ば忘れられた存在だった。姉妹艦の大和が一貫して脚光を浴び、戦記や映画、アニメなどで繰り返し描かれたのとは対照的である。両者の差はどこから生まれたのか。建造から沈没までの軌跡を追い、さらには戦後日本の戦争観の変遷をたどる。
  • 東條英機 「独裁者」を演じた男
    3.5
    1巻1,300円 (税込)
    定説を覆す本格評伝! 敗戦の責任を一身に背負わされた東條英機。しかし、その実像は、意外に知られていない。 日本の航空事情を知り尽くし、メディアを使った国民動員を実践した宰相は、なぜ敗れ去ったのか。「総力戦指導者」としての東條を再検証する。 軍人になり、そして政治家に。東條英機はいかに「独裁者」を演じたのか――。
  • 特攻隊員の現実
    3.6
    1巻891円 (税込)
    敵艦への体当たり攻撃で還らぬ人となった20代以下の若者たち。彼ら特攻兵は何を思い、亡くなっていったのか。その現実に迫る一冊。
  • 飛行機の戦争 1914-1945 総力戦体制への道
    3.8
    なぜ国民は飛行機に夢を託し、人、金、物を提供したのか――。貧しい人びとの出世の手段としての航空兵。国民一人一人がお金を出しあって飛行機をつくる軍用機献納運動。防空演習ですり込まれる空襲の恐怖と、空中国防の必要性。学校、親への「説得」を通して行われる未成年の航空兵「志願」……。日本軍=大艦巨砲主義という通説をくつがえし、総力戦の象徴としての飛行機に焦点をあて、戦前、戦中の現実を描く。
  • 皇軍兵士の日常生活
    3.6
    1巻1,045円 (税込)
    戦争は本当に日本社会を公平化したのか? 昇進につきまとう学歴という壁。食糧をめぐる将校と兵の違い。兵士への応召手当をめぐる格差――。戦時下、不公平を強いられた「皇軍」兵士と家族の群像を描く。 第1章 「皇軍」兵士はこうして作られる / 第2章 軍隊での生き方 / 第3章 兵士と家族――戦争の「不公平」 / 第4章 「戦死の伝えられ方」をめぐって
  • 米軍が恐れた「卑怯な日本軍」 帝国陸軍戦法マニュアルのすべて
    4.0
    沖縄戦の直後、アメリカ陸軍は兵士向けに、日本軍との戦闘用マニュアル『卑怯な日本軍』を刊行した。その小冊子には、太平洋戦争の末期、アメリカ軍が日本軍に対して抱いていた「卑怯」というイメージがあふれている。 本書の第一章では、その記述や写真・図版をもとに、アメリカ軍がいかに、日本軍の不意打ち、地雷、トラップといったゲリラ戦術を警戒していたのか明らかにする。 第二章以降では、逆に日本軍が作成した対アメリカ戦闘用のマニュアルを紹介する。対米戦マニュアルの原型は対中国戦向けであり、日本軍の戦法についていえば、日中戦争と日米戦争は不可分であった。また、対米戦法の模索をみながら、日本の軍人たちがどこに勝機を求めていたのかを考察。 気鋭の歴史学者が、マニュアルを読む日米兵士の立場から、あの戦争について考える。当時の両国兵士の意識を知ることは、日米関係の将来を冷静に考えるためにも必要ではないだろうか。
  • 戦場に舞ったビラ 伝単で読み直す太平洋戦争
    3.0
    1巻1,705円 (税込)
    「君達の指導者は嘘つきだ!」「馬鹿共眼ヲ醒マセ」。兵たちの太平洋戦争。「死戦を越えて誤戦となり」、「日海空軍は何処へ行つたのだらうか」、「日本降伏せり」――。太平洋戦争で撒かれた無数の伝単=宣伝ビラ。ビルマで、フィリピンで、沖縄で兵士は伝単に何を思ったか? 日米「情報戦」の実態を分析しつつ、兵それぞれにとっての「戦争」を明らかにする。(講談社選書メチエ)
  • 故郷はなぜ兵士を殺したか
    5.0
    1巻1,584円 (税込)
    市井の人々は戦死者にどのような感情を抱き、「聖戦」に組み込まれていったのか。戦争を生きのびた者は、戦死者とどのように向き合ったのか。兵士を送り出した故郷と戦争のかかわりに鋭く迫る画期的考察。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • 明治・大正・昭和 軍隊マニュアル~人はなぜ戦場へ行ったのか~
    4.3
    1巻693円 (税込)
    明治期から太平洋戦争期にかけて、数多く出版された軍隊にまつわる「マニュアル」集。これを検証することで、軍隊という巨大な存在に対する当時の人々の心の襞が透けて見える。
  • 日本軍と日本兵 米軍報告書は語る
    3.7
    1巻1,001円 (税込)
    日本軍というと、空疎な精神論ばかりを振り回したり、兵士たちを「玉砕」させた組織というイメージがあります。しかし日本軍=玉砕というイメージにとらわれると、なぜ戦争があれだけ長引いたのかという問いへの答えはむしろ見えづらくなってしまうおそれがあります。本書は、戦争のもう一方の当事者である米軍が軍内部で出していた広報誌を用いて、彼らが日本軍、そして日本人をどうとらえていたかを探ります。(講談社現代新書)
  • 日本軍と日本兵 米軍報告書は語る

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    米軍の対日心理戦研究

    ご先祖様たちのご苦労を知り、米軍報告書の研究の指摘はそのまま今の日本人や私自身にもあまりにも当てはまるので受け止めなくてはいけないと思います。

    「日本人の特徴」「日本人の人種的起源」について
    「彼らが信じている人種的純血性とは異なり、実際は少なくとも4つの基本的人種の混血である。マレーから来たマレー系、華北から来たモンゴル系、朝鮮から来た満州朝鮮系、そしてアイヌのような日本固有の部族」と述べている。

    戦士としての日本兵
    規律はおおむね良好であり、特に戦友が周囲にいたり地の利を得ている時には大胆かつ勇敢である。確かに勝っている時は勇敢だが、予想していないことに直面した

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    2023年06月12日
  • 戦艦武蔵 忘れられた巨艦の航跡

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    戦艦大和と武蔵。姉妹艦それぞれの劇的な最期。対象的な戦後の描かれ方。珍しく二番艦の立場にスポットを照らし戦後ニッポンの戦争感を描く。

    戦艦武蔵は大和に比べ、出番も少なければどうしようもなく悲劇的な描かれ方が多い。

    単に時代遅れの大艦巨砲主義という見方だけでなく、開発の経緯、戦後ニッポンへの技術貢献なと多角的な視点から検証している。

    戦後多く出版された書物のスタンスの比較は圧巻。

    また証言における作為、歴史の事実についての難しさを感じる。

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    2022年08月10日
  • 東條英機 「独裁者」を演じた男

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    2020/12/13東條英機
    1.戦略なきオペレーション
    東條英機に大局から構想する器はなかった。
    それは本来は永田軍務局長がその役割を担う
    暗殺されて全てが狂ってしまった。
    戦略なきオペレーション屋のみの悲劇
    2.反知性
    東條英機はインテリ層に受けないので大衆層の受けを狙った。
    その点では反知性と言える現代の安倍・菅総理に似ている。
    3.政治家不信
    (1)近衛文麿公は軽挙妄動、面倒になると逃げる
    蒋介石問題、大政翼賛会、三国同盟、南部仏印進駐 
    近衛内閣総辞職は敵前逃亡!
    (2)蒋介石を相手にせず
    日中戦争が間違いとしても今さら後戻りはできない
    中国撤兵はありえない
    9月6日御前会議を無効ー

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    2020年12月28日
  • 東條英機 「独裁者」を演じた男

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    A級戦犯か股肱の臣か。知られざる東條英機の実像を探る大作。

    独裁者として欧米にも悪名を残す東條英機。東京裁判出A級戦犯として死刑判決を受けた開戦時の首相兼陸軍大臣。

    その生涯を非常に多くの文献からイデオロギーを排除した東條英機像を提示する。

    特に永田鉄山から引き継いだ総力戦思想の指導者としての役割が多く浮かび上がる。竹槍や戦陣訓など精神論的なイメージがあったが、航空戦力の充実など合理的な一面もあったようだ。

    戦争に至る道については多くの書籍があるが、本書ではサイパン島陥落後の東條更迭の動きについてが新鮮であった。

    一方的に悪役のイメージの東條英機。実像について探る本書の試みはおおむね

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    2020年09月26日
  • 特攻隊員の現実

    Posted by ブクログ

    特攻隊員といっても、やさぐれた人もいれば、「おとぎの国へ行きます」というメルヘンな人もいた。国民の方も、特攻隊員にモテモテだった15歳少女「なぜみんなこんなお転婆(死語)な私に夢中になるのかしら。どうせ死ぬなら撃沈させてね。大破なんてイヤ」みたいな子がいた。それはそれとして、志賀直哉の「特攻隊員は死ぬための変態的な教育を受けているから再教育しないとダメ。」というのはいかがなものかと…かといって、坂口安吾の「特攻はいい!戦争も最初から特攻を中心とした体制にしていれば…」というのも贔屓の引き倒して引きずりまくっているような気が。

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    2020年03月12日

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