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Posted by ブクログ
待ってました!
不幸なアクシデントで卒業試験に思うような成績を残せず、
父の診療所を手伝う若い日の鷗外こと森林太郎。
本書は父の診療所での日々の第二弾。
第一弾が面白かったので、期待していた。
良かったなぁ~~~
何が良いって、父と鷗外のやりとりがいい。
森家の静かな、ゆるがないあたたかさがよい。
今回もどれもよかったのだが、とりわけ印象に残ったのが、火事場の話。
「忘れえぬ声」。
火事場で足の悪い母親を助け出したのは誰???
から始まるストーリイ。
深夜、林太郎が火事場へ応急処置のため駆けつけ・・・
父は、重傷者のために、診療所で寝ずの番をする。
帰ってみると脱ぎ捨てたはずの着物がきちんと畳まれていた。
母がしてくれたのだった・・・
父も穏やかにほほえむ・・・
良いなぁ、うるさくない。
明治の家庭は、こんな風に言葉にしなくても、ちゃんと通じるんだね。
できれば、林太郎さん、ドイツへ行かないで、ずっと父上と
診療所にいて欲しい、と思ってしまう。
なぜか心に染みる小説。
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