T.E.ロレンスの作品一覧
「T.E.ロレンス」の「砂漠の反乱」「砂漠の反乱」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
[果たされぬ想いと]第一次世界大戦の対トルコ戦線で成果を挙げようとするイギリスが、アラビアの地に送り込んだ青年ロレンス。民族運動に火をつけダマスカスに入城を果たすまでの足跡を、ロレンス自らが記した回想録です。訳者は、中東調査会会長等の職を歴任した小林元。原題は、『Revolt in the Desert』。
部族や氏族ごとにバラバラであった人々を、「アラブ」という大義の下に結集させていく過程が描かれており、現在読んでも非常に興味深い。大きな歴史の前にロレンスの小さな歴史が呑み込まれていきながらも悩みぬくところが、彼が今日でも多くの人を惹きつけてやまない理由なのかなと感じました。
〜思えば、名声などというものは、すべてこの私の場合と同じように、虚偽の上に作りあげられるものかもしれない。〜
とんでもないスケール感の人なんですね☆5つ
Posted by ブクログ
最終章。ついにダルアーからダマスカスまで一気に進み、トルコ軍を完全に放逐する。
しかし勝利はロレンス自身の解放には繋がらず、最終盤のアレンビーとファイサルの会談にて、これまでロレンスが抱えてきた英国人とアラブの自意識の葛藤が鮮明に表出する。ここは国際政治に翻弄された、やや残酷な結末とも言える。
ウィルソンの解説も非常に示唆的で、作中の華麗な振る舞いとは裏腹にロレンスの戦後の混濁した精神性が伺えた。また訳者あとがきにある通り描写は事実というよりも創作の色が強いのだろう。
しかし創作であることは本書の価値を些かも棄損しない。豊富な内省箇所は紛れもなくロレンス自身の偽りない心情であると思うし、その振れ幅や葛藤と戦況の並走が一番の魅力である。