あらすじ
第一次世界大戦時、ドイツと同盟するトルコ帝国を内部から揺さぶるべく、アラブの反乱を支援するため英国が送り込んだ「アラビアのロレンス」。その戦いを綴った膨大な手記『知恵の七柱』を、自らの手で簡潔かつスピーディな文体で再編集した本書は、謎に満ちたロレンスを知るための入口である。
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Posted by ブクログ
[果たされぬ想いと]第一次世界大戦の対トルコ戦線で成果を挙げようとするイギリスが、アラビアの地に送り込んだ青年ロレンス。民族運動に火をつけダマスカスに入城を果たすまでの足跡を、ロレンス自らが記した回想録です。訳者は、中東調査会会長等の職を歴任した小林元。原題は、『Revolt in the Desert』。
部族や氏族ごとにバラバラであった人々を、「アラブ」という大義の下に結集させていく過程が描かれており、現在読んでも非常に興味深い。大きな歴史の前にロレンスの小さな歴史が呑み込まれていきながらも悩みぬくところが、彼が今日でも多くの人を惹きつけてやまない理由なのかなと感じました。
〜思えば、名声などというものは、すべてこの私の場合と同じように、虚偽の上に作りあげられるものかもしれない。〜
とんでもないスケール感の人なんですね☆5つ