【感想・ネタバレ】砂漠の反乱のレビュー

あらすじ

第一次世界大戦時、ドイツと同盟するトルコ帝国を内部から揺さぶるべく、アラブの反乱を支援するため英国が送り込んだ「アラビアのロレンス」。その戦いを綴った膨大な手記『知恵の七柱』を、自らの手で簡潔かつスピーディな文体で再編集した本書は、謎に満ちたロレンスを知るための入口である。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『アラビアのロレンス』を読んだ時に、人間味が足りないと思ったが、本作はそれを見事に補っている。食べること、恐怖、虚しさ、暴力、そんな描写が物語にリアリティを添える。けれど、それにも関わらず、読んでいてどこかわくわくするのは、ロレンス自身がこの行軍をどこかロマンを伴う冒険として捉えていたことの表れだろう。ラクダが雪に埋まった際のエピソードの描写がすごく文学的。『アラブが見たアラビアのロレンス』『知恵の七柱』も読まなくては。あとトルコサイドの物語も。読めば読むほど、自分が何も知らないことに気が付かされる。

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2017年06月16日

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