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Posted by ブクログ 2023年09月30日
「歴史修正主義」と書くと何か歴史学という分野の一つのような印象を受けます。
でも、この本を読むと、それはただ自分の思想というか政治信条を発言するだけの戯言だとわかりました。
歴史学というものは、事実を様々な角度から捉えて、過去の事象をより良く理解しようとするものです。
対して「歴史修正主義」は、結論...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月15日
近年、「もうひとつの事実」「フェイク」「陰謀」という言葉がメディアに頻繁に登場するようになりました。また、今年5月の対独戦勝記念日で、米ホワイトハウスのサキ報道官はプーチン大統領を「歴史修正主義者」と批判しています。本書は「歴史とは何か」という切り口から歴史修正主義の実態、発生、法規制、司法での争い...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月15日
人々の営みの積み上げである歴史。これに真摯に向き合うことの大切さを思い知り、先進地ヨーロッパで起きているパラドックスも理解できる良書。
学問的アプローチかエセ学問的アプローチかの見極めは難しいが、修正主義者のロジックには一定の決まりがあるという。その修辞法は国語の授業などで教えるべきだろうと感じた...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月26日
「アウシュビッツにガス室はなかった」「南京事件は捏造」「慰安婦はみんな職業的な娼婦」といった話しを耳にしたことがあるだろうか?歴史的な事実の全面的な否定を試みたり、意図的に矮小化したり、一側面を誇張したり、何らかの意図で歴史を書き換えようとすることを「歴史修正主義(revisionism)と呼ぶ。...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月22日
この本から特に得たことは「特定の歴史言説が社会の前面に押し出されるとき、背後にある政治的意図や経済的利害を読み取るメディアリテラシーが必要となる」という部分だ。
特に、個人での発信が容易になった現代において、その人物が発信しているコンテキストも理解した上で、判断をするリテラシーの重要性が特に顕著であ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月30日
ヒトラー賛美、ホロコースト否定論を例に挙げながら、歴史修正主義の勃興、衰退について考察した新書。排外主義が台頭する近年において、この本は歴史というものがどのように形作られていくのか、なぜそれが真実として語り継がれることになるのか、手法的なアプローチを教えてくれる。
「フェイクニュースは無視」「ホロ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月20日
歴史修正主義は、証拠の揃った定説を敢えて(無意味に)疑い、一面だけを切り取り、重要な点を無視する。また狡猾にも、完全に否定するのではなく「疑い」を提示するのに留めることで批判をかわす。
恥ずかしながら大学生の頃、そのようなインターネットを見て歴史修正主義こそ真実と思っていた頃があるが、あれは間違っ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月18日
【感想】
日本では「歴史修正主義」という言葉を、日常の中で耳にすることは少ない。社会科教師の私がそう思うのだから、他の多くの人にとっては尚更だろう。
2022年度に、都立高校の附属中学校で時間講師と勤務した際に、育鵬社の歴史教科書が採択されていることに驚いた。もちろん、生徒には育鵬社の相対的・絶対...続きを読む
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