若林恵の作品一覧
「若林恵」の「さよなら、インターネット」「実験の民主主義 トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「若林恵」の「さよなら、インターネット」「実験の民主主義 トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
★目次
はじめに 第1章 「平等化」の趨勢
トクヴィルのアメリカ旅行/銃、印刷、郵便/「未来はすでにここにある」/民主化/平等化の良い面と悪い面/アメリカ自治組織/マルクスの階級闘争/想像力の変容/デカルト的になる/小説→映画→ゲーム/個人主義の孤独
第2章 ポストマンと結社
親愛なる郵便局員/郵便≒インターネット/「集権」と「分権」/福沢諭吉の構想/プラットフォームとしての政府/アメリカで内戦が起きるとすれば/アソシエーションという身分保証/フランスと結社/陰謀論者/アソシエーションは軍事化する
第3章 行政府を民主化する
選挙というバイアス/ロックの「三権分立」/中国の科挙、一七世紀の
Posted by ブクログ
とても面白かった。タイトルに民主主義が入っているから政治的なことがメインかと思いきや、ビジネスや社会参加、生産者と消費者の関係性まで、幅広い議論が行われている。知識や技術の「民主化」により、平等化が進むが、それは必ずしも平和や安定を意味せず、むしろ細かい違いに注目がいき、差別や偏見を生むことになる。同時に、それまでの権威に対する信頼失墜に繋がり、社会が不安定化する。これに変わる信頼がファンダムに集まっている。いわゆる「推し」であり、確かに一定のお作法、共通の価値観、奉仕や貢献の意識など、コミュニティを維持する要素が詰まっている。現代社会を理解するのに非常に参考になる一冊。
Posted by ブクログ
トクヴィルが見たアメリカは「民主主義の実験場」。
「平等化」を促したものとして、プロテスタンティズム、銃、印刷、郵便というものを挙げている。
それまでの教育は過去から伝わる「規範」を身につけるものだったが、平等化の趨勢は、「自分で考える」ことを促していくのではないか?
「政治的集権化(政権)」は必要
「行政的集権(治権)」は不要
平等化によって孤独が起きる。なぜなら平等化が進むとちょっとした違いが気になってしまうから。
互いに平等なはずなのに残る不平等について、人々はより過敏に反応することになる。
「編集者は最初の読者だ」
アマチュアであることのプロであることが求められる
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