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Posted by ブクログ 2021年05月19日
フランクル心理学の視点から、エリオット作品を解釈した箇所が素晴らしい。
まさに『ミドルマーチ』の結びの言葉に直結している。
フランクルは、ホモ・サピエンス的人間観(知恵ある人間)を成功ー失敗、ホモ・パチエンス(苦悩する人間)的人間観を意味の実現ー絶望の軸で捉えられるという。
ホモ・サピエンスから...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月24日
これは面白い。小説読んでも、結局最後は「面白かったなあ」とか「あのシーンが印象的だった」みたいな感想で終わって、1ヶ月くらいたったら毎回大部分忘れてるパターン。
この本は小説技法やテーマごと表現について解説されていて、非常に勉強になる。例として小説の抜粋ところどころがあって、プロの分析方法が興味深...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月02日
「フランケンシュタイン」を素材に論じた、中公新書前著『批評理論入門』に続く本書は、イギリスの長編大作「ミドルマーチ」を題材として、小説をいかに読むか、どのようにすれば小説の面白さ、深みを味わうことができるか、について具体的な方法を示して解き明かしてくれる。
第Iは、小説テクストの仕組みを分析す...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月12日
著者が最近訳し終えた『ミドルマーチ』を題材に、小説というものを読み解く時に役に立つ知識をコンパクトにまとめてくれている。小説というものが、どういう部品でできているかを理解することで作者の”仕掛け”をより楽しめるし、どういうことを念頭において読むか意識することで作品の理解を深めることができる。『批評理...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月28日
前著『批評理論入門』は主に批評家視点での読み方であったが、本書では批判的な読み方ではあるが一般の読者寄りの視点での読み方の解説になっている。今回は『ミドルマーチ』が題材。具体的な例を挙げながら解説するのは前著と変わらないが、より社会や経済など広い概念からの批評技法となっている。ただ、やはり批評のた...続きを読む
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