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数学と人間
「近ごろ数学がいろいろの所に顔を出すようになって、数学ぎらいの人々を困らせたり、うんざりさせているようだ。この本はそういう人々のために書いたいくつかの文章を集めたものである。どの文章も数学とはそれほど恐いものでも、また人間ばなれしたものでもなく、ただの人間たちが、何千年も昔から、寄ってたかってつくりあげた、きわめて人間くさい学問なのだ、という立場から書かれている。」(あとがきより) 数学の歴史や、数学のなかのいくつかの典型的な概念について、また、子どもも親もセンセイも悩ませる「集合」についてなど、平易でありながら本質的な数学論が語られる一冊。 『数学は変貌する』を改題、「数学と人間」「現代社会と数学の役割」「文科のための数学」の三篇を増補し、〈弔辞〉大岡信、〈追悼エッセイ〉森毅「異説遠山啓伝」を収録。 【目次より】 プロローグ 数学とはなにか 数学は変貌する――古代から現代まで 古代の数学 中世の数学 近代の数学 現代の数学 連続と不連続 数学の方法 分析―総合の方法 等質化の方法 操作的方法 「集合」おそるるにたらず 数学と人間 現代社会と数学の役割 文科のための数学 あとがき 弔辞(大岡信) 異説遠山啓伝(森毅) -
鎌倉ジャズ物語 ピアニスト・松谷穣が生きた進駐軍クラブと歌謡曲の時代
鎌倉にジャズの灯をともしたピアニスト・松谷穣。彼は由比ヶ浜の小さな米軍クラブ「リビエラ」を振り出しにピアニスト、歌手として戦後のジャズ界を渡り歩く。藝大時代の友人・藤山一郎の伴奏をつとめ、後の米国アカデミー賞女優・ナンシー梅木を見出すなど、周囲にはいつもきら星の才能があった。やがて50代の転機を迎え、黎明期の歌謡界へ。キャンディーズ、山口百恵、堺正章、太田裕美らスターの卵たちは穣に歌のレッスンを受ける。優しすぎる人柄ゆえか裏方を愛したからか、活躍ぶりを知られてこなかった松谷穣の人生に光をあて、ジャズからポップスへと続く戦後音楽シーンの深層に迫る。 -
調べて、伝えて、近づいて 思いを届けるレッスン
マラソン・駅伝中継での、選手の人柄に迫る解説に定評がある増田明美さん。一度聞いたら忘れられない、あの「こまかすぎる」名解説はいかにして生まれるのか。相手との信頼関係の築き方、情報収集の極意、選手につけるニックネームに込めた思いまで――その舞台裏を初公開。さらには、20年以上続けている大阪芸術大学での講義や、朝ドラ『ひよっこ』のナレーション、『読売新聞』「人生案内」回答者など、幅広い仕事で培ったコミュニケーション術に迫る。 〈目次より〉 【プロローグ】途中棄権で終わった選手生活 走る楽しさを教えてくれた宗兄弟/ロサンゼルスオリンピックの記憶/ゼロからの再起、そして引退レース 【第1章】取材する力――人の心を開く ●マラソン解説者デビュー 最初の解説で大失敗/取材の原点「会いたい人に会いにいく」/選手は何をいちばん伝えてほしいのか? ●信頼関係を築き、寄り添う 口調や言葉遣いを相手に合わせて/監督からいかに話を聞き出すか/ニックネームに込めた思い/中学時代から取材した鈴木亜由子選手/誰かの靴を履く ●スポーツライターの心得 取材相手はとことん調べる/忘れられない大失敗/汗かき、恥かき、手紙書き 【第2章】伝える力――人の心を摑む ●人生の師からの教え 崖っぷちからのスタート/嫌われた理由/自分を笑える強さが大切/楽しんでいれば、それがそのまま伝わる/話し上手は聞き上手から/小出さんから学んだ「人間力」 ●大学の講義で試される 芸術大学でスポーツを教える/飽きさせない工夫が勝負/高橋尚子さん、野口みずきさんのすごい食べっぷり/宮本武蔵の教え ●スポーツの力を信じて 開発途上国の暮らしぶりを伝える/ラオスの山岳地帯で一緒に走った日/支援の"バトンリレー"をつないで/朝ドラ『ひよっこ』のナレーション/たくさんの「心のひだ」を持つ 【第3章】つなげる力――人の絆を育む ●支えることの喜び 「心のレベル」という教え/言い訳をしない、と決めた/応援される選手に/素直な言葉は愛される/パラスポーツとの出会い/残されたものを最大限に生かせ/心のぜい肉を落とす ●一歩一歩、前へ向かって 私が憧れるロールモデル/「人生案内」で社会を知る/結婚は、呼吸が楽な人と/座右の銘は「知好楽」 【エピローグ】次のステージに向かって マラソン解説にひと区切り/人のために生きること/人生のチャレンジは続く -
新編 散文の基本
短篇は他のどんなジャンルよりも発想や展開において、また構成や叙述において自由で柔軟なものだ――。「私の文章作法」「短篇小説論」を中心に日本語論、自作解説を増補した新編集版。『短編小説礼讃』の著者による小説作法の書。巻末に荒川洋治との対談「短篇小説を語る」を収録する。 〈解説〉荒川洋治 【目次】 *=新収録 Ⅰ 私の文章作法 書くということ/待つ・聞く・書く/好きな言葉/散文の基本/小説を超えるもの*/不朽のジャンル/「僕」の問題*/うらぎる言葉*/幼年の文学*/土地の感覚*/小説と年齢* Ⅱ 日本語について ニュアンスについて*/昔の言葉/いい文章*/淋しい文章/私の国語問題/読書会にて/読者への手紙 Ⅲ 短篇小説論 短篇作者の仕事/贋の首飾り/チェーホフの星/チェーホフの現在/日本語のルナール/国木田独歩がいた町で/おのずからの形式/短篇小説の青春*/陳腐な運命/芥川龍之介の短篇/真剣な遊戯/三浦哲郎氏の短篇/猫のいる短篇/私の処女作*/父をさがす子*/『自転車』のこと*/短い形式* 対談 短篇小説を語る* 荒川洋治×阿部昭 解説 荒川洋治 -
『ニューヨーク・タイムズ』のドナルド・キーン
知らなかった「キーンさん」がここにいる! 同時代のカワバタ、ミシマの話から「超大国日本論」、そして美味しい料理屋の紹介まで、本邦初訳の27編。 これらは、ドナルド・キーンという類い希な日本文学者が、アメリカの読者に向かって日本をどう紹介したかを示すとともに、アメリカがどんな時に日本について知りたいと思ったか、日本文化を理解しようとしたかを示す、もう一つの戦後日米文化史でもある。 目次より 〈書評〉谷崎潤一郎『蓼喰ふ虫』E・サイデンステッカー訳 〈書評〉大岡昇平『野火』アイヴァン・モリス訳 〈エッセイ〉日本文学の翻訳について 〈エッセイ〉大歌舞伎、初のニューヨーク興行 〈エッセイ〉戦後、日本人は変わったか? 〈投稿〉編集主幹へ――日本の選挙を分析する 〈書評〉コルタサル『石蹴り遊び』 〈エッセイ〉日本文学者という「専門家」の告白 〈エッセイ〉川端康成のノーベル文学賞受賞 〈エッセイ〉ミシマ――追悼・三島由紀夫 〈エッセイ〉超大国日本の果敢ない夢 〈エッセイ〉大都会東京の「素顔」 など -
作品集 講釈場のある風景
漱石・荷風ら文豪が愛した高座の空気。小島政二郎が筆をふるった芸人の生きざま。談志がかきくどく名人たちへの思慕。寂聴が小説に描いた古老の語り口――講談専門の寄席「講釈場」をめぐる明治から昭和期の随筆、小説を集成したオリジナルアンソロジー。 〈対談〉神田伯山・長井好弘 目次 第一部 随筆 講釈場のある風景 『硝子戸の中』より 夏目漱石 『日和下駄』より 第七 路地 永井荷風 築地草 永井荷風 鴎外、漱石、荷風と講釈 有竹修二 席亭の風景 有竹修二 八丁堀一夕話 有竹修二 講釈を語る 講談はどこが面白いか 小島政二郎 釈場通い 小島政二郎 三代目神田伯山のこと 有竹修二 講釈師たち 立川談志 第二部 小説 世話物 小島政二郎 一枚看板 小島政二郎 花野 瀬戸内寂聴 著者略歴 本書に登場する主な講談師たち 巻末対談 あのころの客席から講談の未来が見える ――明治、大正、昭和の講談ファンが語り継いできたもの 長井好弘×六代目神田伯山 人名索引 -
オックスフォード大教授が問う 思考停止社会ニッポン 曖昧化する危機言説
イギリスと日本を往復する著者は、コロナ禍とウクライナ情勢を受けた日本の対応に危機感を覚えた。「鎖国」「自粛」「平和ボケ」……そういったキーワードで「わかったつもり」に陥っているメディア、専門家、国民に対する危機感だ。それは、両国の境界に位置するからこそ感受しえたものである。従来の日本文化論的思考では、「空気」の読み合いとか「同調圧力」といった言葉で説明・納得し、そこで思考停止してしまう。そのことで、議論が中途半端に終わったり、対立する議論の接点をとことん求めたりしないまま、白か黒かの素朴な二項対立に終始してしまう。 まずは、私たちの「思考の習性(クセ)」を知ることから始めなければならない。著者はかつて「ゆとり教育」論争や、最近ではコロナ禍の九月入学論議において、実証的なデータ分析を駆使して一石を投じた。今回は機内濃厚接触者になった当事者としての体験と「言説データ」を携えて、ニッポンの宿年の課題を鋭く検証する。 -
サンタさんのゆめ・トナカイさんのゆめ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 クリスマスがちかづくとプレゼントのじゅんびに、サンタさんは、いつも大いそがし。でも、ことしのサンタさんは、なんだかちょっぴりつかれてるみたい……。願いを叶えて自由になったサンタさんが見つけた“本当の幸せ”とは―― サンタさんパート、トナカイさんパートの両面から読めるオトクな1冊。<クリスマスプレゼントにもおすすめ> 日々の生活につかれてしまったときに読んでもらいたい「本当に好きだったもの」を見つめ直せる絵本です。 -
台湾鉄路千公里 完全版
一九八〇年、『時刻表2万キロ』の著者は全線乗りつぶしのため台湾へと向かった。戒厳令下で日本人観光客は団体ツアーばかりの当時、阿里山鉄道を筆頭とする狭々軌鉄道や、開通したばかりの超特急、砂糖会社線などを八日間で乗り尽くす。その後の八三年、九四年の全島一周達成の紀行を増補した著者台湾紀行の完全版。〈解説〉関川夏央 (目次より) 台湾鉄路千公里 1 一九八〇年六月二日(月) 桃園国際機場/台北車站/自強号、往高雄/空襲警報時旅客須知 2 六月三日(火) 莒光号餐車/対号特快車/阿里山森林鉄路/呉鳳旅社 3 六月四日(水) 台糖公司虎尾総廠路線/集集線/海線、山線、循迴追分線/台中柳川西路 4 六月五日(木) 東勢線・内湾線/淡水線・新北投/台北夜場 5 六月六日(金) 濂洞・侯硐・菁桐/嶮路北迴線/花蓮新站 6 六月七日(土) 花蓮港/太魯閣峡/狭々軌特急、光華号/台東市 7 六月八日(日) 公路局公共汽車、金龍号/屏東線、東港線 終 章 あとがき 台湾鉄路千百公里 台湾一周二人三脚 台湾一周、全線開通 解説(関川夏央) -
信長伝
「聞けや、者! 前右大臣ここにあり!」 本能寺の変から生還し、関ヶ原合戦で柴田勝家を下し、天下獲りを目前にする信長。だが、密かに伊達政宗、上杉景勝と手を組み力を蓄えた家康が、ついに叛旗を翻す! 異貌の戦国史長篇(未完)、待望の合本版。 短篇時代小説「葉桜」を収録。 【目次より】 信長伝 Ⅰ 本能寺炎上 緒言 転換点 序 本能寺炎上 一 その日まで 二 猟狗たち 三 第一次関ヶ原合戦録 Ⅱ 天下普請 一 築城 二 大海の彼方で 三 叛逆 四 要塞 Ⅲ 家康謀反 一 城塞 二 到着 三 衝突 葉 桜 -
日本怪談集幽霊篇
幽霊は実在するか? 現代の科学は、もちろん幽霊の存在を認めていない。だが、古来、多くの日本人が同じような体験をしてきたのには理由があるはずだ。日本人の集団感覚を浮き彫りにする「幽霊体験資料集」。上巻にはマボロシ、人魂、生霊など「魂と肉体の遊離」についての例話、幽霊屋敷、浮かばれない霊などを集める。 197ページ -
マヤ文字を解く
碑や絵文書に残された不思議な文字。天文や暦の計算、王朝や都市の盛衰を刻んでいることが最近明らかになった。そのファンタスティックな絵文字を読むための手がかりはどこにあるのか。マヤ文字の第一人者が魅力を解き明かす。 327ページ -
中国の神話
無体系のまま放置されていた中国の神話を、豊富な史料から発掘し、その成立・消失過程を体系的に論ずる。これらの神話はアジアから、遠くギリシャ・ローマとモチーフを共有する。日本神話理解のためにも必読、碩学による傑出した神話論である。 353ページ -
最期まで在宅おひとりさまで機嫌よく
女性学の第一人者であり、「おひとりさま」を貫く生き方のロールモデルとしても知られる社会学者・上野千鶴子。本書は、上野氏が過去10年間で「おひとりさまの生き方」について語り合った女性10人との対談を1冊にまとめたもの。 登場するのは、澤地久枝さん、橋田壽賀子さん、下重暁子さん、桐島洋子さん、村崎芙蓉子さん、若竹千佐子さん、稲垣えみ子さん、香山リカさん、柴田久美子さん、荻原博子さん(掲載順)の10名。いずれも名だたるロールモデルの方々ばかりです。 各記事の後に、現在の上野さんが当時を振り返って心境を綴った「うえのの目」を収録。終章では上野氏が人生100年時代を迎えた今の時代に叶える「在宅ひとり死」を徹底研究。 『在宅ひとり死のススメ』や『おひとりさま』シリーズの愛読者の方はもちろん、これから人生後半を迎える女性たちに勇気を与えてくれる1冊です。 -
ロシア的人間 新版
今やロシアは世界史の真只中に怪物のような姿をのっそり現して来た――。千変万化するロシア国家の深奥にあって、多くの人を魅了する魂のロシアとは何か。プーシキンからドストイェフスキー、チェホフにいたる十九世紀の作家たちの精神を辿りつつ、「ロシア的なるもの」の本質に迫る。 〈巻末エッセイ〉江藤 淳〈解説〉佐藤 優 目 次 序 第一章 永遠のロシア 第二章 ロシアの十字架 第三章 モスコウの夜 第四章 幻影の都 第五章 プーシキン 第六章 レールモントフ 第七章 ゴーゴリ 第八章 ベリンスキー 第九章 チュチェフ 第十章 ゴンチャロフ 第十一章 トゥルゲーネフ 第十二章 トルストイ 第十三章 ドストイェフスキー 第十四章 チェホフ 後記(北洋社版) 後記 井筒先生の言語学概論 江藤 淳 解説 佐藤優 -
モノクロの夏に帰る
海の向こうでは、戦争で毎日人が死んでいる。 でも遠くない将来日本からは、戦争を経験した人がいなくなる。 まだ若い僕たちは、この事実とどう向き合えばいいのだろう。 「僕は祖父の戦争体験を捏造したことがある」 戦時中のモノクロ写真をカラーにして掲載した『時をかける色彩』という写真集が刊行された。祖父母ですら戦争を知らない二十代の書店員がそれを店頭に並べたことで、やがて世界が変わり始める。保健室登校の中学生、ワーカホリックのテレビマン、アメリカから来た少年と、福島で生まれ育った高校生。遠い昔の話のはずだった「戦争」を近くに感じたとき、彼らの心は少しずつ動き出す。 平和を祈る気持ちが、小さな奇跡を呼ぶ。 読み終えたとき、少しだけ世界が優しく見える感動の青春小説。 -
世界の〝巨匠〟の失敗に学べ! 組織で生き延びる45の秘策
負け戦のときに必死になるな。合理性なき上司の「ムチャ振り」に付き合うな。友達は大事にしろ。人の悪口に相槌を打つな。結論をズバリ言うな。上司が「これは一般論なんだけどさ」と言い出したら赤信号! どんな時代にも生き延びる手段はある。田中角栄、トランプ、李登輝、山本七平、乃木希典、オードリー・タン……。世界の〝巨匠〟に学べ。数々の修羅場をくぐり抜けてきた両著者が、組織で生き抜く秘策を余すことなく伝授する。 -
すごい毒の生きもの図鑑 わけあって、毒ありです。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「自然にはキケンがいっぱい! でも、みんな精いっぱい生きてるんです」 世界には、毒をもった生きものがたくさん存在します。その生態は多種多様。環境に合わせて進化するうち、毒によって身を守ったり、獲物を捕まえるなどして生き残ってきました。本書では、毒を使って生きる動物や植物を、ポップでなイラスト&マンガとわかりやすい文章で、楽しみながら教えます。 特に夏のレジャーで山岳や川辺、海辺などを訪れる際、安全に楽しむための豆知識も充実。いざという時の対処法も収録しました。 監修は薬科大学客員教授の船山信次先生。子どもにもわかりやすく丁寧な解説で、親子で安心して楽しめます。全ての文字はルビ付きで、子どもだけでも読むことができます。 【教養が身につく中公新書からうまれた本 シリーズ第2弾!】 -
円安が日本を滅ぼす 米韓台に学ぶ日本再生の道
日本を衰退させた基本的原因は、中国工業化への対処の誤りだ。本来は、技術革新で中国製品と差別化を図るべきだった。 しかし、日本は、中国との価格競争で苦境に陥った産業を救済するため、賃金を抑え、かつ為替レートを円安に誘導した。 そのために、古い産業が残り、技術革新が停滞して、経済全体が衰退したのだ。 目 次 はじめに―日本はどこで間違えたのか? 第1章 日本が先進国だった時代が終わろうとしている 第2章 どうすれば賃金が上がるのか? 第3章 円安政策こそが日本経済衰退の基本原因 第4章 日本衰退の基本原因は、中国工業化への対処の誤り 第5章 未来に向かって驀進する世界の企業群 第6章 韓国、台湾の成長は今後も続き、日本を抜く 第7章 日本企業はどこに行く? 第8章 日本再生のために政府は何を出すべきか 図表 索引 -
漱石の白百合、三島の松 近代文学植物誌
漱石の『それから』に登場する白百合はテッポウユリかヤマユリか。植物オンチと言われた三島由紀夫の卓越した草木の描写を挙げてその汚名をそそぐ。鏡花、芥川、安部公房ら、広大な文学作品の森に息づく草花を植物学者が観察。新たな視点で近代文学を読み解く。 『漱石の白くない白百合』を改題 〈解説〉大岡玲 (目次より) Ⅰ 漱石の白くない白百合/描かれた山百合の謎/『金色夜叉』の山百合/白百合再考 Ⅱ 『虞美人草』の花々/朝顔と漱石/毒草を活けた水を飲む事/泉鏡花描く紅茸/「ごんごんごま」とは?/ごんごんごまの本名/クロユリ登場/芥川の心象に生えた植物 Ⅲ 三島由紀夫と松の木の逸話/再説三島と松の木の逸話/洋蘭今昔/志賀直哉と藤の巻き方/スイートピーは悲しみをのせて/『デンドロカカリヤ』異聞 Ⅳ 関東大震災でカビた街/小説とチフスの役割/小石川植物園を読む/三四郎池の植物散歩 あとがき/文庫版あとがき/〈解説〉大岡玲 作品名索引 -
烈火の太洋
昭和一四年、日本陸軍は満蒙国境ノモンハンにてソ連軍に押され続けていた。このまま日ソ全面戦争に発展することを恐れた日本は、急ぎドイツ・イタリアとの同盟を締結。ソ連軍も矛を収め、相互不可侵条約が成立した。だが、北の脅威がなくなったことに安堵できた時は短い。ドイツがポーランドを攻撃、イギリス・フランス両国と戦争状態を引き起こしてしまう。三国同盟の約定により参戦することとなった日本は、西太平洋のイギリス領・フランス領を攻撃。マレー・シンガポール・ビルマなどを占領し、連合艦隊はインド洋へと進出した。だが、そこにはイギリス海軍の最強戦艦が待ち構えていたのである――。 世界に七隻しかない四〇センチ砲戦艦――世界のビッグ・セブン その四隻がインド洋にて激突! -
わいせつ教員の闇 教育現場で何が起きているのか
長年見過ごされてきた、教員から教え子へのわいせつ事案。近年では、SNSを利用した教員・生徒間のコミュニケーションや、少子化によって生まれた「空き教室」の悪用などにより、被害者が増え続けている。読売新聞ではキャンペーン報道「許すな わいせつ教員」でこの問題を独自に調査。教育現場で起きていることや、その深刻な被害の実態、そして、国会での「わいせつ教員対策新法」の成立までを追った――。 -
横浜中華街 世界最強のチャイナタウン
150年前の横浜開港とほぼ同時期に形成された「横浜中華街」。中華料理店がひしめき合い、活況を呈するこの街の、波瀾に富んだ歴史は意外と知られていない。関東大震災、空襲で灰燼と化し、文化大革命の頃には国民党支持、共産党支持に分裂、深刻な事態に陥ったが、華僑たちは比類なき知恵とパワーで、世界で最も安全なチャイナタウンを創り上げた。「唐人街」と呼ばれた開港直後から、新華僑が闊歩し始めた現在まで、横浜中華街の歴史を追う。 -
娼婦の本棚
【目次】 ●はじめに――時に夜があまりに暗く、字を照らす光がなくても 〈第1章 女は無意味に旅に出る〉 ●もしアリスが女の子ではなかったら ――『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル/矢川澄子訳) ●女の子の殻をさらに包む強力な殻 ――『“少女神”第9号』(フランチェスカ・リア・ブロック/金原瑞人訳) ●娼婦になったり聖母になったりすればいい ――『悲しみよ こんにちは』(サガン/河野万里子訳) ●女子高生にある個室の自由 ――『いつだってティータイム』(鈴木いづみ) 〈第2章 セックスなんかで分かるもの〉 ●資本主義と愛と整合性のないカラダ ――『pink』(岡崎京子) ●たかが一度や二度のセックス ――『性的唯幻論序説 改訂版 「やられる」セックスはもういらない』(岸田秀) ●されどセックスが解放する時間 ――『蝶々の纏足』(山田詠美) 〈第3章 女ではない奇怪な生き物〉 ●買う男の論理があるのだとして ――『わが悲しき娼婦たちの思い出』(ガルシア= マルケス/木村榮一訳) ●基本的には他人事でしかない男の青春 ――『大胯びらき』(ジャン・コクトー/澁澤龍彥訳) ●お金を介した男女の滑稽な話 ――『遊女の対話』(ルーキアーノス/高津春繁訳) 〈第4章 信じられる神がいなくとも〉 ●ありえないほど汚れた場所の、ありえないほど高貴な信仰 ――『ぼくんち』(西原理恵子) ●夜のオカネと昼のオカネ ――『大貧帳』(內田百閒) ●この世で最も不公平な関係 ――『シズコさん』(佐野洋子) 〈第5章 言葉を身体に貼り付けて〉 ●夜が過ぎても生き残る可能性があるなら ――『夜になっても遊びつづけろ』(金井美恵子) ●若い女の心はそう整うものじゃない ――『私家版 日本語文法』(井上ひさし) ●一〇〇年越しの女の味付け ――『モダンガール論』(斎藤美奈子) ●それでもピンヒールは正義 ――『ちぐはぐな身体 ファッションって何?』(鷲田清一) 〈第6章 荒唐無稽な夜を生き抜く〉 ●無敵だったココロと冷めた見解 ――『桃尻娘』(橋本治) ●若さも九〇年代も空っぽだったと皆言うけれど ――『モモ』(ミヒャエル・エンデ/大島かおり訳) ●半分腐った世界でナウシカになれるわけもなく ――『風の谷のナウシカ』(宮崎駿) ●おわりに――それでも「絶望的に期待する」 -
子どものやる気がどんどん上がる魔法の声かけ 3男1女東大理三合格の母が12歳までにかけた言葉
〈母の言葉は、子どもにとって最高のエールです。〉 3男1女を東大理三に導いた母は、子どもたちにどんな言葉をかけていたのでしょうか。 本書は、幼少期から小学生までの佐藤亮子ママの教育メソッドを伝える1冊。各シーンにあわせた声かけにスポットを当て、子どものやる気を促すにはどんな言葉をかけたら良いのかをまとめました。 実際にかける言葉だけでなく、なぜそうするべきなのか、どんな心持ちで子どもと接するべきなのか、佐藤ママの根底にある教育方針を感じていただける内容です。子どもの自己肯定感を高め、自らやりたいことを見つけ、学習も自分でやるようになる――そんな良好な親子関係を築くための佐藤ママ流コミュニケーション術が満載。 きょうだいや友だちとの喧嘩、食事の好き嫌いなど幼年期でよくあるシーンから、宿題やテスト勉強を促す、成績を見てのひと言など、学習シーンにおいての声かけも収録。解説で、各人の個性にあわせて声のトーンや内容を考えてのぞむ、子どもに言う前にリハーサルをするなど、「声かけ」を行う前にするべきことにも触れています。 前著『私は6歳までに子どもをこう育てました』では0歳から6歳までを対象としていましたが、今回は“声かけ=会話によるコミュニケーション”がテーマとなるので、言葉を習得する3歳頃から12歳までに広げた構成になっています。 褒めたら良いのか、叱れば良いのか。親であれば必ず悩むシーンに、佐藤ママがお応えします! -
マネーの魔術師 ハッカー黒木の告白
日本経済復活のフィクサーか? 廃れゆく伝統文化の守護神か? 天才ハッカーvs.金融資本主義 イランの核施設破壊プロジェクト「オリンピックゲーム」にもCIAの情報職として参加した経験を持つ天才ハッカーの黒木が、和歌山の世界遺産・熊野古道の中辺路に現れた。伝統工芸を研究する大学院生・柴田澪と出会った黒木は、彼女をある試みに誘う。彼はそれを「実験だよ、金融資本主義に抗うための」と嘯くのだが――。黒木は、金融市場が拡大し続ける世界を相手に、何を目論んでいるのか? 現在を分析し未来を予見する、興奮の知的エンタメ巨篇。 【目次】 稲妻 気前のいい客 長い長い夜 夜明けの柴田 ツタエテ TSUTAE‐TE チャンス! 神々の黄昏 また逢う日まで あとがき -
新編 閑な老人
放蕩と極貧生活を送った元破滅型文学青年。歳を重ねてからは、草木を愛で散歩を趣味とし、寒くなれば冬眠する。人はいつ死ぬかわからない、だからこそ生きているだけで面白い――生死の境を彷徨い「生存五ケ年計画」を経て辿り着いたこの境地。「暢気眼鏡」の作家が“閑な老人”になるまでを綴った、文庫オリジナル作品集。〈編集・解説〉荻原魚雷 目次 Ⅰ 五年 祖父 退職の願い 約束 狸の説 片づけごと 苔 閑な老人 歩きたい 上高地行 Ⅱ 相変らず 厭世・楽天 古本回顧談 気の弱さ、強さ 文学と家庭の幸福 運ということ 老後の問題 核兵器――素人の心配 明治は遠く―― わが家の男女同権 戦友上林暁 生きる -
父ガルシア=マルケスの思い出 さようなら、ガボとメルセデス
愛する人たちの死について書くというのは、書くということそのものと同じくらい古い行為のはずだが、いざそれをするほうに自分が傾くと、即座にことばに詰まってしまう。メモを取っておこうと自分が考えていることにぞっとなり、恥じ入りながらメモを取り、メモを修正している自分を見損なう。情動的にかき乱される原因は、父が有名な人だったことにある。書きとめておく必要をおぼえる背後には、この野卑な時代の中で自分自身の名声を高めたいという誘惑が潜んでいるかもしれない。もしかすると書きたいという呼び声に抗して、謙虚に黙っていたほうがいいのかもしれない。謙虚なふるまいというのは、実のところ、僕の一番好きな虚栄の形態なのだ。しかし、書くということに関してよくあるように、主題のほうが書き手を選んでくるという面もあり、抵抗しても無駄なのかもしれない。 ――本書より -
メタ認知 あなたの頭はもっとよくなる
あなたの知的パフォーマンスを高める―― 認知心理学、教育心理学の専門家が、賢い「頭の使い方」を指南! 頭のよさとは?/頭を上手に使う/気持ちを整え、やる気を引き出す/メタ認知はこうして育つ 自分の頭の中にいて、冷静で客観的な判断をしてくれる「もうひとりの自分」。それが「メタ認知」だ。この「もうひとりの自分」がもっと活躍すれば、「どうせできない」といったメンタル・ブロックや、いつも繰り返してしまう過ち、考え方のクセなどを克服して、脳のパフォーマンスを最大限に発揮させることができる! 認知心理学、教育心理学の専門家が指南する、より賢い「頭の使い方」。 -
なぜあの人のシャツはパリッとしているのか くらしの疑問を専門家に聞きました
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「一晩寝かせたカレーはおいしいって言うけどなぜ?」「洗濯洗剤を入れると落ちない汚れまでなぜ落ちるの?」「蚊にさされる人とさされない人がいるのはなんで?」など、日常生活における疑問の数々を、専門家や識者への取材で明らかに。 単なる豆知識のレベルを超え、一歩先の深いところまでしっかり教える、読み応え抜群の1冊。読売新聞くらし面の人気連載を書籍化。 -
ぬまっちのクラスが「世界一」の理由
子どもたちの「やる気スイッチ」がONになる! 人気テレビ番組で取りあげられて話題になった「ダンシング掃除」や、好奇心をくすぐる「内閣制度」など、斬新でユニークな指導法を打ち出し続け、いま最も脚光を浴びている小学校教師「ぬまっち」。アクティブ・ラーニングを先駆けた教育実践のノウハウと、その根底にある考え方を明かす。 (以下、本文より引用) 「えっ、そんな質問が出るの?」という意外性が生まれて、 立ち止まり、そのことについてみんなで考えてみる。 そんな新鮮な発見がたくさんある授業の方が、 ワクワクして楽しいし、学べることも多いと思うんです。 「全員平等」「機会均等」なんてお題目は、 ボクの教室にはありません。 火のつきやすいところから火をつけよう。 「やりたい」という気持ちをぐんぐん伸ばしていこう。 得意な力を、もっと発揮しよう。 目次 はじめに 第1章 やる気スイッチがONになる! (コラム)ぬまっちがメディアから注目された理由 第2章 ぬまっちのクラスでは、何が巻き起こっているの? 第3章 ボクが教師になった理由 第4章 ぬまっちにズバッと聞きたい17の疑問 第5章 ぬまっち語録 -
小林秀雄の眼
小林秀雄は何をどう見ていたのか。批評眼が冴えわたる小林の言葉を選び抜き、江藤が丁寧な解説を施した名言+随想集。精神と批評とに関する四十三章。 【目次】 小林秀雄の眼(全43章) 小林秀雄をめぐって 小林秀雄の肉声 小林秀雄没後十年 批評という行為(対談)西尾幹二×江藤淳 解説 二人の「絶対的少数派」 平山周吉 -
作家と家元
売れっ子の矜持と迷いが交差する吉行淳之介との対話。兄貴と慕った色川武大との至福に満ちたスリリングな芸談。盟友・石原慎太郎との思い出語りに、ふとこぼれる弱音まで。三十代から晩年まで、人生を駆け抜けた天才落語家が言葉を尽くして語り合った六人の作家たちとの対談、エッセイを収録する。文庫オリジナル。 目次 吉行淳之介 対談 落語見る馬鹿聞かぬ馬鹿 対談 大きくなったらリッパな人になります 色川武大 対談 一芸に賭ける芸人たち 対談 まず自分が一人抜きん出ることだよ 立川談志さん 阿佐田哲也 『怪しい交遊録』解説 立川談志 『色川武大 阿佐田哲也全集14』解題 立川談志 色川武大 立川談志 結城昌治 結城昌治との想い出 立川談志 景山民夫 噺家は世上のアラで飯を喰い 景山民夫 景山民夫 立川談志 伊集院静 対談 小説家はアブナい 対談 カネが仇の世の中、か!? 石原慎太郎 対談 歳月を経て猶も定めず 対談「平和の毒」にやられたまんま……このままじゃ死んでも死にきれねえ 対談 自殺を考えたこともある……死を追うな、生き抜いて人生を全うしろ さらば立川談志、心の友よ いつかまた、どこかで会えるんだろう 石原慎太郎 立川談志 略年譜 巻末インタビュー 父・立川談志と作家たち 没後十年に寄せて 松岡慎太郎 -
楽しい孤独 小林一茶はなぜ辞世の句を詠まなかったのか
老(おい)が身の値(ね)ぶみをさるるけさの春 一茶 一人暮らしの貧しい老人である自分は価値のない存在としてみられている……一茶は、 世間の冷酷な視線ですら面白がって俳句にしてしまいます。本書は、苦難を超えて生き抜いた一茶の俳句を味わいながら「人生という旅」を楽しむためのガイドブックです。 -
戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで
第二次世界大戦の悲劇を繰り返さない――戦争の抑止を追求してきた戦後日本。しかし先の戦争での日本の過ちは、終戦交渉をめぐる失敗にもあった。戦争はいかに収拾すべきなのか。二度の世界大戦から朝鮮戦争とベトナム戦争、さらに湾岸戦争やイラク戦争まで、二〇世紀以降の主要な戦争の終結過程を精緻に分析。「根本的解決と妥協的和平のジレンマ」を切り口に、真に平和を回復するための「出口戦略」を考える。 -
文化としての数学
数学が人間からかけ離れた絶対的な真理であるという思想、あるいは神が数学を創り人間に与えたとする神話は、古代から現代まで姿をかえてたえず登場してきた。だが、すでにできあがった数学を天下り式に子供に注入する教え方は、数学をつまらなくさせてはいないか? 人類と数学の出会いから今日の数学理論に至る発達史や、初等教育における分数の計算や数の抽象化の難しさなどを平明に語り、自然や人の営みと数学の関わりを説き明かす。 「数学には甘い菓子のようなおいしさはない。しかし、暑いときに飲む冷い真水のようなうまさはある」と語る著者の業績は、数学的側面だけでなく数学教育から障害児教育まで幅広く、かつ、学問・科学・芸術に対する深い造詣と、そこから教育や人間を捉える真摯な洞察に満ちている。本書は、50年代半ばから70年代前半に発表された、数学と文化について語った文章を集めたもので、著者の思想と、数学の面白さや奥深さを知る格好の入門書となっている。「数学勉強法」「数学と社会も変わった」の二篇を増補し、吉本隆明の追悼文を再録。 【目次より】 Ⅰ 数学はあらゆる分野に浸透する これからの社会と数学 数学と現代文化 専門の違った人たちとダベってみる その一 専門の違った人たちとダベってみる その二 Ⅱ 数学はどんな学問か 数学は単純で素直である 数学は特殊な言語である 数学は学問的に孤立する危険をもつ 数学も時代の支配的イデオロギーに規定される 数学は自然や社会を反映する客観的知識 数学も人間を形成する 数学はほんとうに論理的か 数学と方法 数学の発展のために Ⅲ 数学はどう発展したか 数学の歴史的発展 現代数学の主役=構造とはなにか 構想力の解放 Ⅳ 科学を学んでいくために 科学への道――女性に与う三つの原則 数学勉強法 数学も社会も変わった あとがき 巻末エッセイ 遠山啓――西日のあたる教場の記憶(吉本隆明) -
更年期障害だと思ってたら重病だった話
心臓よ、お前だったのか。指輪がきつくなったのも、爪の形が変わったのも、ペンを握りにくくなったのも、すべて年のせいだし、更年期だし、太ったせいだと思っていた。しかし、心臓よ、お前だったのだな!47歳。これまで仕事も家事も懸命にやってきた。一度も止まらず、脇目も振らず、なにからなにまで背負いながら……。ある日突然体調をくずし、病院に駆け込んだ。診断結果は「心臓弁膜症」。突然人生の大展開を余儀なくされた村井さんがたてた目標は、「ひとりで入院し、ひとりで歩いて、元気に退院する」こと。共感必至の人気WEB連載、書き下ろしを加えて待望の書籍化! -
徳川思想小史
江戸時代の思想の理解なくして近代日本の理解はない。伊藤仁斎、荻生徂徠、本居宣長……鎖国と封建制という厳しい条件下で発展を遂げた思想の諸相を明快に解説、その潜在的な近代性を明らかにする。江戸思想史の全体像をつかむうえで最上の入門書。新たに巻末エッセイ「自分と出会う」を付す。〈解説〉小島康敬 【目次より】 序 徳川時代の再検討 第一章 朱子学とその受容 第二章 陽明学とその受容 第三章 古学思想の形成とその展開 第四章 武士の道徳 第五章 町人と商業肯定の思想 第六章 十八世紀の開明思想 第七章 経世家の思想と民衆の思想 第八章 国学運動の人々 第九章 幕末志士の悲願 終 章 幕末から明治へ -
立花隆 最後に語り伝えたいこと 大江健三郎との対話と長崎大学の講演
★「負け続けてもいい。自分の意思を持ち続けろ!」 知の巨人、立花隆氏の遺作 解説・保阪正康 立花隆が「どうしても最期に残しておきたい」と切望した遺作。未収録の「肉声」を中心に編んだ。 【第一部】は、ヒロシマ、ナガサキ、アウシュビッツの恐怖をなんとしても若い世代に伝えたいと、2015年に長崎大学で行った講演「被爆者なき時代に向けて」などを収録した。 【第二部】は、ソ連が崩壊した1991年に、21世紀を見通そうと大江健三郎氏と行った対談を収録。あれから30年が経過したが、二人の巨匠は、この先もますます深刻になるであろう環境汚染、人口問題、排外主義、格差拡大、核拡散など地球規模の危機をぴたり見通していた! -
阿呆旅行
内田百閒「阿房列車」にあやかって、西へ東へディスカバー・ジャパン――。 行くなら冬、と思い立った網走番外地。旧正月ならぬ「旧の万博」、祭りのあとの大阪・千里。雲を見に、夕日を見に行く松江。心酔する百鬼園先生の古里、岡山・古京町……あの頃の日本が息づく大人の旅行記。雑誌連載中に急逝した内田百閒への追悼文「核心」を増補。〈解説〉宮脇俊三 [目次より] 精進落さず――伊勢 手鍋さげたり――長崎 白い墓地――網走 ととらく紀行――能登 留学事前――祇園 はずかしい旅――蒲原 うわの空旅――熊本 大阪さがし――大阪 とにかくハワイ――ホノルル・ラナイ島 牛歩随行――宇和島 おばこ、恙なきや――庄内 眩しかりけり――神戸 三景の末路――松島 わたしの城下町――松江・出雲 白い飛礫の――札幌 滾るまで――秋田 海内旅行――鹿児島航路 ああ名山――富士を見に行く 旅に病んで――高山 美しや毒の島――徳之島 百鬼園先生町内古地図――岡山 裸体写真撮影行――奥日光 北海わいん唄――池田町 細胞入替え旅行――ヤング京都 解説 宮脇俊三 巻末エッセイ「核心」 -
母
母が嫌いだった。わたしの脳内は母の固定観念で支配され、わたしはわたしが嫌いだった。母から逃げるように飛び出した東京、タバコとパチンコに溺れた日々、愛想もお金も無いわたしを雇ってくれた水商売&雀荘、ひと時の夢を見せてくれたオトコ、“笑い”で幸せを運んでくれた先輩たち、そして、自分より大事な存在となった娘……。自分のことが嫌いだったオンナ・青木さやかが、こじれた人生を一つ一つほどいていく。生きることの意味を追い求めるヒューマンストーリー。 母との確執やギャンブル依存症など、自身の経験を赤裸々に綴った「婦人公論.jp」で話題沸騰中の「47歳、おんな、今日のところは○○として」に、書籍だけのオリジナル原稿を加筆。 -
パリのパサージュ 過ぎ去った夢の痕跡
フランス革命直後からパリに陸続と生まれたガラス天井の通り抜けを、「パサージュ」という。オペラ座、パノラマ、グラン・ブールヴァール……時代ごとの街の名所に、パリ市民を導いてきた。夢と欲望が吹き抜けたパサージュの歴史は、パリ近代化の歴史でもある。現存する19のパサージュを、フォトグラファー鹿島直の写真で辿る新しいパリガイド。 【目次】 まえがきに代えて Ⅰ パサージュへ時間旅行の手引き パサージュの定義 パサージュガイド19の散歩路 01 ギャルリ・ヴェロ=ドダ 02 ギャルリ・ヴィヴィエンヌ 03 ギャルリ・コルベール 04 パサージュ・ショワズール 05 パサージュ・デ・パノラマ 06 パサージュ・ジュフロワ 07 パサージュ・ヴェルドー 08 パサージュ・デ・プランス 09 ギャルリ・ド・ラ・マドレーヌ 10 パサージュ・ピュトー 11 パサージュ・デュ・アーヴル 12 パサージュ・ヴァンドーム 13 パサージュ・デュ・グラン=セール 14 パサージュ・ブール・ラベ 15 パサージュ・デュ・ケール 16 パサージュ・デュ・ポンソー 17 パサージュ・デュ・プラド 18 パサージュ・ブラディ 19 アルカード・デ・シャン=ゼリゼ パサージュの歴史 Ⅱ パサージュ文学全集 失われたパサージュを求めて ギャルリ・ド・ボワ ギャルリ・ドルレアン パサージュ・ド・ロペラ(オペラ・パサージュ) パサージュ・デュ・ポン=ヌフ パサージュ・デュ・ソモン パサージュを読む パサージュ・デ・パノラマ パサージュ・ショワズール あとがきに代えて 文庫版のためのあとがき -
日本の美
「西洋と東洋の美」「中国と日本の美の相違」から始まり、日本の文学に通底する「もののあわれ」「わび」「幽玄美」などを語り、「世界における日本の美の位置」「日本の美を貫くもの」を探究する。ほかに『近代美の研究』から機械やスポーツに関する論考とさらに全集未収録のエッセイ「現代日本画の一つの課題」を増補。初文庫化。 『日本の美』 1 西洋の美と東洋の美 2 中国と日本の美 3 日本のこころと日本の美 4 文学――さやけさ・もののあわれ 5 文学――幽玄・わび 6 文学――軽み・いき 7 美術 1 8 美術 2 9 美術 3 10 音楽 11 舞台 12 世界における日本の美の位置 13 日本の美を貫くもの 『近代美の研究』より 現代における美の諸性格 機械美の構造 スポーツ気分の構造 近代美と世界観 思想的危機における芸術ならびにその動向 (全集未収録論考) 現代日本画の一つの課題次より -
鳥取力 新型コロナに挑む小さな県の奮闘
鳥取県は、日本で最も小さな県である。中国地方の片田舎としか認識されず、企業誘致を提案しても苦笑いされた。しかし大震災と新 型コロナ感染拡大により時代の空気と価値観が変わった。鳥取を魅力的な場所と思ってらえるようになった。新型コロナ感染症対策で は、ドライブスルーのPCR検査を導入し独自の施策を展開。クラスター対策条例なども施行し感染者が一番少ない県となった。本書 では、小さな県の大きな戦いを徹底紹介する。
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