音楽の危機 《第九》が歌えなくなった日

音楽の危機 《第九》が歌えなくなった日

902円 (税込)

4pt

4.0

二〇二〇年、世界的なコロナ禍でライブやコンサートが次々と中止になり、「音楽が消える」事態に陥った。集うことすらできない――。交響曲からオペラ、ジャズ、ロックに至るまで、近代市民社会と共に発展してきた文化がかつてない窮地を迎えている。一方で、利便性を極めたストリーミングや録音メディアが「音楽の不在」を覆い隠し、私たちの危機感は麻痺している。文化の終焉か、それとも変化の契機か。音楽のゆくえを探る。

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音楽の危機 《第九》が歌えなくなった日 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    コロナ禍の最中における、またコロナ禍の終息後におけるクラシック音楽のあり方について、今までのクラシック音楽の歴史を踏まえつつ、今後の展望が語られている。それは、ある意味でひどく勇気のあることであると言えよう。後出しジャンケンでは何とでも言えるからだ。その点だけを取ってみても、この小冊が持つ意味はたい

    0
    2021年07月16日

    Posted by ブクログ

    緊急事態宣言下の2020年4~5月という極めて短期間に執筆された新書。コロナ禍での音楽というテーマを通じて、現代文化自体の問い直しが試みられている。コロナ禍での思想を後世に伝えるドキュメントとしても、貴重な作品になるだろう。

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    2021年02月03日

    Posted by ブクログ

    コロナ禍の今コンサート活動はもとより、そも人が集って何かを為すことが憚られる。何とも音楽にとって不幸な状況を通して、社会にとって音楽とは何かを考察する。
    音楽だけでなく美術や演劇も「閉じた空間で見知らぬ人と肩を寄せ合う営み」で、まさに三密そのもの。衛生観念の前には屈服するしかない。そんな中でもネット

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    2020年11月22日

    Posted by ブクログ

    コロナ渦中にあって三密の音楽活動はライブが不可能になった。音楽はネット配信で大丈夫という声の中、そもそもの音楽の存在理由や成り立ちから空気の共有の必要性を説く。必要な三密をどのように解消するか課題である。

    0
    2022年04月02日

    Posted by ブクログ

    コロナ禍を音楽の歴史を踏まえて眺める、新たな観点を得られる本。ベートーヴェンの第九を主題に持ってきているのも新鮮だった。

    0
    2022年02月21日

    Posted by ブクログ

    読書会課題本。「今はコロナだからしょうがない」との名目で活動の機会を完全に奪われてしまった音楽家たち。「今はコロナだから」と、仕事と収入を絶たれ、出口の見えない状況の中、精神を病んで自らの命を絶ってしまった俳優や音楽家たち。そもそも劇場やコンサートホールとはどういう場所だったのか?芸能活動の歴史はど

    0
    2021年12月27日

    Posted by ブクログ

    社会・経済・哲学・歴史と音楽を結びつける論考はなかなか興味深い。同時に、いくらなんでもこじつけが過ぎる部分も多い。

    0
    2020年12月31日

    Posted by ブクログ

    現在のコロナ渦にあって、3密のより被っているクラシック音楽のダメージを分籍すると共に、3密を逆手に利用して新たな音楽ないしは芸術を創造できない物かという提案が書かれている。提案にはなかなか興味深い点はあるのだが、現代音楽の紹介的な側面も持っていることは否定できない。
    我々は、今まで聴いてきた音楽では

    0
    2020年11月16日

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