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Posted by ブクログ 2022年01月31日
絢爛豪華な劇場に人々が集うオペラ文化。その誕生から終焉までを描いた新書。200ページほどで、とっても読みやすい。作品自体の分析よりは、絶対王政、市民革命、鉄道の発達といった社会経済の変化が作品や興業のあり方に与えた影響に、力点が置かれている。音楽の社会史ということだろう。
オペラ文化にとってかわっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年03月15日
・ロココ時代の喜劇オペラ
→ブッファとセリアの合体、「人間劇としての喜劇」(サリエリ『まず音楽、そして言葉』…『カプリッチョ 』のモデル)
・パリは「19世紀オペラ史の首都」
…政権の交代とともに音楽様式が交代
「救出オペラ」(『フィデリオ』もその影響を受ける)→ロッシーニの「他愛ない笑い」の純化に...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月14日
2013年はジュゼッペ・ヴェルディとリヒャルト・ヴァーグナーの生誕200周年にあたることから、再読しました。ヴェルディのオペラはイタリア統一運動(リソルジメント)の精神的支柱のひとつとされ、「Viva! VERDI!(ヴェルディ万歳!)」に「イタリア国王ヴィットリオ・エマヌエレ(II世)万歳!」の頭...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月24日
現・京都大学人文科学研究所准教授の岡田暁生による、西洋オペラ通史。2001年度サントリー学芸賞(芸術・文化部門)授賞。
【構成】
はじめに 「オペラ」の定義を兼ねて
第一章 バロック・オペラへの一瞥、または、オペラを見る前に
1 オペラ芸術の土台としてのバロック・オペラ
2 「モーツァルト以前...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年07月18日
音楽学者の岡田暁生氏が17世紀から19世紀にかけてのオペラの歴史をまとめたもの。いわゆる有名作品の見どころや内容解説、有名な作曲家紹介ありきのオペラ史ではなく、オペラ劇場という「場」の歴史を辿ることに主眼が置かれており、当時の社会情勢や風俗などを絡めてオペラ史やオペラ作品の成り立ちが解説がされており...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月26日
オペラの歴史、これからを書いた極めて良質、簡潔なオペラ論。バロックオペラに始まり、モーツアルト・ロッシーニのオペラの笑いの違い、フランス・グランド・オペラ、そしてヴェルディがムッソリーニに、ワーグナーがヒトラーに利用されることになった国民オペラの幻想!オペラのライバルとなった映画の影響、2つの大戦を...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月27日
「オペラ」という空間が、それぞれの時代の人たちによってどういう使われ方をしていたか、どういう場だったかについて焦点をあてている本。したがって作品集ではなく、逆にオペラを知らない私のような人間でも楽しく読み進めることが出来た。
「オペラ」、あるいは舞台・演劇の類は、舞台の前面に客席があって、俳優と...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月24日
歌つきの演劇なら、ミュージカルもあるいは能なんかもそうなのに、オペラをオペラだと言い切る要素ってなんだろう? と以前から思ってました。能とはさすがに違うだろうとは思えるけれど、オペレッタなんてものもあるし、オペラの定義がわからない。
そんな無知な私に親切な手引書でした。
オペラの個々の作品を...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
オペラというとんでもない金食い虫が、いかにしてスポンサーを王侯貴族からブルジョワ、さらには一般大衆へとシフトしていくかという変遷とともに、「芸術」としてその「作者」が神のいない時代の神として君臨するまでの物語として、要領よくまとめられている。
映画との類似性がよく言及されるのもわかるが、著者は映画の...続きを読む
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