作品一覧

  • 将棋の日本史
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    1巻2,200円 (税込)
    中国から伝わった象棋は、日本独自の駒とルールにつくり直され、将棋として根付いていった。平安時代の宮廷で高貴な人々が観て楽しんだ将棋は、寺社で大将棋へと発展し、武家社会でも合戦と結びついた兵戯として、また処世の一つとして広まってゆく。賭将棋に熱中する武士や僧、富裕な都市民も多く、しばしば幕府に禁じられたが、日常的な遊戯となって、現在の40枚制将棋が成立する。 出土駒や史料をもとに、日本文化として将棋が形成されていく歴史を明らかにする。
  • 八条院の世界
    4.0
    1巻2,420円 (税込)
    史上最強の皇女―動乱の時代、「動かざる巨人」「賢才」と評された八条院。後白河上皇も武家も、不用意に手出しができなかった。彼女は、いかにして中立を保ち、父母から引き継いだ臣下と領地を守ったのか。『玉葉』『明月記』『愚管抄』などの史料からよみがえる、八条院とその母、そして廷臣たちの物語。
  • 源頼政と木曽義仲 勝者になれなかった源氏
    4.0
    1巻836円 (税込)
    以仁王の挙兵に加担し、平氏打倒の端緒を開いた源頼政。以仁王の遺児を奉じて、平氏を追い落とし、入京に成功した木曽義仲。それぞれ悲劇的な最期を遂げる彼らは、時代の転換点となる源平合戦を準備した人物と言えよう。保元・平治の乱、宇治合戦、倶利伽羅峠の戦い、そして都落ちと敗死……。二人の源氏を軸として、皇位継承をめぐる複雑な政治的背景も織り交ぜつつ、動乱の時代を描きだす。

ユーザーレビュー

  • 源頼政と木曽義仲 勝者になれなかった源氏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    以仁王は挙兵も令旨も出してない?
    源頼政は中立の人?
    折角覚えた常識がこの新書では否定されます
    全ては清盛の疑心暗鬼だった
    後白河院の3男で親王宣下こそされていないが八条院の寵臣えある三位局との間の子を、八条院が後継者として育ててくれて、以仁王は自分が皇位を継ぐ事よりもリスクなく荒れた政局と距離を置いて自儘にのんきに生活していたが、後白河院を幽閉した(クーデター)うしろめたさから生まれた清盛の邪推は、皇位を望む敵が以仁王になった
    熊野本宮と熊野新宮による平治の乱の罪人源行家をめぐる争いは、平家の警戒する以仁王に向けられる
    さて、以仁王は園城寺最大のカード「嗷訴=ごうそ」で事故の潔白・身の安全を

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    2020年08月03日
  • 源頼政と木曽義仲 勝者になれなかった源氏

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    摂津源氏の傍系ながら和歌に堪能で辟邪の技能もあって朝廷に重用されていた源頼政、父の戦死で木曾で育ち平氏の侵攻に立ち向かううちに連勝したが中央政権を差配する展望も能力も無かった源義仲、以仁王の挙兵が彼らに敗北の運命をもたらしたが、その鍵は双方ともかかわり深く以仁王を猶子としていた八条院が握っていたことがよくわかった。

    0
    2019年01月04日
  • 源頼政と木曽義仲 勝者になれなかった源氏

    Posted by ブクログ

    以仁王とともに挙兵し、真っ先に死んでしまったため影の薄い印象のある源頼政と、悪役のイメージの強い木曽義仲にスポットを当てた本書。
    義仲の生涯や、治承・寿永の乱(源平合戦)に至るまでの、源氏の棟梁としての頼政、そして2人の血を継いだそれぞれの子孫たちのその後が分かりやすくまとめられ、読みやすい歴史書でした。

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    2016年03月05日
  • 八条院の世界

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    鳥羽院の愛娘にして遺産の継承者であり、武家政権成立期において隠然たる影響力を保った女院の生涯を辿る内容。鳥羽嫡系の視点から見る前半生も興味深いが、表舞台から引いた後半生の叙述が、当時の公家の競争社会をあらわにしていて面白い。

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    2023年05月25日
  • 源頼政と木曽義仲 勝者になれなかった源氏

    Posted by ブクログ

    やはり歴史は細部を知ることが必要。この本を読むことでかなりいろいろ分かった。たとえば、伊豆に流された頼朝がわりと自由に暮らせたのは知行国主が源頼政で国守がその息子の仲綱だったからなどということは大河ドラマを見ていても全く分からないこと(ま、ドラマと歴史は別だが)。美濃とか近江の源氏の動きなども結構重要。等々、その辺が大変わかりやすく書かれている好著である。

    0
    2022年03月25日

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