増本康平の作品一覧
「増本康平」の「老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの」「老いと喪失 死と向き合う思想」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「増本康平」の「老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの」「老いと喪失 死と向き合う思想」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
高齢者が引き起こす痛ましい自動車事故のニュースが増えてきた。超高齢社会に入ったわが国には未曾有の事態が出来することは避けられない。自分の家族や、自分自身にも老化の様々な弊害が感じられるようになった今、何ができるのだろうか。本書を手に取ったのもそんな心理からであった。
加齢によって認知症が発生することはどうにも避けられないらしい。発症の要因は様々挙げられているものの、その決定的な予防策はないようだ。いわゆる脳トレと呼ばれる一連の活動やそれにともなう商品も科学的に見ると気休めの範囲になるとのことだ。手の施しようがないのである。
それでも本書では脳の機能にも加齢によって衰えない部位があることや
Posted by ブクログ
人の「記憶」する能力一般について書かれた本も多くあるだろうが、本書は、高齢化していくにつれて、記憶の能力が低下していくということを前提として、そのことを受け入れ、あるいは立ち向かっていくための知識や知恵を与えてくれる。
これまで研究された理論や、実験、調査などの結果を根拠に記載されており、内容について信頼できるとともに、その内容も非常に興味深く読むことができた。
周知のようにすでに高齢化社会は到来している。本書によると1920年頃の平均寿命の2倍の長寿になっているという。世界最高年齢は、フランス人の方の122歳とあった。
そして、昨今よく言われる「健康年齢」について、本書上では、平均寿命と
Posted by ブクログ
発達課題と記憶の関係について。感情のコントロールと認知機能についてなど読みどころが多い。
歳をとると「習慣を変えることは困難」なのはワーキングメモリの衰えと関係がある、というあたりの解説が読んでいてちょっと怖くなる。
あと「なぜ知識(意味記憶)は加齢で衰えないのか?」について。科学としては「衰えはない」のだろうけど、自身の知識がアップデートされないまま、いつまでも「正しい」と信じ込んでしまい、より正しく世界を捉えるための努力も変化もしないと、それも社会的には「衰え」だよな、と考えるとちょっと怖くなる。
「なぜ脳トレが認知症の発見を遅らせるのか」あたりの認知予備力と可塑性などについて。脳ト