増本康平のレビュー一覧

  • 老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの

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    社会情動的選択制理論 SST(Socioemotional Selectivity Theory)
    老い先短いという認識が幸福感を高める:残された時間が限られていると、感情を調整することに動機づけられ、その結果感情的に価値のあることや感情的な満足感を重視し、それらを得るために認知的・社会的資源を投資する

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    2025年11月19日
  • 老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの

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     高齢者が引き起こす痛ましい自動車事故のニュースが増えてきた。超高齢社会に入ったわが国には未曾有の事態が出来することは避けられない。自分の家族や、自分自身にも老化の様々な弊害が感じられるようになった今、何ができるのだろうか。本書を手に取ったのもそんな心理からであった。
     加齢によって認知症が発生することはどうにも避けられないらしい。発症の要因は様々挙げられているものの、その決定的な予防策はないようだ。いわゆる脳トレと呼ばれる一連の活動やそれにともなう商品も科学的に見ると気休めの範囲になるとのことだ。手の施しようがないのである。
     それでも本書では脳の機能にも加齢によって衰えない部位があることや

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    2019年06月12日
  • 老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの

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    ネタバレ

    たとえば、鍵を置いた場所を忘れるのは、置いた場所を忘れているのではなく置いた時に意識をしていないから。なるほど! 齢をとればとるほど、無意識の行動が増えている気がする。経験や知識でわかっているからいちいち考えずに動く。もう少し色々意識をもって行動しよう!と思う。納得ができる面白い本だった。
    勘違いなのか、作り話なのか、間違ったことを言ってる姑たち高齢の人が、記憶を都合よく自分のストーリーに塗り替えてしまうのは、あるある!なんだと理解できたことで、まぁいっかと許容できるようになったかも。

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    2019年06月03日
  • 老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの

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    記憶力が向上したからといって”物忘れ”が直るとは限らない、”脳トレ”をしたからといって認知症の人の日常生活の不都合が改善するとは限らない。考えてみれば当たり前のことが確かにあまり気づかれていない。老化の影響はひとそれぞれだし、やり方を学習する力は意外と衰えてはいない。いろいろ考える材料になる。

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    2019年01月08日
  • 老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの

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    訓練で脳を鍛えられるのか、認知症を防ぐことはできるのか、などなど多くの方が興味をもっているであろう内容を、専門的な話を交えながら一般にわかりやすく説明した一冊です。

    記憶力の衰えを強く感じていたので、思わずこの本を手に取ったのですが、《忘れた》という意識がある間は大丈夫なのだそうです。認知症患者は忘れたことを忘れているので。

    また、年を取ったら記憶力が衰えるという思い込み(老いに対する否定的なイメージ)も記憶力の悪化をもたらすそうで、単純な私はこの部分を読んだ直後から「私はまだまだ大丈夫!」と自己暗示を掛けてます(笑)

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    2025年05月10日
  • 老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの

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    ネタバレ

    人の「記憶」する能力一般について書かれた本も多くあるだろうが、本書は、高齢化していくにつれて、記憶の能力が低下していくということを前提として、そのことを受け入れ、あるいは立ち向かっていくための知識や知恵を与えてくれる。

    これまで研究された理論や、実験、調査などの結果を根拠に記載されており、内容について信頼できるとともに、その内容も非常に興味深く読むことができた。

    周知のようにすでに高齢化社会は到来している。本書によると1920年頃の平均寿命の2倍の長寿になっているという。世界最高年齢は、フランス人の方の122歳とあった。
    そして、昨今よく言われる「健康年齢」について、本書上では、平均寿命と

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    2021年02月03日
  • 老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの

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    発達課題と記憶の関係について。感情のコントロールと認知機能についてなど読みどころが多い。

    歳をとると「習慣を変えることは困難」なのはワーキングメモリの衰えと関係がある、というあたりの解説が読んでいてちょっと怖くなる。

    あと「なぜ知識(意味記憶)は加齢で衰えないのか?」について。科学としては「衰えはない」のだろうけど、自身の知識がアップデートされないまま、いつまでも「正しい」と信じ込んでしまい、より正しく世界を捉えるための努力も変化もしないと、それも社会的には「衰え」だよな、と考えるとちょっと怖くなる。

    「なぜ脳トレが認知症の発見を遅らせるのか」あたりの認知予備力と可塑性などについて。脳ト

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    2020年05月14日
  • 老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの

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    若い頃に比べて、覚える力が落ちてきたと痛感することが多い。そんな意識のなかで、目に止まったのが本書である。副題に「加齢で得るもの、失うもの」とあり、得るものって何だ?と興味をもつ。
    車を停めた場所は忘れても、車の運転は忘れない、などわかりやすい対比で、衰える記憶と衰えない記憶を解説していく。脳の構造と部位による働きに触れ、特定の部位に障害を受けた結果、別の人格に変わったという驚きの症例が紹介されている。記憶は記録でない、という名言は、記憶が解釈によって書き換わってしまうという例示に納得する。ヒトの脳の進化で、記憶が発達してきた過程には、社会性を持って進化してきたことに重要な意味があるのだろうと

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    2024年11月30日
  • 老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの

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    記憶と一口に言ってもいろいろな種類があるが、老化により影響を受けやすい記憶とそうでない記憶があるそう。情報処理に必要なワーキングメモリーは影響を受けやすいとのことなので、徐々に読書スピードが遅くなってきているみたいなのもむべなるかな

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    2024年05月02日
  • 老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの

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    「記憶力が衰えても、人は成長できる、

    柔軟に生きるヒントもらいました」という、

    中江有里さんの帯に惹かれて買いました。



    数年前から、記憶力や集中力が衰え、

    年のせいだから仕方ないのかなぁ。。。などと思いつつ、

    半分あきらめ気分なのですが

    それでも、何か参考になりそうな本があれば。。。と、

    いろいろ読んだりしてます。



    この本は、ちょっぴり、私には難しくて、

    ???な部分もありましたが、



    社会参加が少ない人、孤独感が強い人は認知症になりやすいとか、

    適度な運動は大切だとか、色々言われているけれど、

    個人差もあるし、

    結局は、あまり思い込まず、

    前向きに

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    2022年03月26日
  • 老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの

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    ●→引用

    ●そして記憶の衰えをマネジメントするうえでも、SOC理論を当てはめることができます。1.覚えておくこと必要がある重要なことは記憶するのではなく(選択)、2.メモや手帳などの記憶補助ツールによって正確に記録し(最適化)3.記憶力の低下を補い、物忘れに対処する(補償)。
    ●スターン博士は、加齢や認知機能の低下の個人差を説明する概念として、「認知の予備力」を提唱しました。「認知の予備力」とは、機能低下の個人差を説明する概念で、情報処理に必要な能力をどれだ蓄えているか、低下した機能を適切な方略によって代償することが可能か、といった個々人が有する認知機能の質や量を意味します。予備力が高いほど

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    2020年02月22日