作品一覧

  • 生物を分けると世界が分かる 分類すると見えてくる、生物進化と地球の変遷
    値引きあり
    3.9
    1巻550円 (税込)
    すべての生物学の土台となる学問こそが、分類学だ! なぜ、我々は「ものを分けたがる」のか? 人類の本能から生まれた分類学の始まりは紀元前。 アリストテレスからリンネ、ダーウィン……と数々の生物学の巨人たちが築いてきた学問は、 分子系統解析の登場によって大きな進歩を遂げている。 生物を分け、名前を付けるだけではない。 分類学は、生命進化や地球環境の変遷までを見通せる可能性を秘めている。 生命溢れるこの世界の「見え方」が変わる一冊!   地球上で年間1万種もの生物が絶滅しているという。 その多くは、人類に認識すらされる前に姿を消していっている。 つまり私たちは、まだこの地球のことをこれっぽっちも分かっていない。 それどころか、「分かっていないことすらも分かっていない」のである。 だが、分類学を学ぶことで、この地球の見え方は確実に変わる。 奇妙な海洋生物・クモヒトデに魅せられ、 分類学に取りつかれた若き分類学者が描き出す、新しい分類学の世界。 ◆主な内容 プロローグ 分類学者の日常 第1章 「分ける」とはどういうことか ~分類学、はじめの一歩 第2章 分類学のはじまり ~人は分けたがる生き物である 第3章 分類学のキホンをおさえる ~二名法、記載、命名規約とは? 第4章 何を基準に種を「分ける」のか? ~分類学の大問題 第5章 最新分類学はこんなにすごい ~分子系統解析の登場と分類学者の使命 第6章 生物を分けると見えてくること ~分類学で世界が変わる エピローグ  分類学の未来
  • 新種の発見 見つけ、名づけ、系統づける動物分類学
    4.0
    1巻946円 (税込)
    現在、地球上で名前が付けられている生物は約一八〇万種。だが、まだ数百万から数千万以上もの未知種がいると言われていて、誰でも新種に出会う可能性がある。採集の楽しみから、新種を新種と見抜く方法、動物分類・命名の基本、新種として公式に認められるための論文発表の苦労まで。「珍しい生物」好きが高じて深海生物テヅルモヅルの研究者となり、実際に新種を発見してきた著者が綴る、動物分類学への招待。

ユーザーレビュー

  • 生物を分けると世界が分かる 分類すると見えてくる、生物進化と地球の変遷

    Posted by ブクログ

    素人考えなので、既に実行済みかも知れません。同定作業は、昨今進化しているAIに同定してもらうと捗るのかも。
    標本保存は、3Dスキャンをかけて、静止データと動画データで保存してみるのはいかがでしょうか。
    既にDNA解析で学問が客観的に進歩しているので。

    0
    2025年01月18日
  • 生物を分けると世界が分かる 分類すると見えてくる、生物進化と地球の変遷

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新種の登録には何年もかかる

    分類学の基本は二名法(属名+種小名)

    分類の基準は
    ・イデアに基づき、理想的な形で分ける類型学的種概念
    ・変異や奇形を認める形態学的種概念
    ・子孫を残せるかどうかで分ける生物学的種概念

    別の場所に棲む動物の分類や隠蔽種、感染者と非感染者の分類の問題などがあるため、明確なルールはない

    まだ何種類の生物がいるかすらもわかっていない

    0
    2023年06月12日
  • 生物を分けると世界が分かる 分類すると見えてくる、生物進化と地球の変遷

    Posted by ブクログ

    私にとって分類学は身近なものであるが、分類学の有用性を説明するのが苦手だった。この本で筆者の「生き物を分けることは世界の理解に直結し、人類の生活を豊かにする」という主張にハッとさせられた。
    これは、その生物が棲む事のできる環境(ニッチ)を理解することが重要であり、私たちには分からないニッチの違いを、生物は感じ取り棲み分けしている。それを可能にする何かは、人類の生活を豊かにする何かである可能性は否定できないというものである。これらの考えは、分類学が生物や環境を扱う学問の基礎となる学問である所以だろう。

    0
    2022年11月17日
  • 生物を分けると世界が分かる 分類すると見えてくる、生物進化と地球の変遷

    Posted by ブクログ

    わかりやすくて良い入門書、クモヒトデの岡西政典博士による分類学の総説的なやつ。個人差あれど、小学高学年から大学生までエンジョイできるかと思う。分類学の基本、二名法、記載、命名規約が簡単に理解できる。中高生ぐらいがターゲットなのでは。参考文献やリファレンスのQRコードがついてて、とても親切。面白いのが細胞質不和合性、他科とのコラボレーションなど、最近特に進んできている”連携”などにも言及される。
    ここ数年、この分類学、進化生物学、遺伝学の本を読む機会が多いんだが、どうしても古ぅ〜い書籍や外国語書籍が多めなので、現代日本語本の良著が出てくるのはとても嬉しい。

    個人的には『新種の発見』のほうが好き

    0
    2022年08月18日
  • 生物を分けると世界が分かる 分類すると見えてくる、生物進化と地球の変遷

    Posted by ブクログ

    生物の種は204万種。未発見がまだまだある可能性がある。

    アカウニとムラサキウニは受精できない。同じような形でも、交尾ができないカタツムリ。交配が起きても子孫を残しずらい。ライガー、ラバ。ある細菌に感染した蚊の生殖操作。などなど。

    生物の学名が何故長いのか。
    詳細に説明してくれています。

    正直、全て理解するのは難しい内容でした。ですが、「分類」の雰囲気に触れ、楽しく読むことが出来たと思います。

    生物の種をパズルのピースと表現していますが、完成に近づく日が楽しみですね。なんらかの出来事で飛躍的に進むこともあるのでしょうか。
    しかし、新種発見から発表までの苦労は想像以上でした。時間も作業も

    0
    2022年08月15日

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