作品一覧

  • 和食の文化史
    4.0
    全国には、その土地に根づいた伝統食がある。それもまた守るべき和食だ。固定観念に捉われることなく、いくつもの和食に光を当てる。
  • 京都の食文化 歴史と風土がはぐくんだ「美味しい街」
    3.6
    三方を山に囲まれ、水に恵まれた京都。米や酒は上質で、野菜や川魚も豊かだ。それだけではない。長年、都だった京都には、瀬戸内のハモ、日本海のニシンをはじめ、各地から食材が運び込まれ、ちりめん山椒やにしんそば等、奇跡の組み合わせが誕生した。近代以降も、個性あふれるコーヒー文化、ラーメンやパン、イタリアンなど、新たな食文化が生まれている。風土にはぐくまれ、人々が創り守ってきた食文化を探訪する。
  • 米の日本史 稲作伝来、軍事物資から和食文化まで
    4.0
    1巻1,078円 (税込)
    日本人にとって特別な食・コメ。稲はどこから日本列島にきたのか、最初の水田を作ったのは誰か、なぜ東北地方で栽培が遅れたのかなど、稲作の起源を解説。インディカ米が盛んに作られていた中世、地下水路を建設するほど水利に力を入れ、和菓子や酒づくりなど米食文化が花開いた近世の実態を紹介。さらに富国強兵を支えた近代を経て現代まで、農学や文化の視点を交えながら「米食悲願民族」の歴史を解き明かす。
  • 稲の日本史
    5.0
    1巻924円 (税込)
    縄文遺跡から見つかるイネの痕跡は、現代の水稲とは異なる稲作が、営まれていたことを物語る。弥生時代に水稲が渡来した後も一気に普及したわけではない。縄文稲作の多様性を、今日的な視点でとらえなおす。
  • 食の人類史 ユーラシアの狩猟・採集、農耕、遊牧
    3.4
    人は食べなければ生きていくことはできない。人類の歴史は、糖質とタンパク質のセットをどうやって確保するかという闘いだった。今では、西洋では「小麦とミルク」、東洋では「コメと魚」のセットとして摂取されることが多いが、山菜を多食し、採集文化が色濃く残る日本のように、食の営みは多様である。本書は、ユーラシア全土で繰り広げられてきた、さまざまな生業の変遷と集団間の駆け引きを巨細に解読する。
  • 稲と米の民族誌 アジアの稲作景観を歩く
    3.5
    1巻1,496円 (税込)
    品種、栽培法、調理法など、世界には日本人の想像を超えた稲作・米食の多様な世界が広がっている。本書は、稲の起源を追い求め続ける第一人者が、30年余にわたる研究生活のなかで訪れた、アジア全域に広がる稲作文化の全容を描く一冊。米離れ、食の安全保障など、今日的課題についても目を向けながら、日本人にとっての米の意味についても考察していく。
  • 知ろう 食べよう 世界の米
    4.5
    おこわにチャーハン、なれずしにピラフ。米には数多くの種類があり、世界のさまざまな地域で、その土地や気候にあった調理法や食文化を発展させてきました。イネの研究者であり、米料理の名人でもある著者が、世界のいろいろな米や、米料理を紹介します。米は日本的なモノ、という考えがガラッと変わる、おいしい話。

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  • コシヒカリより美味い米
    3.5
    1巻850円 (税込)
    コシヒカリは本当においしいか? じつは味比べ実験で他品種と区別できるのは、4人に1人だけ。それなのに全国の作付面積は4割にも及び、品種偏向の弊害も懸念される。植物遺伝学の第一人者が、コシヒカリ幻想の虚妄を衝く。美味い米入手法も紹介。

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ユーザーレビュー

  • 稲の日本史

    購入済み

    既存概念からの脱出

    ラオスの焼畑農業の場面がとても印象に残った。よく「日本古来の伝統 風習 慣習」と言われるが、家族制度などでもたかだか200年程度明治の頃の仕組みを「日本古来の」と言っているケースが多い。米づくりについても水田栽培が一般化するのはコメの生産高が「富」の基準となった江戸時代以降であり、それ以前はずいぶんと粗放なものであっただろう、という主張が説得力を持って展開されている。

    0
    2024年05月03日
  • 和食の文化史

    Posted by ブクログ

    『たべものラジオ』で聞いた話もちらほらありつつもやはり食文化の話は面白いなと再認識。東西の違いや後半の8章9章は個人的にも特に興味深いところ。

    0
    2024年02月21日
  • 知ろう 食べよう 世界の米

    Posted by ブクログ

    お米って日本とインドの2種類と思っていたから、もっとたくさんのバリエーションがあると知ることができた。
    学術的なことだけではなく、食べ方、利用され方を軸につづられているところが面白い。

    0
    2024年02月18日
  • 京都の食文化 歴史と風土がはぐくんだ「美味しい街」

    Posted by ブクログ

    たまに京都に行く大阪人の私が、へえーと初見のことばかりでした。京都観光をより楽しくさせてもらえる食の文化史。
    地理的要因や歴史的背景をふれながら、京都地産の食材から伝統的な懐石・会席まで幅広く紹介してくれる。伝統的な美味い店の紹介も。
    歴史好きで京都の食に興味がある人は絶対に買うべき一冊。京都の食を一層深堀するための参考図書を紹介してくれるのも心憎い。著者のさりげないこころ配り、好きです。

    本作に記載されていない京都の美味い食品や料理があればコメントやレビューをお待ちしています。

    0
    2023年02月21日
  • 稲の日本史

    Posted by ブクログ

    水路跡など栽培の痕跡が発見できない=稲の栽培していなかったではない、という考え方は目から鱗でした。
    移植栽培ではなく、乾田直播などは現在の稲作で見られますが、陸稲……しかも焼き畑で、ということは考えたこともありませんでした。
    確かに、現代のように重機どころか、鉄の鍬すらない時代に稲作を行う場合、そのような方法で稲をつくった可能性がありますよね。
    そうすると、稲作の跡は発見されない。
    弥生時代になって一気に水稲が普及したイメージがありましたが、縄文時代から焼き畑の陸稲稲作があり、そして弥生時代も水稲が広まったわけではなく、縄文時代の延長の時代が長かった。
    と、骨の炭素分析等からの解説はたいへん興

    0
    2021年05月31日

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