あらすじ
三方を山に囲まれ、水に恵まれた京都。米や酒は上質で、野菜や川魚も豊かだ。それだけではない。長年、都だった京都には、瀬戸内のハモ、日本海のニシンをはじめ、各地から食材が運び込まれ、ちりめん山椒やにしんそば等、奇跡の組み合わせが誕生した。近代以降も、個性あふれるコーヒー文化、ラーメンやパン、イタリアンなど、新たな食文化が生まれている。風土にはぐくまれ、人々が創り守ってきた食文化を探訪する。
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Posted by ブクログ
たまに京都に行く大阪人の私が、へえーと初見のことばかりでした。京都観光をより楽しくさせてもらえる食の文化史。
地理的要因や歴史的背景をふれながら、京都地産の食材から伝統的な懐石・会席まで幅広く紹介してくれる。伝統的な美味い店の紹介も。
歴史好きで京都の食に興味がある人は絶対に買うべき一冊。京都の食を一層深堀するための参考図書を紹介してくれるのも心憎い。著者のさりげないこころ配り、好きです。
本作に記載されていない京都の美味い食品や料理があればコメントやレビューをお待ちしています。
Posted by ブクログ
著者は農学博士であるので、米(+水で酒)や京野菜について書かれているのは勿論、魚やお茶(茶菓子)、パンやコーヒー、ラーメンまでバランスよく目配せしている好著だと思う。こういう下地を身に付けていると、京都の食をより楽しめる。
個人的には観光地でも繁華街でもない学生街でいい洋食屋を見つけたいと思っている。旅行客に頼らない、学生と地元の人相手に成り立っている店は堅実な味を提供してくれると思う。学生の街でもある京都のこれも一種の京料理。
大垣書店イオンモール京都五条店にて購入。
Posted by ブクログ
まんべんなく取り上げた感じ。
盆地だったり、地下水だったり
夏暑くて冬寒かったりと
気候風土が育てた「地」の食べものが
公家文化や寺社の制約(精進)にもまれて
いまあるような京料理になったのかな。
お漬物、お惣菜、パンにお菓子も
美味しいものがたくさんあって
食べられる幸せがここに♪