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未曾有のパンデミックはなぜ起きたか――。世界を一変させた新型コロナウイルス。本書は、治療薬やワクチン開発を含む研究の最前線を紹介。膨大な資料からその正体を探る。ロックダウン前夜のベネチア、雲南省の洞窟、武漢ウイルス研究所、ダイヤモンド・プリンセス号と舞台を移してウイルスの変遷を辿り、見えない敵に立ち向かう人々のドラマを生き生きと描く。日本政府の対応にも鋭く迫り、今後の課題を浮き彫りにする。
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Posted by ブクログ
昨年末までの新型コロナに関する情報が網羅的にまとめられている。スタンダードな知識や意見がよくまとまっているので、様々な尖った意見に触れる前に最初に読んでおくべき本だと思う。 厚生労働省がPCR検査の拡大に反対したために、病院クラスター等への対応が遅れたと批判しているが、なぜ厚生労働省が検査の拡大に...続きを読むそこまで反対するのかが分からない。 検査で陽性になった者への対応が大変すぎるからというのであれば、検査を無くすより、陽性者への対応の方を変えるべきであろう。検査でできる限り情報を集めることは重要である。 また、1年以上経っても、新型コロナの対応が一部の公立病院や大学病院だけで行われていて、治療体制が強化されないこと、保健所の業務がパンクしているのに、いつまで経っても体制の増強が行われないことなど、厚生労働行政には疑問を感じる点が多い。 ワクチンによって現在の感染状況が一段落したら、厚生労働省は早急に改革するべきだろう。
「何と頭が良く、残酷なウィルス」と著者が恐れる新型コロナウィルス。本書は膨大な資料から、その正体を探ります。大げさな表現かもしれませんが、著者と中公新書の良心が詰まった日本人必読の力作です。 著者の黒木登志夫さんはもともと癌の基礎研究者。2001年以来、現場を離れてから医学を中心としたサイエンスラ...続きを読むイターとして活躍されています。中公新書の著書も多く、本書も読者を意識したわかりやすい構成で、感染症やウィルスの基礎知識に加え、各国の対策、研究開発の状況、そして、コロナとの共生の未来を迎えるための医療システム、社会システムの改革についての提言が行われています。 個人的に印象に残ったのは: 1)自滅してしまったSARSウィルスと新型コロナウィルスの戦略的違い 2)無症状者からの感染という現実の恐ろしさ 3)「8割おじさん」の数学的根拠とコロナ禍における数理系研究の重要さ 4)テドロスWHO事務局長の自信のなさ 5)バットウーマン石正麗の功績 6)新型コロナウィルスの起源に関する著者の考え 7)飛沫を飛ばさない日本語の発音 8)日本の対応のベスト10とワースト10。ベストワンは要請レベルであっても耐えて対応した国民。ワーストワンは一向に進まなかったPCR検査。最大の問題は「厚労省が政治的に動いて、国民の目の届かないところで、自分たちの主張を遠そうとする態度」。 9)医療現場と同様に厳しい保健所 「新型コロナの科学」と学術書のような題名ですが、中身は85歳のベテランサイエンスライターによって書かれた科学読み物。「新型コロナ解析の集大成」と帯で山中伸弥さんが推薦されていますが、それよりも「とても面白い本」と私は思っています。本書が扱っているのは2020年11月23日までの事実。したがい、既に出現している第四波については書かれていません。続編の出版をお願いしたいと思います。
新型コロナウイルス感染症について、ウイルスの基礎から病状や経過、診断、治療、予防(ワクチン)などの臨床、そして、日本や世界各国の対応などが分かりやすく書かれていて、とても良い一冊でした。 読みやすい文章なので、色んな人に読んで欲しいと思います。 本書は2020年10月23日までの動向と研究成果...続きを読むに基づいて執筆されており、同年11月23日までに明らかになった重要事項が追記されています。 この新型コロナウイルス感染症が収束した時に増補版が出版されることを期待しています。 以下、目次より 序章 人類はパンデミックから生き残った 第1章 新型コロナウイルスについて知る 第2章 新型コロナ感染症を知る 第3章 感染を数学で考える 第4章 すべては武漢から始まった 第5章 そして、パンデミックになった 第6章 日本の新型コロナ 第7章 日本はいかに対応したか 第8章 世界はいかに対応したか 第9章 新型コロナを診断する 第10章 新型コロナを治療する 第11章 新型コロナを予防する 第12章 新型コロナと戦う医療現場 第13章 そして共生の未来へ
新型コロナウイルスに関するわかりやすい解説で大変参考になります。参考資料や図表が理解の助けになります。紹介されていたグーグルの感染予測を見てみると東京都は1月21日まで増加し、その後減少し2月に入ると1500人ぐらいで推移しています。16日は4000人を超える予測だったけど、実際には2000人を下回...続きを読むっていたので、予測は更新されていくのでしょう。
コロナ渦の中で最もまともな問題意識を持っているサイエンスライターの方が書いた本です。経歴を見ると、感染症の専門家ではありませんが、忖度なしで活動されているのがブログ等を見てわかりました。といっても、国際的に活躍をされていた超有名な方でした。山中教授のブログでも太鼓判を押しています。 洪水のように『...続きを読むコロナ本』が量産される中で、個人的には一番価値ある本だと思います。他の多くの書籍は、科学的というより「自分の思い」をただ書いているだけといった内容でした。自分が知りたいことは、このわけわからない日本のコロナ対応が何故まかり通っているか、それを理解できるなら、理解したいと思いました。 コロナ渦で一番疑問に思ったことは、 なぜ日本は、コロナ渦の実態を把握する上で、適切な情報を展開するのに「積極的ではない」か?です。 なぜPCR検査が絶望的に少ないのか? なぜなら検査をしない限り、感染の拡大および縮小がわからないからです。毎日、毎日、絶対数だけ感染者を叫ぶ報道を見て、何を言いたいのか、さっぱりわかりませんでした。 今の検査は、無症状の人は、 積極的な検査対象にはなっていません。 何故か?厚生労働省の「当初の方針」だからです。何故、こういう方針かは、本書を読むとわかります。理解に苦しみますが。。。 ニューヨークが毎日数十万の検査を行い、国民に対して、コロナの実態把握ができるように、積極的に情報公開していますが、日本は、あれこれ理由をつけて、 実態を、積極的にわからなくしようとしています。 メディアも、毎日何百万人も利用する電車、地下鉄の密は無視をしていますし、何千万人利用しているコンビニからは、ほとんど感染者の情報はありません。大企業も自前で従業員の実態を把握するためにPCR.抗体検査をする企業は皆無です。恐らく実態がわかると混乱するからでしょうが。ほんと、わけわからないというのが、日本のコロナ対策です。 この書籍を読んで、厚生労働省の酷さが よくわかります。頭が腐っていると、その下も全部腐る。今の日本人は、規範を失って、何を信じたらわからない状態になっています。一体、この1年間で何人の方が、感染して、亡くなったのか、、、実態は決してわからないようになっています。 アメリカ、ヨーロッパの感染拡大は納得がいきます。彼らは自由を多大なる犠牲を持って体現していますし、国の成り立ちからして、そうです。ただ、正確な情報や実態調査は、国の威信をかけて行っています。 日本は、威信をかけて実態をわからなくさせて、利権構造や政治権力の移譲に、持ち得る全てのエネルギーを傾け、死ぬ気で頑張っています。 こういうエビデンスに基づいた非常に説得力のある本は、今の日本人の視界には入らないでしょう。新聞、テレビと、ほんとデタラメな報道をしています。福島原発報道と、まさに瓜二つです。大本営発表とそっくりです。 毎日、何百人、何百人と、単なる数字をグラフにした全く意味不明なものが喧伝されています。せめて、分母である検査数と、日にち、年齢構成を言ってほしいものですが、それは「やらないこと」になっています。 なぜなら、政府やマスメディアの目的は、 国民に対して、コロナ渦の実態をわからないように全力を上げているからです。 ちょうど、先日、友人の留学生が、 帰国の挨拶にと、スカイプで話す機会がありました。ほんとに日本は、わけわからない、コロナの感染拡大防ぎたいのに、なんでGOtoするんですか?ホテル、旅館に滞在したら、ウィルスが付着して危ないですよね。なんで、お年寄りが毎日、毎日、何回もスーパーに行くんですか?ほんとわけわからないと。あなたは、わかりますか?と。 わかるよ。日本人は、日本では、主体的に生きることが出来ないんだ。コロナ渦の中、満員電車に乗って、会社に行くのは、戦地に行く兵隊と同じなんだ。だから、君は、こんなヤバい国にいる必要はなくて、いつか観光ができるようになったら、来れば良いとアドバイスしておきました。 何をすべきか?その答えは自分しか知りません。適切な判断材料を与えてくれる上で、この書籍を是非、手にとってみることをすすめます。
ちょうどこの書評を書いている途中に東京都で新型コロナウィルスの陽性者が4桁を超え1,300人余となる事がニュースで流れた。本書はその様な本邦における現状を正しく認識する上でも重要な一冊になる。 本書では、総合的、俯瞰的に新型コロナ(COVID-19, SARS-CoV-2)について書かれている。本...続きを読む書内容は以下のようなことである。 新型コロナに関する字形的な事実、疫学的な解説、このウイルスの特性。各国のこのウイルスに対する対応・政策とその問題点。本邦における対応・政策と問題点、特に厚労省における、自省のメンツにこだわることによって生じる対策の遅れ、作為的な無策、医療技官の問題、官邸主導による根拠のない政策実行の問題。治療薬。医療の現場(院内感染が広まったことに対してもPCR検査を抑制しようとした厚労省に責任がある)。介護の現場。保健所の現場。そして政策的な提言を含めた共生への未来について。 本書は以上内容を含んでおり、現状における新型コロナウィルスについての最高のテキストであると思う。
一気に読んでしまいました。 第3章の数学のところ以外はリアルタイムなので腑に落ちて分かりやすかったですし、興味を持って理解することができました。厚労省の不誠実さに唖然としました。 ウイルスのしたたかさや、これからのヒト(自分)の生活様式などなど、これから考えるべき事の多さに頭がクラクラしました...
自民党新書と同時的に読んだこともあり、メインテーマのコロナのことより、政策の失敗の方にどうしても目が行ってしまうのは致し方なし。ただ無駄に長く、国民を蔑ろにし続けた安倍政権が、その晩期において犯した失策である”マスク”と”一斉休校”は、こうして各方面から、世紀の大愚策として銘記されるべき。閑話休題。...続きを読む本書はほぼ一年前のものながら、コロナを総括的に見るのに役立つ一冊。PCRについての見解とか、個人的には賛成し兼ねる部分もあったけど、総じて分かりやすい良書。
新型コロナの2020年の状況を詳細にわたり書かれていて、整理されている。感染力のあるデルタ型が急激に増えている昨今、コロナ疲れなどとは言っていられない学びがあり、改めてコロナとの付き合い方を考えさせられた。ネットやメディアの情報に惑わされないようにしたい。2021年の状況は山中伸弥さんのコロナ情報の...続きを読むサイトで読める。
新型コロナに関する知識を整理するのに非常に役立った。今日で緊急事態宣言が解除されるが、果たして結果は……
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