後藤正治の一覧
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ユーザーレビュー
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同級生に薦められてこの本を手に取りました。初めて読む作者で久しぶりのノンフィクションでしたが冒頭から引き込まれて一気に読んでしまいました。こんな破天荒で愛情に満ちた先生に出会えた生徒に嫉妬を感じながらページをめくり、気がつけば泣いていました(笑)多くの学生と教師に読んでもらいたい一冊です。
Posted by ブクログ
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先に柳田邦男さんの本を読んだ際、激賞されていたので手に取ってみました。後藤さんの著作はちょっと前にも「スカウト」という作品を読んだところでした。
さて、本書、舞台が「定時制高校のボクシング部」ということなので、材料となるエピソードには事欠かないことは想像に難くないのですが、後藤さんは、それら「
...続きを読む教師と生徒という“人間と人間の関わり合い”」を徒にドラマチックに煽るでもなく丹念に綴り起こしています。それゆえに、書き込まれた登場人物は皆一人ひとりの個性が光り、とても魅力的に映ります。
確かにとオーソドックスで真っ当なノンフィクション作品だと思います。
Posted by ブクログ
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私は登場しないけど、前半に出てくるメンバー達と共に練習をしてたので、個人的にはあまりにもリアル過ぎるドキュメント。過不足なくリアルに表現されてます。ボクシング部だけでなく、西宮西高校自体が異例中の異例な、凄い学校だった。
脇浜さん、ホンマにええ先生でした。娘さんは読売テレビのアナウンサー。
Posted by ブクログ
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なかなか熱いノンフィクションだった。最後の章にある主人公の教師脇浜義明の言葉「・・この頃思うんですわ。教育なんてもんはないんだと。せいぜいあるのは、こっちが汗をかいてやってみる。子供にやらせてみる。褒めてやる。その繰り返しじゃないのかって。・・・」深い一言だと感じた。
Posted by ブクログ
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天声人語。たぶん知らぬ人はいないだろうが、朝日新聞朝刊一面下のコラムの事。
今は少し違うらしいが嘗てはただ一人の担当者が毎日の天声人語を執筆していた。
僕が小学生高学年で、中学受験の真っ只中にいた昭和50年代初め、天声人語は国語の入試問題に使用されることの多いネタとしても有名だった。そして、受験勉強
...続きを読むの一貫で読むようにと渡されたのが「深代惇郎の天声人語」の単行本だった。
無論、いくら名コラムニストの文章とはいえ、小学生の段階では読んで味わうというのは難しい。読み切ることはできなくて、冒頭の方の数篇しか読まなかったと思う。
でも、それでも「サリドマイド」の薬害訴訟を取り上げたコラムのことは40年経った今でもよく覚えている。
ただ一編、800文字の文章とはいえ、小学生の少年の心に刺さり、40年過ぎても思い出させるのだから、それは名文なんだと思う。
本書はその天人(天声人語)を担当した深代惇郎氏の生涯を辿り、彼のコラムニストとしての才能がどうやって培われたのかを、氏の未亡人、先輩、後輩、同僚、ライバル、等々への取材によって探ろうというもの。
天人は朝日新聞の顔とも言えるものなので、もっとも優れた論説員が担当する。深代氏の取材記事はその着眼点の良さ、文章のリズム、バランス感覚のある見解を述べながら反骨心も欠かさないところがあり、将来は天人を担当するに違いないと周りから思われるほど、抜きんでていた。立場的には朝日と対極にある他誌の記者からも一目置かれ、また同じ新聞記者として多くの人と深く交流を持ったという。
天人その多くの執筆者が5年、10年と担当するのに比べ、深代惇郎氏は担当中に急性骨髄性白血病を発症し46歳という若さで急逝したため、執筆期間は3年に満たない。
しかし、翌年には氏の約1000篇の天声人語から抜粋した「深代惇郎の天声人語」が発刊される。それだけ氏の天声人語が魅力的であり、その早逝が惜しまれたからだろう。
この本の中にも何編か氏の天声人語が引用されている。
その主義主張に異論があったとしても、それを読んだ時、何か考えさせるものが残る。氏は自らの主張を正しいものとして押し付けるのではなく、常に懐疑的に反対意見も紹介しながら、読む者に自分自身の判断を自然と求めるような流れを作る。
天声人語が読みたい訳ではない。
「深代惇郎の天声人語」を読みたくなった。
Posted by ブクログ
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