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長嶋がいて王がいた。手に汗握るような王―江夏の一騎討ちがあった。どの時代にも人々を吸引するスターがいる。人は過ぎ去った日々に思いを込めるものであるが、それを差し引いてもなお、プロ野球を包む風景はいまよりずっと熱気に溢れてあったように思える。失われた〈黄金時代〉の一端を、長くプロ野球ファンであったものとして記してみたかった。――(「あとがき」より)
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Posted by ブクログ
ON全盛時代のジャイアンツ相手にダブル・ヘッダーで連投して1点も取られず、自分のバットで片をつけた飛び切り熱い男、江夏豊。今ではほとんど見ることもない野球だが、この本を読んでいるうちに40年以上も昔のその時の彼のマウンド上の雄姿とそれを取り巻く時代の熱気が蘇ってくる。
大投手江夏、広島でもなく、日本ハムでもなく阪神の江夏とその時代を全て描ききっている、一冊。 大胆なイメージをもっていたが、コントロールの良さと記憶力の良さがあって、そこにスピードもあったので、間違いなくNo1の投手という証言。 当時の知らない先週も多数でてくるが、そのどれもが職人・文面からも近寄りが...続きを読むたさが伝わってくる、プロの選手でそのどれもが魅力的。 冴えない監督のイメージの村山実も、ものすごい大投手だったんだと勉強になる。 後半、江夏に関わった色々な選手、有名どころから無名どころまでを上げていき、最後に林健三という全く無名の選手、しかし何故か江夏が一番苦手にしていた打者、現在は個人タクシーの運転手。彼の江夏を通じた野球の思い出の一言には、何故か感動してしまう。 後藤正治の、最高の一冊だと思っています。
有名、無名の選手、関係者へのインタビューを通じて描写した、かつてのプロ野球黄金時代への賛辞というべきノンフィクション
短い手で、王貞治と、門田博光と、真っ向勝負を続けた江夏豊。残した記録も傑出しているが、記録よりも記憶に残る投手。阪神9年~南海2年~広島3年~日ハム3年~西武1年。後藤正治「牙 江夏豊とその時代」、2002.2発行、ノンフィクション。伝説① 1971年オールスター第1戦、9連続3振、41球 伝説②...続きを読む 広島時代、1979年日本シリーズ近鉄との最終戦、9回裏無死満塁での江夏の21球。
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牙 江夏豊とその時代
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