受難華

受難華

小説・文芸
968円 (税込)

4pt

4.0

井の頭公園で〈秘密の結婚〉をする照子、道ならぬ恋に胸を焦がす寿美子、結婚後に夫の秘め事を知る桂子。女学校の仲良し三人組の恋愛と結婚に、思いもよらぬ試練が次々とふりかかる――。
「低級でも善良」な夫を愛せるか? 自分を欺いた夫を許せるか?
怒濤の昼ドラ的展開で読者を魅了し絶大な人気を博した、『真珠夫人』をしのぐ大正エンターテインメントの傑作。
〈解説〉酒井順子

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公文庫
  • タイトル
    :
    受難華
  • タイトルID
    :
    915613
  • ページ数
    :
    520ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年02月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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受難華 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    圧倒的に楽しい、身構えないで読める大正文学。

    中公文庫版の表紙はキャッチーで現代的なイラストだ。
    帯の文章も「エンタメ」であることを訴えてくる。
    しかし私は騙されるまい、と思って読み始めた。
    私の数少ない読書経験で言えば、戦前の文学作品はどこまでも「真面目な純文学」、そして「読みづらい文章」というイメージがある。
    大衆向け小説の賞にその名を冠している直木三十五ですら、読むのには相当気合が必要だった。

    「真面目な純文学」という点において言えば、そういった作品だけが後世でも読み継がれているのであろう。
    しかし、そういった作品しか読む機会のない現代においては、そういったイメージが常に付きまとう。
    だが、本作はどうだろうか。
    読んでみて驚愕したのだが、圧倒的に楽しいのだ。
    登場人物は常に、イチャイチャしていたり、ヤキモチを焼いていたり、女子トークに花を咲かせていたり、「おほほほほほ」と笑っていたりする。
    現代のライトノベルに通ずるような楽しさがある。

    そして「読みづらい文章」という点について。
    これは、日本語の体系が現代と異なるので致し方ない点はある。
    現在では見かけなかったり、意味が異なっている単語があるが、そんなことは気にしなくてもいいのだ。
    雰囲気がわかればよい。
    そして、菊池寛の文章には雰囲気を伝える圧倒的な力がある。

    現代のジェンダーの観念からすれば、ありえないような登場人物の思考、言動もある。
    それすらもファンタジーのように楽しめる「圧倒的に楽しい、身構えないで読める大正文学」だ。

    0
    2026年06月04日

    Posted by ブクログ

    菊池寛文学忌、寛忌

    菊池寛は新思潮派と呼ばれた「恩讐の彼方に」等の後、通俗小説とされる作品が人気となる
    あの大傑作「真珠夫人」に続き「受難華」

    女学校の仲良し三人組
    もちろん良家の子女達
    彼女達はお約束する
    結婚して何年かしたら会ってお話ししましょうねと
    彼女達はそれぞれ一回目の結婚(恋愛)が成就しないのです
    そこからが、わくわくの昼ドラ的大正エンターテイメント!
    一人は、渡仏する外交官の婚約者と秘密の結婚(本文より)をした後、フランスで病死
    一人は、心惹かれた素敵な研究者に妻子が居た
    一人は、素敵なイケメン男性と結婚後、愛人と隠し子を知る

    もちろん結婚感に古さはありますが
    当時の名家の美貌も備えたお嬢様達が有り余る縁談の中、なぜか受難が待ち受ける

    いつの時代も幸せと資金は別なのか
    資金あっての自由さなのか
    最後は、三人共収まるところに収まりつつあるのだけれど 作者のイタズラ心で小説が振り出しに戻りそうな洒落たラスト


    代筆疑惑がある作品のようですけど
    もう100年以上経過しているし
    面白いから(^_^)v

    0
    2025年03月06日

    Posted by ブクログ

    結構展開もりもりなのに面白すぎて無理なく一気に読めた。女性雑誌に連載されていただけあって、一途に相手を求めるのはイケメン男性側。
    普通に当時の小説として読めば面白いんだけど、美人で、紳士なイケメンから愛されて、昼間ッから金使いまくって、現代に生きる女としての立場から見るとただただ羨ましくはある。でも彼女たちから見れば私の生活のほうが羨ましいんだろうなあ。
    途中若干寿美子が嫌いになりそうになった笑
    林の旦那、あんたが一等賞だよ

    0
    2021年04月22日

    Posted by ブクログ

    帯が「真珠夫人」をしのぐ!とうたっているので、もっとドロドロしたものかと思ったけど、全然そんなことはなく読みやすかった。
    登場人物がみな、少し滑稽で可愛らしくて読みやすかった。
    林さんが報われていちばん嬉しい。

    0
    2021年02月11日

    Posted by ブクログ

    女子校の仲良し三人組が女学校卒業後、幼なじみの許嫁との結婚、青年実業家と見合いで結婚、既婚者との道ならぬ恋を胸に秘め…と、三人それぞれが順風満帆とはいかない「受難」を経てたどり着いた先は――

    婦人誌に連載されてただけあって「最後はこうなるだろうな…」という予想通りの方向に向かいつつ、途中それぞれに襲いかかる不幸な出来事がドラマチックで、「えっ、どう解決するの? 落とし所は??」と思わせてくる演出と、スイスイ読ませる文章で面白かった。

    0
    2021年04月11日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    菊池寛ってなんとなくお固い作家なのかなーと思っていたけど、こんなドラマチックかつ可愛らしい恋愛小説を書いていたとは!
    3人娘の大正ロマンな言葉遣いを読んでいるだけで、エレガントな気分になって心地よい。
    寿美子が「恋愛以外にも、生活はあり、生活のあるところ、どこにでも欣びはあるのだ」という境地に至った後での「終曲」のエピソードが、一波乱ありそうでニクイ。これからも続く3人の人生に思いを馳せてしまう。

    0
    2021年06月19日

受難華 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公文庫
  • タイトル
    :
    受難華
  • タイトルID
    :
    915613
  • ページ数
    :
    520ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年02月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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