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Posted by ブクログ
自分自身との折り合いがうまくいかない、自分でいることに窮屈さを感じる。こんなに苦しいことってあるか。だけど、共感すること多く読み進めました。
相手との関係性、距離感にもよるが、おそらく人は大なり小なり自分を演じている部分もあるのではないか。
コンプレックス、性別、年齢、こうあるべきという価値観、一般的な役割をうち破りながら自分を見つめ、認め直してゆく。
無意識に解放されたいという思いが繋がったのか、各章の主人公は、あるネット掲示板に辿り着く。この一風変わったスレッドへの応答に様々な捉え方がきっかけとなり現実と向き合う。
体を脱ぐ、役割の枠に押し込められず、素のままのなりたい自分になる、これが出来たらいいのですが…。
5つの章、どれも個性に富み深かった。特別何が起きたというわけではないけれど、現代を生きる人たちの(居場所を探す)生きにくさの繊細な心理描写が響きました。
印象的だったのは、「あざが薄れるころ」の真知子。
世間からは少し違ったかもしれないが、ひたすら技を磨く姿が凛としてかっこいい。
「欲しいもの、これさえあればいい、他の人が持っているものはあったら嬉しいけど、なくてもまあいい、というものが分かったから、幸せになれたのかもしれない」
どれもラストは、主人公の表情がすっきり生き生きとして見えるところが良かった。
一生つきあっていく自分自身、やはり好きになるのが
いいけれど、人はこういう思いを抱えてるんだなと。
Posted by ブクログ
最初はタイトルの意味が分からなくて、だけどすごく気になって手に取った本。
"体を脱ぐ"ことができたらどれだけ良いだろう。
私は自分の顔が嫌い。体型も声も嫌い。だから、今の体を脱いで他の誰かの体に入れたらいいなぁと、小さい頃から思っていた。
本作は、そんな私のように自分という入れ物に何らかの違和感を感じている五人のお話。自分が思い描いている"自分"と、他者が見ている"自分"との乖離に思い悩む五人。
私は中でも「鮮やかな熱病」が好きだ。こうあるべき、といった枠に囚われがちな人は、きっとその人自身が枠に無理やりはめ込まれて息苦しい思いをして育っているのだと思う。そんな語り手が、体を脱いで伸び伸びと彼らしく息をし始めるラストに自然と頬が緩んだ。
私も自分自身が好きになれなくても、しっくりこなくても、何か自分に合ったものを見つけて私らしく息ができるようになりたいなあ。
Posted by ブクログ
読みやすく、一話一話は短いのに、個人的には割と没入感があった。
自分の体がしっくりこない人たちがメインの話。
こんな時自分が男だったら…とは思ったことあるし、なんだかわかるなぁという話が多かった。
中学生の時にこの本に-こんな読みやすさでさらっとジェンダーのバイアスとかを扱う話に-出会えていたら、もっとはやく視野が広がって、無意識に他の人にバイアスのある視線や声をかけず、自分も気にせず過ごせてよかっただろうにな、と少し思ってしまった。
とりあえず、合気道、とてもやってみたい。
中学、高校の時の柔道の授業で受け身が特に好きだったことを思い出した。
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小説・文芸
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