中島敦の作品一覧
「中島敦」の「狐憑」「山月記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「中島敦」の「狐憑」「山月記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
表題作「山月記」は言わずとしれた名作だが、「文字禍」「狼疾記」「環礁(ミクロネシヤ巡島記抄)」が特に好き。
「李陵」は読むのが大変で、まだあまり良さが分からない。
心の揺れ、自問自答、自意識、存在の不確かさ あたりがテーマになると思う。
とにかく文章が綺麗で、漢文的で硬いが意外と読みやすい。
思うに、ある種の人にとっては時代を超えた普遍性がある内容なので、波長が合えばするすると入ってくる。
狼疾記に書かれてる苦しみとか、本当にわかる、わかる、と思うので、もしどれかの文学書と対話ができるならこれがいいと思うくらい。
しかし、中島敦は身体が弱いし当時の医療の質は推して知るところなので私なんかよ
Posted by ブクログ
「山月記」と「名人伝」を流れを追って考えると、見えてくるものがある。「山月記」は強い承認欲求で家族も愛も振り捨てて詩作に挑んだ男が、虎(承認欲求の化物)に変化する物語だ。一方、「名人伝」は、社会の誰もが認める名人になった主人公が、老境に至り弓のことすら忘れてしまって死ぬ。ラストには町では主人公の死後、「道具を使っている名人は名人ではない」といった風評のために、道具を隠す名人が増えた、という描写があった。
「山月記」を書いた時、筆者は主人公のように強い承認欲求でもって創作にのめりこんでいたのかもしれない。のちに彼の命を奪うことになる喘息はその時すでに彼とともにあり、彼は命を削るように創作に向か
Posted by ブクログ
『李陵』
主人公の李陵の他に、蘇武、司馬遷の生き様が書かれていて、
蘇武は、李陵の旧友で同じく匈奴に捕まってしまったけど、超立派な漢気の持ち主で、己の愛国心を貫き、最後は祖国に呼び戻された、まさに天命の持ち主。
司馬遷は、李陵を擁護する発言が原因で腐刑(男性器ちょん切り)と言う彼のプライド的に死ぬ程耐え難い屈辱を受けながらも、史記を書き上げると言う使命だけで生き、書き上げた後すぐ亡くなったらしい。
李陵は、充分戦ったし、匈奴の捕虜になったのも仕方ないし、祖国もそんな李陵に対して冷たい仕打ちだったけど、蘇武と比べちゃうとそこまでの人じゃないって言うか中途半端で。
李陵自身、蘇武に会うとイライ
Posted by ブクログ
## 感想
『李陵』は勇猛な将である李陵が敵軍に捕えられ、祖国へ帰りたいと思いながらもその祖国から辛い目に遭わされ、捕えられた敵軍の中にも好人物や良い風土があることを知り、葛藤する話。
途中、同じく漢にいた蘇武という人と会う。
この蘇武は同じような境遇ながらに祖国を愛し続けていて、しかも最後には運良く漢に帰れることになる。
そんな李陵を見て嫉妬や羨みのような感情を覚えて悲しむ李陵の心中は計り知れない。
私たちは常に何かに所属している。
家族、学校、会社、国。
自分が属するものが信じられなくなることは、どんな気持ちだろう。
こんな風に祖国に裏切られるなら、確かに諦めてしまうかもし