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漢の最盛期、武帝の時代。が、北辺の地に匈奴の来襲があいつぎ、時代に影が兆しはじめた。李陵は、五千の少兵を率い、十万の匈奴と勇戦するが、捕虜となった。その評価をめぐり、華やかな宮廷に汚い欲望が渦巻く。司馬遷は一人李陵を弁護するが、思いもかけぬ刑罰をうける結果となった。讒言による悲運に苦しむ二人の運命に仮託して、人間関係のみにくさ美しさを綴る「李陵」他に、自らの自尊心のため人喰い虎に変身する李徴の苦悩を描く「山月記」など六編を収録。
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Posted by ブクログ
『李陵』 主人公の李陵の他に、蘇武、司馬遷の生き様が書かれていて、 蘇武は、李陵の旧友で同じく匈奴に捕まってしまったけど、超立派な漢気の持ち主で、己の愛国心を貫き、最後は祖国に呼び戻された、まさに天命の持ち主。 司馬遷は、李陵を擁護する発言が原因で腐刑(男性器ちょん切り)と言う彼のプライド的に死ぬ...続きを読む程耐え難い屈辱を受けながらも、史記を書き上げると言う使命だけで生き、書き上げた後すぐ亡くなったらしい。 李陵は、充分戦ったし、匈奴の捕虜になったのも仕方ないし、祖国もそんな李陵に対して冷たい仕打ちだったけど、蘇武と比べちゃうとそこまでの人じゃないって言うか中途半端で。 李陵自身、蘇武に会うとイライラしてしまうのは崇高すぎる彼と比べてしまうからかな。 自分を庇って窮地に陥った司馬遷のことは、李陵は気にも留めてない。でも司馬遷は史記を後世に残すという偉業を達成。(李陵より何かを成し遂げている。そして、李陵は司馬遷の史記によって歴史に少しでも名が残ったんだよね。たぶん。) 2人と比べてしまうと霞む李陵だけど、私は、李陵も極限状態の中で精一杯生きたと思う。残念ながら歴史に回収されたのは英雄としてではなかったけれど。。1番リアルで人間味があると思う。 漢にも匈奴にもどっち側にもつききれなかった李陵。どっちの社会からもはみ出しちゃったような居場所のなさを感じて少し悲しくなった。最後の数文がなんだか物悲しかった。 『弟子』論語のスピンオフみたいな感じで好き!ずっと子路の心の中のモヤモヤに共感しながら読んだ。最期は孔子が心配したとおりになってしまったけど、子路の望んだ生き方。残された孔子の悲しみに想いが傾く。 『名人伝』 弓の名人・紀昌の生涯から、「枯淡虚静」とは何かを問う。 名人への執着に満ちていた紀昌だが、極限まで道を極め、最後には2度と弓を手に取らなくなる。 それは俗世間の価値観からの解放と、心の奥に訪れた静けさのように感じた。 若い頃の情熱から成熟を経て、やがて一見枯れたような静かな心境に落ち着いていくのが理想の人生なのかもしれない。 『山月記』 悲しい虎、李徴。 自嘲癖は、自分を守る鎧なんだと知った。 李徴も、虎になる前にもっと自分の弱さに気づけたら良かった。 それでも、虎になってなお作品を残したいという強い意志には、凄みを感じた。
昔、教科書で読んだ時の「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」というフレーズが忘れられず購入。 若い時にも衝撃を受けたものだが、大人になってからもまた違った意味で衝撃を受けた。
中学生ぶりに読んだ山月記、眠たいイメージしかなかったけど中々読みやすいじゃない 悟浄出世一番良かった。何度でも読みたいかもしれない。
思えば私の中華風物語好きもここから始まったのかもしれない。 中学時代この本を読んでから今に至るも読み返している。 最初の部分は暗誦できるまでになっていた。 その後、20年ほどしてある本屋さんで高校ぐらいの男子二人連れが本を選んでいた。一人の子が冒頭部分を語り出したのを聞いて、この年代の子供たちには印...続きを読む象の深い文学なのだなと思った。 今も電子本で携帯しています。 何度読んでも味わい深い。
割と定期的に読み返すんだけど文体が好き。 漢文調でお堅いかと思いきやどことなく艶っぽくてリズム感が良い。声に出して読みたい感じ。 『山月記』が特に有名だし切なく滾るものがあるけど、個人的には『弟子』と『悟浄歎異』が好き。子路から孔子への思いとか、悟浄の悟空語りとか「これだけの圧倒的語彙力で推しを褒め...続きを読む称えるのマジ尊敬」ってなる。
「李陵」「山月記」「弟子」「名人伝」「悟浄出世」「悟浄歎異」 正義感あふれる李陵が敵国匈奴に捕まる。司馬遷は李陵を庇うが、武帝に逆ギレされて宮刑を受ける。 報われない自分の境涯に発狂し虎になる李徴。ノイローゼぎみの沙悟浄。 どの作品も不安や不快、やるせなさが漂うが、人間の愚かさや弱さを直視することで...続きを読む、人間の本質がジワジワ浮き上がってくる。
名人伝 ー 技を極めるため、成長しつづけて辿りつく先は… 初めて読んだ時、ラストは軽い衝撃でした。人生における老いの一つのモデルとして今も心しています。段々と衰える、ではなく本質を極めていく人の姿が見えます。
●山月記● この気持は誰にも分らない。誰にも分らない。己と同じ身の上に成った者でなければ。 事実は、才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰とが己の凡てだったのだ。己は漸くそれに気が付いた。 この胸を灼く悲しみを誰かに訴えたいのだ。
中国の古典を材にとった漢文調の格調高い文章。有り余る才能と誇りを持て余しながら、自分の存在意義を深く追求せずにはいられない人間の苦悩を鮮やかに描き出している。その主人公たちの姿はたぶんそのまま中島敦本人の姿なのだろう。
中島敦の作品集。 いまさらのように、万城目学氏の悟浄出立との関連に思い至り、悟浄出世、悟浄歎異の2編が含まれている本書を読んだ。 いずれの作品も素晴らしい。伝説に場を借りつつ、人についての洞察が巧みに織り込まれている。あらためて面白かったし、戦中の作家であるけれど現在読んでも読みやすい文体も素晴らし...続きを読むい。
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