李陵・山月記 弟子・名人伝

李陵・山月記 弟子・名人伝

506円 (税込)

2pt

漢の最盛期、武帝の時代。が、北辺の地に匈奴の来襲があいつぎ、時代に影が兆しはじめた。李陵は、五千の少兵を率い、十万の匈奴と勇戦するが、捕虜となった。その評価をめぐり、華やかな宮廷に汚い欲望が渦巻く。司馬遷は一人李陵を弁護するが、思いもかけぬ刑罰をうける結果となった。讒言による悲運に苦しむ二人の運命に仮託して、人間関係のみにくさ美しさを綴る「李陵」他に、自らの自尊心のため人喰い虎に変身する李徴の苦悩を描く「山月記」など六編を収録。

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李陵・山月記 弟子・名人伝 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年10月01日

    中学生ぶりに読んだ山月記、眠たいイメージしかなかったけど中々読みやすいじゃない
    悟浄出世一番良かった。何度でも読みたいかもしれない。

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    Posted by ブクログ 2017年07月31日

    思えば私の中華風物語好きもここから始まったのかもしれない。
    中学時代この本を読んでから今に至るも読み返している。
    最初の部分は暗誦できるまでになっていた。
    その後、20年ほどしてある本屋さんで高校ぐらいの男子二人連れが本を選んでいた。一人の子が冒頭部分を語り出したのを聞いて、この年代の子供たちには印...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年04月10日

    割と定期的に読み返すんだけど文体が好き。
    漢文調でお堅いかと思いきやどことなく艶っぽくてリズム感が良い。声に出して読みたい感じ。
    『山月記』が特に有名だし切なく滾るものがあるけど、個人的には『弟子』と『悟浄歎異』が好き。子路から孔子への思いとか、悟浄の悟空語りとか「これだけの圧倒的語彙力で推しを褒め...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年03月02日

    「李陵」「山月記」「弟子」「名人伝」「悟浄出世」「悟浄歎異」
    正義感あふれる李陵が敵国匈奴に捕まる。司馬遷は李陵を庇うが、武帝に逆ギレされて宮刑を受ける。
    報われない自分の境涯に発狂し虎になる李徴。ノイローゼぎみの沙悟浄。
    どの作品も不安や不快、やるせなさが漂うが、人間の愚かさや弱さを直視することで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年02月22日

    名人伝 ー 技を極めるため、成長しつづけて辿りつく先は… 初めて読んだ時、ラストは軽い衝撃でした。人生における老いの一つのモデルとして今も心しています。段々と衰える、ではなく本質を極めていく人の姿が見えます。

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    Posted by ブクログ 2010年05月04日

    買って置いたまま放置していた本。
    なんとなくぱらぱらと捲って、読まず嫌いになっていたのだが、読んでみてかなり面白くてなぜさっさと読んでなかったのか後悔してしまうほど。
    少ないページの中に実に考え深い内容。好きかもしれない。

    0

    Posted by ブクログ 2009年12月24日

    悟浄出世と悟浄歎異が載ってるので買いました。中島敦の文章は本当に美しい…。読む度に新しい感動をくれる短編集です。大好きです。
    私としては挿し絵はない方が良かったな…!情景を想像するのが好きなので。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月12日

    ■山月記■
    憤悶と慙恚とによって益々己の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった。人間は誰でも猛獣使であり、その猛獣に当るのが、各人の性情だという。 事実は、才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰とが己の凡てだったのだ。

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    Posted by ブクログ 2012年03月14日

    ●山月記●
    この気持は誰にも分らない。誰にも分らない。己と同じ身の上に成った者でなければ。
    事実は、才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰とが己の凡てだったのだ。己は漸くそれに気が付いた。
    この胸を灼く悲しみを誰かに訴えたいのだ。

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    漢文が好きな人なら非常に楽しく読める作品が多いですね。大体の教科書には載っている山月記で好きになった人が多いのでは。「弟子」もお奨めです。

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