文字禍・牛人 アニメカバー版

文字禍・牛人 アニメカバー版

528円 (税込)

2pt

≪TVアニメ「文豪ストレイドッグス」アニメ描き下ろしコラボカバー版≫
古代アッシリヤの大王は、毎夜図書館に出没すると噂される「文字の霊」について、老博士に調査を命じる。博士は万巻の書に目を通すがそれらしい説はない。ある日、ひとつの文字を終日凝視していると、いつしかその文字が解体し、意味のないひとつひとつの線の交錯としか見えなくなった。この発見を手はじめに、文字の霊の性質が次第に判って来たのだが……(「文字禍」)。知られざる傑作6篇を選りすぐって収録。解説・池澤夏樹

<「文豪ストレイドッグス」シリーズとは>
中島 敦、太宰 治、芥川龍之介、与謝野晶子、泉鏡花、F・スコット・フィッツジェラルドなど国内外の文豪のイメージをモデルに擬人化されたキャラクターが、横浜を舞台に「人間失格」「羅生門」などといった各文豪に関連する異能力を用いて戦うバトルアクション。

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文字禍・牛人 アニメカバー版 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    短編でこれほどの完成度とは、本当に畏れ入る。
    芥川龍之介とはまた違った秀作ばかり。
    そんな文筆の才を持った中島敦でも、「言葉で記憶していると、よくこんな間違をする(「虎狩」より)」と考えることがあったのだろうか。
    なんとなく、「文字禍」から小説に対する彼の思いが伝わってくる気がする。

    ◼「狐憑」作

    0
    2023年01月21日

    Posted by ブクログ

    中島敦というと山月記が真っ先に浮かぶ。
    また、中国の故事に因んだ作品というイメージがあったが、この本は古代アッシリアの故事に因んだ「文字禍」や「狐憑」、「木乃伊」といった少々洋風な作品と自伝的な「斗南先生」、「虎狩」といった作品群で、新たな印象を受けた。
    特に「虎狩」は旧友との思い出や再会を描き、こ

    0
    2025年02月02日

    Posted by ブクログ

    「狐憑」…最後に2つの意味でギョッとした。想像力と創作とそれを発表する事が許される自由な時代に生まれて良かった。(私は読む側だけど)
    「木乃伊」…今なら実際に行くことができたり、ネットで写真や動画で知る事ができる外国を舞台に、どんな風に思い描きながら書いたんだろう。
    「文字禍」…かなり好き。長年海外

    0
    2023年04月08日

    Posted by ブクログ

    「牛人」の恐ろしい表情の表現の仕方がとてもイメージしやすくて怖い。こういうホラー、どこかで見たことがあるような気がする、というような表現だった。最後の「虎狩」も、些細な話なのにここまで読ませる魅力は何なんだろうか、と不思議に思った。

    0
    2022年03月27日

    Posted by ブクログ

    狐憑き
    現在の詩人、小説家にあたるシャクが物語を思い描けなくなるやいな村人に食べられてしまう話。生活に必要不可欠でない行動は表面上受け入れられていても、心の底では軽蔑されており、つまらなくなれば笑いは怒りに変わり、排斥されてしまう。

    牛人
    恋人に不義理を働いた主人公が、産まれた子供にジリジリジリと

    0
    2022年06月30日

    Posted by ブクログ

    素晴らしい短編集。
    中島敦の、外国を取材した物語はどれも一級品。
    特に牛人は秀逸。
    何度でも読み直したい作品たち。

    0
    2022年01月03日

    Posted by ブクログ

     何故いま中島敦?という感じで書店に並んでいたこの角川文庫は初版が昨年、2020(令和2)年11月となっている。「奇妙な作家」円城塔さんが2017年に川端康成文学賞を取った『文字渦』という短編(未読)は、本書の「文字禍」に由来しているということのようで、それで角川書店がこれを発行してみたのであろう。

    0
    2021年09月21日

    Posted by ブクログ

    堅苦しくて難しそう。って決めつけていたけど、個人的に芥川龍之介より読みやすいかも。世界観が少し不思議なのも好みで、他の作品も読み進めたいと思った。

    0
    2021年08月04日

    Posted by ブクログ

    中島敦の短編集。
    ちょっとおもしろいセレクションで、「狐憑(きつねつき)」「木乃伊(ミイラ)」「文字禍(もじか)」「牛人(ぎゅうじん)」「斗南先生(となんせんせい)」「虎狩(とらがり)」の6編を収める。
    中島敦といえば、流麗高雅な漢文調の文章が思い浮かぶが、それも知識人一族の中に育ち、漢文の素養があ

    0
    2021年07月12日

    Posted by ブクログ

    中島敦作品を初めて読んだ。
    失礼ながら、見た目で読まず嫌いをしていましたがこの中にあるタイトル全て面白くあっという間に読んでしまいました。

    0
    2021年03月02日

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