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先が気になるね
李陵という前漢の武人を題にした小説、であり 李陵のみならず武帝、蘇武、司馬遷らの人生の顛末についても描かれている 李陵は敗れ降る事になる、武帝は病没する、司馬遷は腐刑(宮刑)に処される、 誰もが苦境に陥る事になる しかし中原(この場合は「ちゅうげん」であり「なかはら」にあらず)から 辺境へと戦いに...続きを読む赴く、若き日の李陵と その意気を評価した武帝らが活写されており 胸躍る部分もある 武帝を、秦始帝や隋煬帝と並べているが 隋はずっと後の時代だ ここだけでも小説だと分かるね 史書じゃないよ
#ドキドキハラハラ #カッコいい #ダーク
漢語のゴツゴツ感
現在の日本語は太古の柔らかい「やまとことば」に中国から輸入した漢語の骨格で構成されたものである。中島敦の作品の中でも特にこの作品は日本語の中における漢語のゴツゴツ感を雄渾に語っている。私の好きな文体である。ストーリー内容とその評価は語り尽くされているが、死後 青史に残るのを大事にするか現世を大事にす...続きを読むるか という価値観で私は考えてしまう。
匿名
セリフが殆どなく、漢字も日本で常用されているものとは異なるので読書難度は高めです。位とか人名、土地名など頭に入ってからはスラスラ読めました。李陵、司馬遷、蘇武、それぞれの生き方が印象的な作品です。
ゴリッゴリの堅い文章ですが、李陵の苦悩、司馬遷の苦悩、読んでいてその姿が目に浮かぶようで面白かったです。
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