中島敦のレビュー一覧

  • 文豪死す

    Posted by ブクログ

    表紙や作者の紹介ページで使われるイラストがとても美しい。適度に服装、髪型は本人の雰囲気を残しつつ、完璧に美化されていてイラストレーターの腕の良さにたまげる。

    文豪たちの最後の作品を集めた本で、まとめて読むとその文豪らしさがよく感じられて良い。
    芥川の「歯車」 私も偏頭痛持ちだからこの現象(閃輝暗点)よくわかる!と共感するとともに、精神病になりやすい家系の人なんじゃないかと邪推してしまった。

    太宰の「グッド・バイ」 女性関係の華やかな作者の理想の別れ方を描こうとして、結末までいかなかったのは収集つかなかったのかな、と思った。

    梶井「のんきな患者」 若い頃から結核を患ってたから、今回の主人公

    0
    2025年11月30日
  • 文字禍(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    文字の精霊によって人が支配される話は面白かった。絵がないと多分意味が分からなく読めかなったかも。石書で死んでしまった字を調べていた老博士、字の精霊の怖さを知る
    でも字によって記憶力の低下、目が悪くなる、情報過多など現代でも字の精霊はいると考えてしまう。自分も字の精霊に囚われて目も悪くなり多くの時間を字に費やしている。。。

    0
    2025年11月30日
  • 李陵・山月記

    Posted by ブクログ

    「山月記」を高校生の頃に初めて読んだとき、格調高い文体や比喩の妙に心を奪われた。しかし再読した今、最も胸を打ったのは李徴の内面である。彼が味わった孤絶、人としての道を踏み外した悔恨、理想と現実の乖離から生じる自己否定、そのすべてが痛切に迫ってきた。特に「己の毛皮の濡れたのは、夜露のためばかりではない。」という一文に宿る、言葉にならない悲しみが深く響いた。夜露では覆いきれない涙や苦悩、誰にも理解されないまま時だけが過ぎていく空虚さが、その短い表現に凝縮されているように感じた。当時は気づけなかった“距離”―人間関係の中にある微細な断絶、孤独の輪郭、そして胸を灼く後悔。それらを今では読み取れるように

    0
    2025年11月22日
  • 山月記(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    授業で「山月記」を取り扱うとのことで、予習も兼ねて図書室で借りました
    絵本のような装丁だったので内容も分かりやすいのだろうなと思ったのですが、文言は同じで驚きました
    しかし絵が追加されたことで理解のしやすさは高かったです
    凄く繊細で綺麗な絵だったので、他の作品も読んでみたいです

    0
    2025年11月11日
  • 文字禍(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    大好きな中島敦の文字禍がYA向けの本になっていたので読んでみた。初めはイラストが可愛らしすぎるかなと思っていたが、割とよかった。文字に支配されてる人間というテーマが今も昔も変わらないってのが興味深くて好き

    0
    2025年11月06日
  • 李陵・山月記

    Posted by ブクログ

    新潮文庫2024プレミアムカバー。レモンイエローに金の箔押し。30年前以上前の版より字が大きくて読みやすい。
    漢文調の文章が格調高くて心地よい。
    学生時代に読んだ時とはまた違う感じがする。

    0
    2025年11月02日
  • 李陵・山月記

    Posted by ブクログ

    改めて秀作と思います。
    学問、芸術、スポーツ、芸能、政治、ビジネス。人が何かを志すときに時として精神の強さが肉体の強度を超越してしまうほどのことが起こりうる、そういった人間の精神性がが語られているのではないかと感じました。

    0
    2025年08月23日
  • 光と風と夢 わが西遊記

    Posted by ブクログ

    この本を読めば、人間性について高い視点を得られるが、結局、高い人間性を得るために何をすべきかは書かれていない。自我肥大に注意して読むべき。

    0
    2025年06月14日
  • 山月記

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    山月記は教科書にも載っていますし、中島敦の作品の中では読みやすい作品だと思います。読んでいると虎になった李徴の姿が眼前に浮かび上がってきて、袁傪と共に悲しい咆哮を聴いているような気分になります。

    0
    2025年05月10日
  • 文字禍

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    文字の精霊という着眼点が面白かったです。確かに文字を覚えることで失ってしまったものはきっと数多くあるのだろうなぁ。しかし博士も恐らくそうであったように人間が文字を手放すことはないだろうと思います。

    0
    2025年05月10日
  • 弟子

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    論語を読んだことがないので読むのが大変でしたが、とても面白かったです!子路が途中からどんどん可愛く見えてきてしまって…!孔子に能力を認められるくらい有能な人なのに、純朴な感じが愛おしかったです。ラスト切ない…。

    0
    2025年05月10日
  • 李陵

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    セリフが殆どなく、漢字も日本で常用されているものとは異なるので読書難度は高めです。位とか人名、土地名など頭に入ってからはスラスラ読めました。李陵、司馬遷、蘇武、それぞれの生き方が印象的な作品です。

    0
    2025年05月10日
  • 悟浄歎異

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    三蔵法師たちと旅する沙悟浄の手記です。悟空のこと大好きだな〜、三蔵法師のこと大好きだな〜、八戒のことまぁまぁ好きなんだな〜って感じのお話でした(笑)悟空の三蔵法師の慕い具合が可愛いです。

    0
    2025年05月10日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

    購入済み

    昔、教科書で読んだ時の「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」というフレーズが忘れられず購入。
    若い時にも衝撃を受けたものだが、大人になってからもまた違った意味で衝撃を受けた。

    0
    2025年04月10日
  • 牛人

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    豎牛視点のお話がないからかな?得体の知れない感じがあって怖かったです。叔孫豹の死後、彼はどうしたのかな?とても気になります。

    0
    2025年04月07日
  • 文字禍

    匿名

    購入済み

    短編だけどストーリーがしっかりしていて、中島敦の作品の中でも名作の一つなんじゃないかなと思います。文字の精霊というテーマが非常に興味深いです。

    0
    2025年04月07日
  • 文字禍(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    中島敦の『文字禍』と素敵なイラストがコラボする、乙女の本棚シリーズ43巻です。
    アッシリアのナブ・アヘ・エリバ博士は、アッシュールバニパル王から“文字の精霊”が引き起こす災いについて研究するよう命じられます。
    研究の成果として文字の精霊が存在することを発見しますが、精霊の厄介さを知った彼は王に文字を使わないことを進言し軟禁状態となります。
    この成り行きも文字の精霊の暗躍によるものとされましたが、博士には更なる災厄が待っているのでした…。
    このような不可思議な物語を不可思議なイラストで彩った本書は、その世界観を増幅させている良書です。
    特に文字の精霊は楔形文字を擬人化したような存在でとても素敵で

    0
    2025年03月13日
  • 悟浄歎異

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    悟浄出世よりも個人的には好きです。悟浄の悟空や三蔵法師への強いリスペクトを感じます。八戒はついでって感じでしたが(笑)

    0
    2025年02月06日
  • 山月記

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    教科書には色々な名作が載ってますが、自分の中で山月記は印象深い作品の一つです。人が虎になるなんて荒唐無稽な話なのに何故かすんなり受け入れられて、頭の中に浮かび上がってくる虎になった李徴の姿に何とも言えない悲しみを感じます。

    0
    2025年01月24日
  • 李陵

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    ゴリッゴリの堅い文章ですが、李陵の苦悩、司馬遷の苦悩、読んでいてその姿が目に浮かぶようで面白かったです。

    0
    2025年01月15日