中島敦のレビュー一覧

  • 文字禍(乙女の本棚)

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    ふとある芸人さんの本の内容を思い出した。
    まったく本を読まない芸人さんの読書経験を綴った本であったが、「どうして単に文字が並んでいるを読むだけでシーンが頭の中に浮かぶのか、この仕組みは一体なんなのだ」…というようなことだったが、それもまた文字の精霊の力、ともすれば文章の精霊の力というものなのだろうか。
    たしかに、なんでもない文字という記号の列だけで、見たこともない文明の街並みや老学者の様子が頭に浮かぶ。
    それを元に、しきみ氏がこうしてイラストを添えている。
    読書をする人間にとって、当たり前すぎることを、否、人間として生きるうえでも当たり前すぎることを、揺さぶられる短編だった。
    …それも、文字を

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    2025年03月20日
  • 山月記・李陵 中島敦 名作選

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    李陵が読みたくて。
    子供向けに優しくリライトされたものなので元の作品と違うところはあるだろうけど、それでも伝わる主人公の不遇と苦悩。
    強く気高く不屈の精神の美しさと憧れと現実と、みたいなのが詰まった作品でした

    2025.3.6
    51

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    2025年03月06日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    教科書で読んだ山月記が好みのイラストで絵本になっていたので手にとりました。

    久しぶりに読みましたが短いお話の中に学ぶべきことがたくさんあると感じました。

    全ページカラーと文字の色も変えていて、作品としてとても好みでした。表紙のイラストが一番好きでした!かわいい!

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    2025年02月23日
  • 文字禍・牛人 アニメカバー版

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    中島敦というと山月記が真っ先に浮かぶ。
    また、中国の故事に因んだ作品というイメージがあったが、この本は古代アッシリアの故事に因んだ「文字禍」や「狐憑」、「木乃伊」といった少々洋風な作品と自伝的な「斗南先生」、「虎狩」といった作品群で、新たな印象を受けた。
    特に「虎狩」は旧友との思い出や再会を描き、こういう感じあるなぁ、と共感できるものがあった。
    中島敦の新たな印象、という意味で、ぜひ。

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    2025年02月02日
  • 悟浄出世

    匿名

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    西遊記でお馴染みの沙悟浄のお話なので、中島敦の作品の中では比較読みやすい方かなと思います。哲学的なことで悩む悟浄が描かれていて、結局答えは見つからずなところがちょっとモヤッとでした。

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    2025年01月30日
  • 山月記・李陵 他九篇

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    面白い。
    和洋折衷にとどまらない文化の鍋に近代的な自意識を投げ込んだ不思議な読後感。
    西遊記ものの「悟浄出世」、「悟浄歎異」が好き。

    今となってはこういう背景をもった作家さんがメジャーになることは無さそう。

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    2025年01月18日
  • 名人伝

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    弓に人生を捧げた紀昌が弓そのものを忘れるなんて皮肉だなぁと思いました。これは進化なのかそれとも退化なのか。

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    2025年01月17日
  • 李陵・山月記

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    表題作の一つ、山月記は教科書にも載っていたような…自らを恃むことの強い天才の孤独と後悔は、大人になった今こそ心に響く。
    もう一方の李陵も孤独を扱った作品。祖国に裏切られた主人公・李陵と、それと対比されるように描かれる蘇武。李陵が祖国・漢を捨てて匈奴の土地で暮らすことを決意したのに対し、蘇武は純粋な祖国への愛を貫き通す。蘇武の姿を見た李陵の心の葛藤は程度の差はあれど、誰にでも感じたらことのあるものと思われる。

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    2025年01月05日
  • 李陵・山月記

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    大人になって読む、山月記。

    多分、高校の教科書に載っていた山月記。
    当時は虎になった人間の話。くらいの印象しかなかったけど、これ、自意識を拗らせたが故の。。。がわかると、一気に、なんというか親近感が湧く。。

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    2024年12月21日
  • 文字禍(乙女の本棚)

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    はい、アンサーレビューの『読まずにレビュー』第6弾です!(ドゴーン!)

    *『読まずにレビュー』とは?
    表紙と題名、作者のみを手がかりに本の内容を推理し、感想まで書いちゃう!という革命的レビューです!(先に表紙拡大して確認してみてね)
    しかも今回は発売前に書いちゃいます!
    挑戦は受けて立つ!( ゚д゚ )クワッ!!
    (挑戦されてない)

    はい中島敦さんの『文字禍』ですよ

    まずもうね顔色が悪い!
    確実になんかヤバい感じの風土病ですよ
    おそらく中央アフリカですよ
    水際対策必至ですよ

    そしてタイトルは『文字禍』です
    「禍」の意味としては「よろこばしくない事柄。不幸をひきおこす原因。災難。」てなこ

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    2025年01月19日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    綺麗な虎のイラストに惹かれて、高校以来久しぶりに山月記を読む。
    ざっくり言うと、男が発狂して虎になったという突飛なストーリー。でも漢詩の音の響きが良いからだろうか、詩人になりたかった男(今は虎になってる)だからだろうか、台詞がいちいちかっこいい。
    ともあれ、人は誰しも内に獣を飼ってるのかもしれないので、気をつけよう笑

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    2024年11月01日
  • 李陵・山月記

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    学生時代には苦手意識の強かった「漢文」であるが、中島敦氏の本作は漢詩の風体を持ち、深い教訓とともに純文学的な味わい深さも兼ね備えている。一文字一文字推敲に推敲を重ねたであろう文章には一切の無駄がなく、研ぎ澄まされていながらも懐の深い柔らかさがある。200ページほどの本だが、うち50ページが注解という中島氏の凄まじい意気込みと迫力を感じさせられる。4つの収録作品はいずれも示唆に富み、甲乙つけがたし。

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    2024年10月21日
  • 狼疾記

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    短編でありながら情報量がたっぷりと書き連ねられている若き中島敦の情念が感じられる
    中島敦が30代前半で病没する事を思うと、より寂しさを感じられてしまうのだ

    #アツい #切ない #共感する

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    2024年09月17日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    中国の古典を材にとった漢文調の格調高い文章。有り余る才能と誇りを持て余しながら、自分の存在意義を深く追求せずにはいられない人間の苦悩を鮮やかに描き出している。その主人公たちの姿はたぶんそのまま中島敦本人の姿なのだろう。

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    2024年08月24日
  • 李陵・山月記

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    早逝の著述家、中島敦の短編集。
    昭和の時代には珍しく中国古典を紐解いて、我々にも読みやすく再編している。
    内容は詩人が虎になる山月記、
    弓の達人が武の極限に達する名人伝、
    孔子の弟子で破天荒な子路の人生を描く弟子伝、
    苛烈な漢の時代を生きた武将の数奇な人生を描く李陵

    どの短編も現代にも生かせる教訓に満ちている。
    中国古典も良いなと思わせる本だった。

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    2024年08月17日
  • 文豪死す

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    文豪6名の最後を飾った作品を集めたもの。同じような趣旨で、デビュー作代表作を集めた「文豪誕生」も読んで出版社の策にとても共感している。
    表装は今風というかアニメタッチな文豪が1人、芥川だろうかと想像する。
    登場する6名の文豪、初めましての方もいて、読書の門扉が少し開けた気がする。
    それでも好きになったかと言うとそこまでではないが、この点が点と合って線になっていくんだろうなと思う。
    特に芥川龍之介はこの作品でちょっと興味をもった。そして梶井基次郎は檸檬の他に機会があって良かったと思う。

    文豪死すも文豪誕生も、名前は知っているけどそこまでじゃないと言う人にはぴったり。機会があったら読んでみると良

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    2024年08月15日
  • 文豪死す

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    「文豪たちの最期を飾った名作を読む」
    それぞれの作家の年表、代表作品ガイド、人物相関図、ゆかりの地、行きつけの店も記載されていてとても面白く読めました。

    やっぱり太宰治の『グッド・バイ』はものすごく面白いので未完なのがとても残念です。続きが読みたいです。中島敦『李陵』はほとんどが漢字で読みにくくて挫折してしまいました。
    また、泉鏡花の『縷紅新草』は、非常に文体の美しい傑作と言われているようですが、なんとなく雰囲気は掴めるものの読むのに苦労してしまいました。

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    2024年07月10日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    中島敦の作品集。
    いまさらのように、万城目学氏の悟浄出立との関連に思い至り、悟浄出世、悟浄歎異の2編が含まれている本書を読んだ。
    いずれの作品も素晴らしい。伝説に場を借りつつ、人についての洞察が巧みに織り込まれている。あらためて面白かったし、戦中の作家であるけれど現在読んでも読みやすい文体も素晴らしい。

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    2024年06月23日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    暗い文体だが、小説とは思えないくらいに理路整然とした文章だな、という印象。冗長な部分がなく、スッと頭の中に入ってくる。
    個人的には表題の李陵・山月記よりも悟浄出世・悟浄歎異の方が好みかな。1人で悩んで悩んで何も解決せず、他の仲間と行動を共にしてみたら「ま、いっか」という結論に落ち着く感じ、分かるなぁ。

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    2024年06月05日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    絵がきれい。
    「人生は何事をも為さぬには余りに長いが、何事かを為すには余りに短い」という言葉は、ここで使われていたのか、と感動した。

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    2024年05月06日