中島敦のレビュー一覧

  • 山月記(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    いい(´∀`)♪

    唐代の中国を舞台に、詩人になる夢を果たせずに虎になってしまった李徴という男が、かつての友人である袁傪に自分の運命を語るという物語です。

    李徴は若くして科挙に合格しましたが、自尊心の高さから役人の職を辞めて詩人として名声を得ようとしました。しかし、詩作に没頭するあまり家族も顧みず、文名も得られず、貧困に苦しみました。再び役人として働くことになりましたが、出世した知り合いや後輩の命令に耐えられず、発狂して山へ消えてしまいました。そして、いつの間にか虎の姿に変わってしまいました。

    袁傪は監察御史となって旅をしているとき、李徴が虎になったことを知ります。李徴は茂みから出てこない

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    2023年08月11日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    *理由も分らずに押付けられたものを大人しく受取って、理由も分らずに生きて行くのが、我々生きもののさだめだ。

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    *一体、獣でも人間でも、もとは何か他のものだったんだろう。初めはそれを憶えているが、次第に忘れて了い、初めから今の形のものだったと思い込んでいるのではないか?

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    *人生は何事をも為さぬには余りに

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    2023年05月29日
  • 文字禍・牛人 アニメカバー版

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    短編でこれほどの完成度とは、本当に畏れ入る。
    芥川龍之介とはまた違った秀作ばかり。
    そんな文筆の才を持った中島敦でも、「言葉で記憶していると、よくこんな間違をする(「虎狩」より)」と考えることがあったのだろうか。
    なんとなく、「文字禍」から小説に対する彼の思いが伝わってくる気がする。

    ◼「狐憑」作家は必要な存在なのか。
    ◼「木乃伊」エジプトに攻め込んだギリシャ人将軍の記憶。
    ◼「文字禍」単なる線の集まりが何故音と意味を持つのか、文字に囚われた老博士の話。
    ◼「牛人」魯の大夫と昔一夜を共にした女との子・豎牛の話。
    ◼「斗南先生」中島が親族の中で最も強く影響を受けた伯父の晩年を、似通う気質を持つ

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    2023年01月21日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    現代文で習って好きだった作品。
    社会人になって読んでみると、あの頃の葛藤や感動した気持ちが蘇った。
    きっと皆んな言わないだけでこんな風に思ってるんだろうなぁって思った。思春期に出会えて何かを読み取れる感性が自分あって良かった。
    最後の咆哮する女の子のイラストが、自分の醜悪な姿を見せるために友のために考えて吠えてるのに、しっかり虎の時の女の子(李徴)の方が咆哮しててここであえて人間だった時の李徴じゃないのがハオ...

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    2022年06月12日
  • 山月記

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    BLを取り扱う作品で「山月記はBL」と言われたりもしていますが、男同士の感情を取り扱った作品だなとは思います。
    学校で習って読み解いた作品ではありますが、改めて読んでみようと思う作品です。

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    2021年11月07日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    中学生ぶりに読んだ山月記、眠たいイメージしかなかったけど中々読みやすいじゃない
    悟浄出世一番良かった。何度でも読みたいかもしれない。

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    2021年10月01日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    漢語調で語彙は少々難解だが、漢文特有の簡潔な文章なのでリズミカルに読めた。
    羞恥心と自尊心に苦しんだ李徴の台詞から、自意識は人間の心の普遍的な問題であると感じた。

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    2021年09月23日
  • 文字禍・牛人 アニメカバー版

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    ネタバレ

    教科書に載っていた山月記が印象的で中島敦は他のも読みたいなーーっと漠然と思ってはいたんだが、機会がなく、
    文豪ストレイドッグスが始まった時点でまた、ああ、中島敦だーーーっと。
    角フェスコーナーで目にして山月記以外だったのでこれは読むべし、と購入。

    思った以上に暗い?終わり方が多くびっくり。
    死ぬとか殺される、とか。
    狐憑、は作家の原初の形、を描いてて面白いなーーっと思っていたらまさかのラストに驚愕。
    コロナ禍で勃発したエンターテイメントは生きることに必要か否か、の問いが既にこんなところで発せられていたとは…
    文字禍で文字が線と点になりなにかちがうものになるような感覚、とか、ああ、なんかわかる

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    2021年08月17日
  • 山月記

    購入済み

    名作

    教科書に載る名作を、全文読む機会だったので読んでみました。旧字体とか難しいけど、こういう話だったのかと。

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    2021年03月10日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝 アニメカバー版

    購入済み

    是非

    是非呼んだ方がいい特に山月記はストーリー的にも面白い

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    2020年07月01日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    イラストの美麗さだけでなく、それ以外の文字色や背景色まで合わせて山月記の、ほの暗く切なく愛しい世界観が詰め込まれた一冊でした。カバー裏のイラストも必見。

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    2020年06月11日
  • 山月記

    購入済み

    内なる獣

    人は皆、内に獣たる性情を宿し、それを律している。共感させられる古典。

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    2020年06月08日
  • 山月記

    購入済み

    切ない

    臆病な自尊心と尊大な羞恥心という言葉のセンスが好き。それぞれ反対の意味の言葉を合わせて、一つの意味を形成しているのが面白い。

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    2020年03月10日
  • 山月記

    nao

    購入済み

    小さい時ラジオの朗読劇で聞いてから大好きになりました
    高校の教科書にも載っていたし
    何故かわかりませんが、読むと落ち着いた静かないい気分になるので、眠れない夜に読むのがオススメです
    夜(明け方か?)の話ですし

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    2019年09月27日
  • 李陵・山月記

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    高校生の頃に教科書で読んだのかな、山月記
    衝撃的でした

    著者を天才だと思った
    人生で最多の再読作品となりました

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    2024年12月11日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    思えば私の中華風物語好きもここから始まったのかもしれない。
    中学時代この本を読んでから今に至るも読み返している。
    最初の部分は暗誦できるまでになっていた。
    その後、20年ほどしてある本屋さんで高校ぐらいの男子二人連れが本を選んでいた。一人の子が冒頭部分を語り出したのを聞いて、この年代の子供たちには印象の深い文学なのだなと思った。
    今も電子本で携帯しています。
    何度読んでも味わい深い。

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    2017年07月31日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    割と定期的に読み返すんだけど文体が好き。
    漢文調でお堅いかと思いきやどことなく艶っぽくてリズム感が良い。声に出して読みたい感じ。
    『山月記』が特に有名だし切なく滾るものがあるけど、個人的には『弟子』と『悟浄歎異』が好き。子路から孔子への思いとか、悟浄の悟空語りとか「これだけの圧倒的語彙力で推しを褒め称えるのマジ尊敬」ってなる。

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    2017年04月10日
  • 宮沢賢治/中島敦

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    宮沢賢治はまるでジミ・へンドリックスのようだ。最盛期のジミは、自分の体内から自然と音楽が湧き出るように曲が作れたという。音楽を言葉に変えればまさに賢治がそうなのではないだろうか。
    中島敦は、個人的には名人伝が最も好きな作品だけれど、本書への収録作品の中ではやはり悟浄出世だろうか。いや、どれも甲乙つけがたい面白さだった。

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    2016年12月07日
  • 宮沢賢治/中島敦

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    宮沢賢治と中島敦。
    『東北・南洋・中国・韓国など周縁から文学の中心に迫った
    純粋かつ豊饒なる作品世界』
    という帯の解説。
    中島敦は初めて読みました。
    南洋の世界の『環礁』や日本占領時代の朝鮮の
    『巡査の居る風景』。中国の故事を基にした、
    『李陵・司馬遷』『弟子』『悟浄出世』『悟浄歎異』
    独特の世界観は引き込まれる感覚や、心象の描きかた、
    その土地の風俗や風景やにおいが濃密に描かれていて
    面白いと思います。
    宮沢賢治の童話と詩。特に詩の『春と修羅』と『疾中』は
    声に出して読むと、ぞくぞくとする内容です。
    また、『ひかりの素足』と『ポラーノの広場』は
    不思議な感覚の童話です。これも引き込まれる感じ

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    2016年07月03日
  • 李陵・山月記

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    何度か読み返すたびに、こういう巧みな文体を楽しむ余裕がほしいなと思う。日本語を駆使してこんなふうに表現するということが、爽快。

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    2025年01月13日