中島敦のレビュー一覧

  • 山月記

    購入済み

    何度も読み返したい

    高校の現代文の教科書にも出てくる小説。自戒の為何度も読み返したくなる一冊です。名文が散りばめられています。スマートホンで無料にかつ気軽に読めるのが嬉しい。

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    2022年12月02日
  • 光と風と夢 わが西遊記

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    宝島の作者スティーブンスンのサモア島での晩年を描いた光と風の夢と、沙悟浄が三蔵法師一向に会う前の思索の日々を描くわが西遊記の二編を収録した作品集です。中島敦は、山月記がもっとも有名です。わたしは、高校生のときに李陵・山月記という短編集を読み中島敦の作品が好きになりました。しかし、中島敦は、結核を患い早世されましたが、どの作品も名作といえる珠玉の作品です。 旧仮名遣いで書かれているので、本書はややとっつきにくいかもしれませんが、文章自体はとても読みやすいのでチャレンジしていただけると嬉しいです。

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    2025年12月21日
  • 山月記・李陵 他九篇

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    虎への変化がすんなり受け入れられる書き口からの、ストレートに響くその哀愁
    なんだこれおもしろい
    普通の高校って国語の授業でやるのか、高校で先生の解釈とか聞きながら読みたかった



    「飢え凍えようとする妻子のことよりも、己の乏しい詩業の方を気にかけているような男だから、こんな獣に身を堕すのだ。」
    社に飼われている私は身をつまされる思いであります

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    2022年09月26日
  • 文字禍・牛人 アニメカバー版

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    「牛人」の恐ろしい表情の表現の仕方がとてもイメージしやすくて怖い。こういうホラー、どこかで見たことがあるような気がする、というような表現だった。最後の「虎狩」も、些細な話なのにここまで読ませる魅力は何なんだろうか、と不思議に思った。

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    2022年03月27日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    簡潔でかつ通説適切史実に忠実。
    儒教は詩と音楽を重んじることを認識。
    宮城谷、北方両氏の小説とつながった。

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    2022年01月22日
  • 文字禍・牛人 アニメカバー版

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    狐憑き
    現在の詩人、小説家にあたるシャクが物語を思い描けなくなるやいな村人に食べられてしまう話。生活に必要不可欠でない行動は表面上受け入れられていても、心の底では軽蔑されており、つまらなくなれば笑いは怒りに変わり、排斥されてしまう。

    牛人
    恋人に不義理を働いた主人公が、産まれた子供にジリジリジリと追い詰められ、最終的に怒る気力もなく、その悪意への畏怖の中餓死していく話。不義理が産んだ子はこの世の悪意そのものであり、自然への畏怖に匹敵するほど透明な恐ろさをもつ。

    文字禍
    文字の不思議。なんで線の集合体が意味や音を持ち得るのだろう。この問いを深く考えてはいけない。文字の精霊に食い殺されてしまう

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    2022年06月30日
  • 文字禍・牛人 アニメカバー版

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    素晴らしい短編集。
    中島敦の、外国を取材した物語はどれも一級品。
    特に牛人は秀逸。
    何度でも読み直したい作品たち。

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    2022年01月03日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    教科書にも載ってたな、中島敦の『山月記』。割と好きな作品で、国語の授業でも楽しみだったけど、、、改めて読んでみると、また違った印象で面白かった。
    李徴さん、確かに人としてはなかなかダメな感じの人。そのダメさが転じて虎になっちゃう、という発想になるところが、中島敦のすごいところ。
    イラストも素敵だったけど、文章の内容とは多少ズレてて残念。ま、イラストはイラストで楽しめは良いのかも。小説からインスピレーションをもらって、ってことであれば素晴らしいです。

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    2021年12月02日
  • 文字禍・牛人 アニメカバー版

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     何故いま中島敦?という感じで書店に並んでいたこの角川文庫は初版が昨年、2020(令和2)年11月となっている。「奇妙な作家」円城塔さんが2017年に川端康成文学賞を取った『文字渦』という短編(未読)は、本書の「文字禍」に由来しているということのようで、それで角川書店がこれを発行してみたのであろう。
     中島敦は私が中学生だか高校生だかの頃国語の教科書に載っていて、ちょっと古くさくて硬い文体は非常に簡潔で、物語を端的に刻み上げる感じなのが私の周りの同級生たちの間では好評だった記憶がある。たしか高校の頃に新潮文庫の『李陵・山月記』を購入して読んだが、それきりになっていた。
     この新潮文庫版短編集を

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    2021年09月21日
  • 山月記・李陵 他九篇

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    中島敦の短編集。
    多くの人は"山月記"でその名前を知っていると思いますが、氏は中国古典に関する造詣が深く、"山月記"を代表に中国古典を題材にした名作をたくさん書いています。
    中国古典を題材にした作品は、文体が硬く、本短編集収録作品も読みづらさを感じるものが多いです。
    また、"山月記"のように物語の筋がはっきりした作品は少なく、哲学や思想が文章を占める割合が意外に多いです。
    "山月記"のイメージでページを捲ると、意外なとっつきにくさに驚くかもしれません。

    中島敦には喘息の持病があり、33歳で若くして亡くなりました。

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    2021年09月18日
  • 文字禍・牛人 アニメカバー版

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    堅苦しくて難しそう。って決めつけていたけど、個人的に芥川龍之介より読みやすいかも。世界観が少し不思議なのも好みで、他の作品も読み進めたいと思った。

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    2021年08月04日
  • 文字禍・牛人 アニメカバー版

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    中島敦の短編集。
    ちょっとおもしろいセレクションで、「狐憑(きつねつき)」「木乃伊(ミイラ)」「文字禍(もじか)」「牛人(ぎゅうじん)」「斗南先生(となんせんせい)」「虎狩(とらがり)」の6編を収める。
    中島敦といえば、流麗高雅な漢文調の文章が思い浮かぶが、それも知識人一族の中に育ち、漢文の素養があってのこと。祖父も伯父たちも漢学者、父は漢文教師、生母・継母・伯母も教師。とにかく教養を叩き込まれていなければ、自分の手であれだけの作品を生み出すことなどできないのだろう。敦の強みはその上に、英語も学び、世界への目が開かれていたことだ。遠く、ギリシャ、エジプト、メソポタミアまで。時を超え、それらの地

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    2021年07月12日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    「人間は誰でも猛獣使いであり〜」のくだりはハッとさせられた。深く切ない物語。紙の本ならでは味わえる贅沢な一冊。

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    2021年07月04日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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     中島敦の本を開くと紙面が黒々としている。つまり、漢字が多いのだ。中国の古典に題材をとった小説が多く(この本に収められてあるのは、そういうのばかり)、難しい漢字、知らない言葉が多く、実は四割くらい意味が分からなかった。内容も哲学的で一字一句理解しようとすると疲れる。が、全体的に面白かった。
     面白かった理由のその一は、読んでいて賢くなった気がするからだ。北風のことをいう「朔風」という言葉など漢文から来ている格好いい言葉遣い、漢字使い、漢文の知識がありとあらゆる所に散りばめられており、意味は半分くらいしか分からなくとも「これも日本文学の源流の一つなんだ。この短い熟語の中にぎゅっと意味が凝縮された

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    2021年03月29日
  • 文字禍・牛人 アニメカバー版

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    中島敦作品を初めて読んだ。
    失礼ながら、見た目で読まず嫌いをしていましたがこの中にあるタイトル全て面白くあっという間に読んでしまいました。

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    2021年03月02日
  • 光と風と夢 わが西遊記

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    自分とは何かという疑問を持ち、高名な碩学たちに答えを求め続けた沙悟浄。五年が過ぎても明確な回答は見出せず、愚かではあっても確固としてあった自己をすら見失う。まず動くことが大切なのでは、との予感を得たのち観世音菩薩が現れ、やがて出会う悟空から学ぶことは多いと告げられる。
    その悟空には思慮や判断が行動の中に溶け込んでいて、文字に拠らない知識があることを思い知らされる。
    また、三蔵法師の身体の弱さの中にある、正しく美しく尊い精神の強さ、猪八戒の楽しみを楽しむ才能をも学ぶべき対象となる。
    悩める沙悟浄の造形が新しく感じられた。

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    2020年12月11日
  • 南洋通信 増補新版

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    日本統治下での南洋での暮らしの様子が興味深い。内地との明らかな差異を感覚的に感じることができて面白かった。

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    2020年11月07日
  • 南洋通信 増補新版

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    中島敦が、戦前の日本統治下のパラオに官吏として勤務していたとは知らなかった。中島敦がパラオに題材をとった小説と、パラオ時代の書簡を収録。日本の統治下の南洋について、知ることはあまりに少ないが、この作品集がそれを少し浮かび上がらせてくれる。

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    2020年09月20日
  • 山月記・李陵 他九篇

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    『文字禍』
    「君やわしらが、文字を使って書きものをしとるなどと思ったら大間違い。わしらこそ彼ら文字の精霊にこき使われる下僕じゃ」 文字には、確かに魔力がある。「文字にならないもの、文字にできないものは存在しない」と人に思わせてしまうのだ。逆に言えば、この世のものは文字によって名付けられて初めて、人に「それがある」と認識されるのだ。主人公に言わせれば、PC、スマートフォンは文字の精霊の悪知恵の精髄だろう。画面に表示される文字にあることのみが世界の全てだ、と人を盲目にしてしまう。日本にも言霊信仰があったが、日本人は主人公とは逆に、文字の精霊を尊んでいた。この違いはどこから生じたのだろう。

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    2020年09月19日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    国語の教科書で多くの人が触れている名作ですが、生憎と学生時代に習う機会に恵まれなかったため、この本で触れるのが初です。
    原文だとなかなかに難解な部分があって、ネットで現代語訳を調べながら読みました。

    「人生は何事をもなさぬにはあまりに長いが、何事かをなすにはあまりに短い」はあまりにも身につまされる言葉だな、と思いますし、李徴の抱えたプライドだとか己の才能を信じることを諦めきれない気持ちだとかは、正直すごくわかってしまう……。
    人は誰しも李徴であるのかもしれないし、思春期にこの作品に触れ、これに含まれるものを理解してしまったなら、人生の見え方が変わってしまうだろうなあ……と思ったりもしました。

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    2020年08月31日