中島敦のレビュー一覧

  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    文体は慣れてしまえば問題なく読める。
    表現が力強く、話も面白い。ぐいぐいと引き込まれていくものが多かった。

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    2012年05月13日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    ハッケンくんストラップが欲しかったのと、『悟浄〜』が読みたかったから買った。
    中島敦の作品は本当にもっと読みたい!
    夭逝が悔やまれるよな…。

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    2011年07月14日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    山月記が一番好きだ。
    中島敦の文章は本当にかっこいい。
    というか、めちゃくちゃ知性的といった印象。格調高い。
    李徴が自分に重なるとことも多々あり、衝撃を受けた作品。
    月に吠える虎…、せつなくて美しくてしびれます。


    李陵も印象深い。
    かっこいい男とはなんなのか。
    国と国との戦争のなかに完全な悪なんて存在しないということも教えてくれます。みんな、正義と正義のぶつかりあいなんだろう。

    いやしかしほんとに、かっこいっす、中島敦。

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    2011年03月14日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    ipadのi文庫に入っていた。
    国語の教科書などで読んだ事はあるが、流石に長年読み伝えられただけあって、短い話でも話自体も面白く、また教訓も深い。
    将棋の羽生さんは、著書「決断力」の中で名人伝の様な心境で将棋を差してみたいと語っているが、なるほどと思う。

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    2011年02月09日
  • 光と風と夢 わが西遊記

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    光と風と夢・・・主人公=作者自身の、作家としての苦悩と精神活動の物語。
    客観的に見るということは対象を良く知ることと、対象から離れることが必要である。

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    2010年10月15日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    読み始めると案の定、「漢文訓読体」というのでしょうか、
    その古い文体に悪戦苦闘しました。
    しかし、知らぬ間になんだかどんどん夢中になっていきます。
    単純に物語が面白い。どの話も。

    特に良かったのは、西遊記の河童の沙悟浄を主人公とした二作。
    悩める沙悟浄が妖怪の賢者たちを訪ね歩き、教えを乞う。
    そののちの三蔵法師一行との旅を彼の視点から綴った悟浄歎異。
    まさか沙悟浄をこんな風に描くとは。
    読み切るのはとても苦労しましたが、非常にユーモラスで、
    とても楽しめた一冊です。

    <収録>
    1.李陵
    2.弟子
    3.名人伝
    4.山月記
    5.悟浄出世
    6.悟浄歎異

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    2011年03月07日
  • 光と風と夢 わが西遊記

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    光と風と夢・・・主人公=作者自身の、作家としての苦悩と精神活動の物語。
    客観的に見るということは対象を良く知ることと、対象から離れることが必要である。

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    2009年10月04日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    2025/08/24 『刺青』(谷崎潤一郎 夜汽車)を読んで、乙女の本棚シリーズ読破しようと思い立った『山月記』(ねこ助、中島敦)。

    現実に憂いを感じて不幸せだと感じているなら、自分を消して虎になるのも良いのでは?とも思ったかな。

    モヤモヤ抱えたままダラダラ生きるよりは。

    とりあえず……

    ないものねだりで生きるのはもったいない。

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    2025年09月14日
  • ビルディング(乙女の本棚)作品集(乙女の本棚)

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    「乙女の本棚作品集」としての三冊目。
    『赤とんぼ』『山月記』『魚服記』『鼠』『ルルとミミ』の五篇に加えて、書き下ろしイラストの『ビルディング』(夢野久作)も収録されている。

    ねこ助さんの幻想的な淡いタッチの絵は、読者を物語世界によりいっそい深く深く誘っていくようでとても好き。
    児童向けや童話風のお話とぴったりなのだけど、私は山月記がとりわけ好き。見開きで描かれる、あの威風堂々としながらも繊細そうな虎は忘れられない。

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    2025年09月08日
  • 文字禍(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    文字を知った人間に対して、文字の精霊の及ぼす作用とは…?博士が調査した結果は、正直こじつけのようにも思えます。信じれは信じる程、深みにハマる博士。最後の展開に驚きました。うーん、偶然?それとも…?

    今回も挿絵が素敵でした。エキゾチックな舞台にピッタリ。

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    2025年08月06日
  • 疵(きず)の迷楼 耽美幻想セレクション

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    ネタバレ

    ■江戸川乱歩「鏡地獄」
    既読を再読。

    ■谷崎潤一郎「人魚の嘆き」
    未読のまま。
    水島爾保布の挿画ありの中公文庫で読みたいので。

    ■小栗虫太郎「方子と末起」 ★
    初読。まさことまき。
    百合、スール、手紙のやり取りという少女小説、にして不思議の国のアリスモチーフ。
    推理小説<恋愛小説。

    ■泉鏡花「妙の宮」 ★
    初読。
    たった4ページだが、なんでこんな風景を思い描いたのだろう? と。

    ■木下杢太郎「少年の死」
    高原英理・編「少年愛文学選」で既読。

    ■坂口安吾「蝉―あるミザントロープの話―」
    初読だが、混乱をそのまんま文章にした風情で、よくわからなかった。
    Misanthrope はフランス

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    2025年07月08日
  • 文字禍(乙女の本棚)

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    あれ、なんか前に読んだときと印象が違うような気がするなあ。イラストに引っ張られているのかな。乙女の本棚としては、このテイストは正解なのだろうけれども、初老の読者にとっては、中島敦っぽくない感じがするんだよ。イラストなしで読むとどうなるか、試してみてもいいかもしれないな。

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    2025年05月23日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    「山月記」は、言うまでもなく名作。
    イラストはたしかにきれいなのだが、イメージとはずいぶん違うな。乙女には、こういう要素が有効なのだろう。

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    2025年05月12日
  • 名人伝

    匿名

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    紀昌のキャラクターに共感出来なかったです。独身とかなら良いけど、流石に好き勝手やりすぎていると思います。

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    2025年05月08日
  • 狐憑

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    ラストが余りに残酷でゾッとしました。主人公のシャクに非がないとは言いませんが、これは悍ましくてエグい。旧仮名版なのでちょっと読み難いです。

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    2025年05月08日
  • 虎狩

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    虎狩について記された冒険譚なのかな?と思っていたので、ほぼほぼ友人との違う思い出話だったのが残念でした。哀愁漂うラストは余韻があって良かったです。

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    2025年05月08日
  • 虎狩

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    神経質で頭でっかちな趙は生き難そうだと思いました。姿を消してから再会するまで、趙がどんな生き方をしていたのか気になるところです。

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    2025年04月17日
  • 文字禍(乙女の本棚)

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     乙女の本棚シリーズから、中島敦さんとしきみさんのコラボ作品『文字禍』です。この作品、難しいっ!!

     ストーリーは、アッシリアの碩学ナブ・アヘ・エリバ博士が「文字の精霊」に関する研究をすすめるうちに、文字がもたらす恩恵とともに災いにもたどり着く…。アッシュールバニパル王に進言するものの聞き入れてもらえず、悲惨な最期を迎えてしまうというもの…。

     『…文字の無かった昔…歓び(よろこび)も智慧(ちえ)もみんな直接に人間の中に入って来た。…文字が普及して、人々の頭は、もはや、働かなくなったのである。』

     なんか、この一文が刺さりました。文字に頼り過ぎているのかな…とか、思ってみたり…だけど、文

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    2025年04月10日
  • 李陵・山月記

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    漢文っぽくて読みにくいなぁと思いながら読み進めると、たまに視界が開けたように現代文っぽく書かれてるから戸惑う...
    「山月記」と「名人伝」はサクッと読めてわかりやすかったな。
    虎になってしまったら...例えば末期癌になってしまったときのような状況にも当てはまるかもしれない。健康だったときに思いを馳せつつ、現状全てを受け入れて残りの人生を生きるのだろうか...なんてことを考えました。

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    2025年02月08日
  • 文字禍(乙女の本棚)

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    アッシリヤの碩学ナブ・アヘ・エリバ博士が、「文字の精霊」が人間に及ぼす災いについて研究するうち、分析的思考や文字そのものへの否定にまで陥り、アッシュールバニパル王に進言するものの認められない。
    やがて大地震で自家の書架が倒れ、"文字共の凄まじい呪の声"とともに落ちかかってきた書籍(当時の粘土板)の下敷きとなり、圧死してしまうという最期を迎える。

    「文字ノ害タル、人間ノ頭脳ヲ犯シ、精神ヲ痲痺セシムルニ至ッテ、スナワチ極マル。」

    文字を精霊に見立て、文字を学び言葉を手に入れた者たちはつぎつぎと狂わされる、とする見解には思わず頷かされるばかりだった。
    文字を使っているだなんて

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    2025年02月10日