中島敦のレビュー一覧

  • 文字禍・牛人 アニメカバー版

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    中島敦作品を初めて読んだ。
    失礼ながら、見た目で読まず嫌いをしていましたがこの中にあるタイトル全て面白くあっという間に読んでしまいました。

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    2021年03月02日
  • 光と風と夢 わが西遊記

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    自分とは何かという疑問を持ち、高名な碩学たちに答えを求め続けた沙悟浄。五年が過ぎても明確な回答は見出せず、愚かではあっても確固としてあった自己をすら見失う。まず動くことが大切なのでは、との予感を得たのち観世音菩薩が現れ、やがて出会う悟空から学ぶことは多いと告げられる。
    その悟空には思慮や判断が行動の中に溶け込んでいて、文字に拠らない知識があることを思い知らされる。
    また、三蔵法師の身体の弱さの中にある、正しく美しく尊い精神の強さ、猪八戒の楽しみを楽しむ才能をも学ぶべき対象となる。
    悩める沙悟浄の造形が新しく感じられた。

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    2020年12月11日
  • 南洋通信 増補新版

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    日本統治下での南洋での暮らしの様子が興味深い。内地との明らかな差異を感覚的に感じることができて面白かった。

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    2020年11月07日
  • 南洋通信 増補新版

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    中島敦が、戦前の日本統治下のパラオに官吏として勤務していたとは知らなかった。中島敦がパラオに題材をとった小説と、パラオ時代の書簡を収録。日本の統治下の南洋について、知ることはあまりに少ないが、この作品集がそれを少し浮かび上がらせてくれる。

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    2020年09月20日
  • 山月記・李陵 他九篇

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    『文字禍』
    「君やわしらが、文字を使って書きものをしとるなどと思ったら大間違い。わしらこそ彼ら文字の精霊にこき使われる下僕じゃ」 文字には、確かに魔力がある。「文字にならないもの、文字にできないものは存在しない」と人に思わせてしまうのだ。逆に言えば、この世のものは文字によって名付けられて初めて、人に「それがある」と認識されるのだ。主人公に言わせれば、PC、スマートフォンは文字の精霊の悪知恵の精髄だろう。画面に表示される文字にあることのみが世界の全てだ、と人を盲目にしてしまう。日本にも言霊信仰があったが、日本人は主人公とは逆に、文字の精霊を尊んでいた。この違いはどこから生じたのだろう。

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    2020年09月19日
  • 名人伝

    購入済み

    世に名人は多かれど

    卓越とはまさにこのことか。

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    2020年06月08日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    万城目学の悟浄出立にて中島敦の本作からの影響が語られており、読みたいと思った。

    李陵 万城目学の『父司馬遷』と対に読む事をお勧めします。

    弟子 子曰く〜に出てくる子路の話 孔子の清廉さと子路の潔白さを知る事ができた。

    山月記 藤田和日郎の『うしおととら』を思い出した藤田氏も本作からの影響を受けていたのだろうかと ふと思う。

    名人 極めすぎると一周するって事ですかね・・・ 個人的には本作の白眉!

    悟浄出世・悟浄歎異 悟浄考え過ぎ!流石の傍観者なだけある!

    因みに中島敦の写真がロンブー淳に似てると思うのは私だけでしょうか?

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    2019年08月06日
  • 宮沢賢治/中島敦

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    ネタバレ

    「山月記」が好きなんだが、ほかの中島敦の作品も読みたくて手にとる。
    表紙の色が大変綺麗。
    南島エッセイ的なのと中国ものと。
    内地、というのが日本のことだというのを理解するのにワンテンポ必要とした。
    ある巡査の~は関東大震災での風評による朝鮮人虐殺の件が当事者の悲しみと怒りともに描かれている部分があり、しかもそれが言論統制により封じられていくという
    結構日本に批判的だと思うのだがまだ昭和一桁代は発表が可能だったのだなあ。
    悟浄さんのはとてもおもしろく読んだ。
    万城目さんので悟浄出立ってのがあったと思うんだが、
    そして大変おもしろかった覚えがあるんだが、
    こっからか?
    孔子のもおもしろかった。

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    2017年08月17日
  • 山月記・李陵 他九篇

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    短編集。「悟浄歎異」が面白い。西遊記に外枠を借りた作品で、沙悟浄(河童)目線で悟空と三蔵法師を分析する。
    高校時代、現代文の模試でこの作品の抜粋が出題された。それは悟浄が三蔵法師について分析している部分だったが、当時はまったく意味が分からなかった。しかし、30歳を過ぎた頃、偶然青空文庫で拝見し衝撃を受けた。
    悟空と三蔵法師の決定的な違い。そしてそれを語る沙悟浄(=中島敦)の人物像も透けて見える傑作である。

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    2016年01月26日
  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 山月記

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    文章が綺麗で読みやすい!

    原文も良いのでしょうが、この本でも十分魅力が伝わります。
    表題の山月記はやはりいい。

    あとがきに原作者のプロフィールがあって、
    短命で、なかなか凄まじい人生。

    僕ぁのんびり生きてるなぁと思わざるを得ません。

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    2015年08月21日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    もう何度読んでいるかは分からないが、折に触れて中島敦を読みたくなる時がある。

    「隴西の李徴は……」から始まるあのリズム美に触れたくなるのだ。もはや中毒である。

    そういう意味で、中島敦はすごい作家だなあと思う。33歳という若さで亡くなったが、この人が作品を生み出し続けていたなら……と想像してみると面白い。

    私が角川版を購入したのは、森村玲さんのカバーが中島敦観とマッチしていたから。
    最近、どの出版社にも言えるのだが読者獲得のために、不必要なほどマンガテイストのものに変えないでほしい。。。

    さて。
    「山月記」は言わずもがな、私は「名人伝」も大好き。
    紀昌が世話になった師匠を倒さんとするも失

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    2016年12月29日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    友人が好きだということで再度読む。
    山月記の臆病な自尊心と尊大な羞恥心は非常に印象的な言葉。
    李陵、弟子、悟浄出世も面白い。
    生ある間は死なし、死いたらばすでに我なし。何をかおそれん。
    賢者が他人について知るよりもグ社が自分について知る方が多い。
    悟浄出世の女偊の話が良い。P153

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    2014年01月08日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    北方の「史記」を読んでいる流れから、「李陵」を再読したくなり購入。

    はじめて読んだのは中学で、その後高校で「山月記」が出てきて。
    どちらの頃も、ふーん…という感想でしか持たなかった。
    でも、今回はどの作品も夢中になって読み進めたし、響いた。
    あの頃すでに良書に出会えていたのに、気付けなかったんだなあ。
    遅くなったけれど、気付けて良かった。

    「李陵」「山月記」「弟子」「名人伝」「悟浄出世」「悟浄歎異」収録

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    2013年11月12日
  • 山月記・李陵 他九篇

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    「山月記」が短いけど含蓄があって耳に痛い話でした。
    真理を探究し懊悩する「悟浄出世」も自分が知ってる西遊記とは全く視点の違う話で面白かった。

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    2013年11月21日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    文体は慣れてしまえば問題なく読める。
    表現が力強く、話も面白い。ぐいぐいと引き込まれていくものが多かった。

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    2012年05月13日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    ハッケンくんストラップが欲しかったのと、『悟浄〜』が読みたかったから買った。
    中島敦の作品は本当にもっと読みたい!
    夭逝が悔やまれるよな…。

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    2011年07月14日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    山月記が一番好きだ。
    中島敦の文章は本当にかっこいい。
    というか、めちゃくちゃ知性的といった印象。格調高い。
    李徴が自分に重なるとことも多々あり、衝撃を受けた作品。
    月に吠える虎…、せつなくて美しくてしびれます。


    李陵も印象深い。
    かっこいい男とはなんなのか。
    国と国との戦争のなかに完全な悪なんて存在しないということも教えてくれます。みんな、正義と正義のぶつかりあいなんだろう。

    いやしかしほんとに、かっこいっす、中島敦。

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    2011年03月14日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    ipadのi文庫に入っていた。
    国語の教科書などで読んだ事はあるが、流石に長年読み伝えられただけあって、短い話でも話自体も面白く、また教訓も深い。
    将棋の羽生さんは、著書「決断力」の中で名人伝の様な心境で将棋を差してみたいと語っているが、なるほどと思う。

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    2011年02月09日
  • 光と風と夢 わが西遊記

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    光と風と夢・・・主人公=作者自身の、作家としての苦悩と精神活動の物語。
    客観的に見るということは対象を良く知ることと、対象から離れることが必要である。

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    2010年10月15日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    読み始めると案の定、「漢文訓読体」というのでしょうか、
    その古い文体に悪戦苦闘しました。
    しかし、知らぬ間になんだかどんどん夢中になっていきます。
    単純に物語が面白い。どの話も。

    特に良かったのは、西遊記の河童の沙悟浄を主人公とした二作。
    悩める沙悟浄が妖怪の賢者たちを訪ね歩き、教えを乞う。
    そののちの三蔵法師一行との旅を彼の視点から綴った悟浄歎異。
    まさか沙悟浄をこんな風に描くとは。
    読み切るのはとても苦労しましたが、非常にユーモラスで、
    とても楽しめた一冊です。

    <収録>
    1.李陵
    2.弟子
    3.名人伝
    4.山月記
    5.悟浄出世
    6.悟浄歎異

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    2011年03月07日