中島敦のレビュー一覧
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20260603 読んだ本 李陵・山月記 中島敦
北方謙三の史記を読んでから、確か昔読んだよなって思って本棚探したらありました。正直どんな話だったかも覚えていなかったんだけど、読んでみたら全四短編思い出しましたね。特に「弟子」の孔子の弟子子路については、最も孔子に心酔した弟子でありながら、粗暴で馬鹿で、でも好感が持ててって、相当印象深かったことまで思い出しました。
改めて「李陵」を読んでみると、北方史記とほぼ違和感がなくて、丸写しじゃないのって感じなんだけど、司馬遷の史記にこう描かれてるんだろうな。特に蘓武については架空の人物かと思ってたのに、「李陵」の中にも描かれている。
司馬遷の宮刑の描かれ方なんかも瓜二つだったな。
改めて北方文学を見直しました。
でも、正直この年でこういう形で読み返したから面白いんで、きっと昔はつまんないと思って読んだんだろうな。 -
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【2026年57冊目】
虎になった友との邂逅――山月記、弓を極めんとする男の末路――名人伝、孔子の弟子である子路の一生――弟子、司馬遷と李陵の運命――李陵、中島敦の短編集。
「その声は、我が友、李徴子ではないか?」
有名な一文ですね。山月記を読んだことがない人でも、知っているのではないかと思います。ネットミーム的にもなってますね。私も山月記をちゃんと読んだことがなかったので、文中に出てきた時はちょっと感動しました。思ったよりも早く出てきましたが。文体も思ったよりわかりやすく、読みやすかったです。
ただ、「弟子」だけはちょっと難しかったです。注釈がついてますが、いちいちページをペラペラと確かめに行く気が起きず、なんとなくの流し読みでした。こういった思想的な話は漫画で読もうとして断念した記憶があるので、おそらく向いていないのでしょう。
「李陵」は、「史記」を漫画で読んだことがあったので、なんとなく司馬遷の記憶をたどりながら読めました。また漫画のほうを読みたくなりました。史記、三国志、項羽と劉邦など、売らなきゃ良かったなぁと今更ながらに後悔しています。
思ったより文体がとっつきやすくて良かったです。 -
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ネタバレ■江戸川乱歩「鏡地獄」
既読を再読。
■谷崎潤一郎「人魚の嘆き」
未読のまま。
水島爾保布の挿画ありの中公文庫で読みたいので。
■小栗虫太郎「方子と末起」 ★
初読。まさことまき。
百合、スール、手紙のやり取りという少女小説、にして不思議の国のアリスモチーフ。
推理小説<恋愛小説。
■泉鏡花「妙の宮」 ★
初読。
たった4ページだが、なんでこんな風景を思い描いたのだろう? と。
■木下杢太郎「少年の死」
高原英理・編「少年愛文学選」で既読。
■坂口安吾「蝉―あるミザントロープの話―」
初読だが、混乱をそのまんま文章にした風情で、よくわからなかった。
Misanthrope はフランス語で「人間ぎらい」の意味。
■夢野久作「死後の恋」 ★
どこかで読んで、ポッドキャストで朗読を何度も聞いて、また読んだ。
グロテスクと美が結びついたらこうなる。
■芥川龍之介「疑惑」
初読。
まあまあ。
■小川未明「百合の花」
初読。
太郎。勇。独楽。泉。お花。百合の花。
言葉と絵で描く夢のような。
■中島敦「文字禍」 ★
再読、かもしれない。
いわゆる「ゲシュタルト崩壊」を、その概念が提唱されるもっと前に小説化している。
しかもある意味残酷童話的な話として。
これは面白い。