中島敦のレビュー一覧

  • 山月記(乙女の本棚)

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    李徴が発狂して人喰虎になる話。
    誰かが自分を呼んでいるので声の方に走っていったら虎になってしまった。
    虎になって1年後に元同僚に偶然出会う。
    人間の心でいる時間が短くなっている李徴は、作った詩をその同僚に託す。
    それと、妻子もよろしくと頼む。
    絵が美しい。

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    2021年04月08日
  • 山月記

    購入済み

    難しい

    読んで見ようと思いつつなかなか手が出なかった本。
    旧仮名、読み方さえわからない漢字、意味が分からない言葉。でも、オドロおどろしさは伝わってきました。

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    2021年01月09日
  • 山月記・李陵 他九篇

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    院生だったときに友だちにすすめられていたけど、読んだことがなくて。
    でも、今このとき読んだからこそ、これあたしのこと書いてるのか?ってくらい、自分の物語だった。
    とくに「山月記」「悟浄出世」「狼疾記」耳が痛く、我が身を振り返らせること。

    中島敦はこんな小説を書いている間も、ここに描かれていることを我が身のこととして考えていたのだろうか。
    この想いを抱えている人が、こうして小説を完成させていることが、私には謎。
    どんな心境だったんだろう、なぜこれを書いたのだろう。
    解せない。
    知りたい。

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    2021年01月02日
  • 山月記・李陵 他九篇

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    難しい。著者の育った環境のせいもあるが、文体が漢文調で慣れるまでに時間がかかった。李陵はそれでも面白く引き込まれたが、最後がこれで終わるのかという感じ。山月記も最後が・・・。ハッピーエンド好きの自分には合わないかな。なのでほかの作品は読みませんでした。

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    2020年07月16日
  • 斗南先生・南島譚

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    「斗南先生」は漢学者の叔父を学生の主人公の目で描いたもの。「過去帳」は作家になる以前の自虐的、自省的な作品。チョッとグダグダした自分語りもあるが、あまり読み辛さはない。作者は自分に対する懐疑を強く持っていたことを再認識した。

    「古譚」は、山月記を含む4短編。大学1年の頃に読んでいるので、30数年振りの再読。最初の作家(?)の悲劇は作家であることに対する疑問かなと若い時は思ったが、どうだろう。

    「南島譚」「環礁」は南洋で見聞きしたことを収録したもの。作家にとって南洋とは、何だったんだろう。作家自身も西洋文明の目から、東洋文明の目から、日本人の眼鏡で、実は何も見ていないのでは、と自問している。

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    2018年05月02日
  • 光と風と夢 わが西遊記

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    『宝島』で知られているスティーブンスンの書簡を元に日記形式で再構成した『光と風と夢』。南洋へ実際に行ったことがある中島敦だから書けた、生々しい島の自然の描写と、支配する側(白人)とされる側(島民)の関係。
    西遊記に出てくる沙悟浄を主人公に置いた「悟浄出世」「悟浄歎異」。
    光と~も悟浄~も、どちらも苦悩しそれを独白する主人公の影に作者本人の苦悩が反映されているようで、読んでていろいろ考えちゃいます。

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    2017年09月26日
  • 山月記・李陵 他九篇

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    再度この本を手にしたのは表題作ではなく、西遊記の沙悟浄が出家するまでを描いた作品「悟浄出生」「悟浄歎異」のため。中島敦はトラの話だけでなく、このような少し力を抜いた作品も合わせて読むと横浜育ちの本来の姿が見えるようである。

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    2017年04月02日
  • 山月記・李陵 他九篇

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    大学生になって読むと高校の教科書ではなんの感想も抱かなかった山月記にこんなにも心が動かされるのか。
    ー己の場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった。虎だったのだ。ー
    そう、虎というのはあくまで比喩であり、伝えるための手段として使われているのだ。言われてみれば自分の身の回りにもすでに虎になりかけていたり、あるいは他の動物になっていたりする人はいるのかも。
    いやー、実に簡潔明瞭な文。素晴らしい。

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    2015年07月05日
  • 山月記・李陵 他九篇

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    ネタバレ

    山月記と李陵は期待どおり。
    西遊記シリーズも文章が面白かった。
    しかし、他の作品はいまいちというか、読み直しはしないだろうな。

    ・李陵
    ・弟子
    ・名人伝
    ・山月記
    ・文学禍
    ・悟浄出世
    ・悟浄歎異
    ・環礁
    ・牛人
    ・狼疾記
    ・斗南先生

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    2015年06月23日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    中身は至って真面目だし、悟浄出世など中島敦好きには嬉しいラインナップですが、表紙がイラストなのがどうも気に食わないです。

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    2014年03月24日
  • 新撰クラシックス 李陵/山月記(小学館文庫)

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    ☆3.5
    中学校か高校で習ったなぁ。懐かしい。自らの心の中の、獣の姿になってしまった男か...。他人事ではないんだけどね。

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    2013年12月17日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    私が持ってるのは55版だからこの表紙じゃないよ!

    高校の授業で「山月記」を読んだ時は、この作家さんとは仲良くなれそうにないなぁと思ったものだけど、今読んでみると、これだけ漢語語彙が多いのに読みやすい!
    慣れない漢語語彙は確かに難解なんだけど、それでも登場人物の感情が手に取るようにわかる。

    今までずっと挑戦しようと思って積みっぱなしだったのは損してたなぁ。

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    2012年05月28日
  • 新撰クラシックス 李陵/山月記(小学館文庫)

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    【前漢の武帝の時代。侵略をくりかえす匈奴を討つために北辺の地へ向かった李陵であったが、やむなく捕虜となってしまう。そしてその李陵を弁護した歴史家・司馬遷は、宮刑に処され──。
    時代の波に翻弄される男たちの姿を描き、“人間の真の美しさ”を問う「李陵」、己の自尊心のために虎の姿になってしまった詩人・李徴の苦悩を綴った「山月記」。。】

    名著

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    2012年01月09日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    弟子を読みたくて買ってみたが、長く積読していた。文章の美しさに、今の作家に書けない美的感覚を感じる。若くして逝ってしまったのが惜しまれる。

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    2011年05月29日
  • 斗南先生・南島譚

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    「山月記」で有名な作者が、亡くなった漢学者である伯父について書いた短編小説のほか、戦中のパラオの風俗を描いた作品など、ちょっと違った中島敦の作品集でした

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    2009年10月04日
  • 斗南先生・南島譚

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    中島敦の作品の中から、「古譚」をまとまった形で収録されている文庫本が欲しくて購入。
    「南島譚」の「幸福」「夫婦」も、「古譚」のような物語的な感じで読めると思います。

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    2009年10月04日
  • 新撰クラシックス 李陵/山月記(小学館文庫)

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    高校生の現代文授業の定番「山月記」の授業が来週から始まります。授業のために、「山月記」以外の中島敦作品も読んでみました1

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    2009年10月04日
  • 斗南先生

    匿名

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    我儘で偏屈な伯父が好き勝手やって迷惑かけまくって往生したという印象が拭えず、自分には余り合わなかったです。

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    2025年05月08日
  • 斗南先生

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    この偏屈な伯父はもっと周囲に感謝すべきだろうと思いました。こんな親切な親戚たち中々いないと思います。三造の涙の描写が印象的でした。

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    2025年04月11日
  • 狐憑

    匿名

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    旧仮名なので少し読み難かったです。その上カニバリズムがあります。最後がホラーすぎてゾォ〜ッとしました。ちょっと…自分には受け入れ難いお話でした。

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    2025年02月06日