中島敦のレビュー一覧

  • 新撰クラシックス 李陵/山月記(小学館文庫)

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    李陵は子供の頃から何度読んだやら。読むたびに心に染みいります。山月記は森見登美彦のパロディ読んだ後なので違った面白さ。
    しかし、新装で600円か。昔は200
    円ちょっとで薄いペラペラの新潮?文庫買えたのだが。

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    2012年03月06日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    ネタバレ

    『李陵』

    『弟子』

    『名人伝』

    『山月記』

    『悟浄出世』

    『悟浄歎異』

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    2011年07月11日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    買って置いたまま放置していた本。
    なんとなくぱらぱらと捲って、読まず嫌いになっていたのだが、読んでみてかなり面白くてなぜさっさと読んでなかったのか後悔してしまうほど。
    少ないページの中に実に考え深い内容。好きかもしれない。

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    2010年05月04日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    悟浄出世と悟浄歎異が載ってるので買いました。中島敦の文章は本当に美しい…。読む度に新しい感動をくれる短編集です。大好きです。
    私としては挿し絵はない方が良かったな…!情景を想像するのが好きなので。

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    2009年12月24日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    ■山月記■
    憤悶と慙恚とによって益々己の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった。人間は誰でも猛獣使であり、その猛獣に当るのが、各人の性情だという。 事実は、才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰とが己の凡てだったのだ。

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    2009年10月12日
  • 李陵・山月記 弟子・名人伝

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    ●山月記●
    この気持は誰にも分らない。誰にも分らない。己と同じ身の上に成った者でなければ。
    事実は、才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰とが己の凡てだったのだ。己は漸くそれに気が付いた。
    この胸を灼く悲しみを誰かに訴えたいのだ。

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    2012年03月14日
  • 光と風と夢 わが西遊記

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    いろいろ思い入れがあって、たぶんこういうレビューを書くのに適さない。悟浄とスティーブンスンが好きになる中篇。講談社文芸文庫は注釈がないので、ある意味読みやすく、ある意味つらいカモ。

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    2009年10月04日
  • 山月記

    購入済み

    あの有名な

    昔、少し読んだことがあったが、内容を忘れていたので再読。

    ページ数も多くないので、ぜひ読んでもらいたい。色々と考えさせられる内容になってる。

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    2025年12月06日
  • 文字禍(乙女の本棚)

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    ただ知覚することと、文字を読むことによって注目するポイントが変わることの良し悪しをファンタジックに描いた話だった。
    舞台がアッシリアでバビロニアのギルガメッシュ 王や死神エレシュキガルの名前が出てきてうれしかった。
    しきみさんの絵もおじいさんは可愛らしく、文字の精霊は妖艶で良かった。

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    2025年11月17日
  • 疵(きず)の迷楼 耽美幻想セレクション

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    まず装画が怪しげで綺麗!いわゆるジャケ買い
    あとタイトル『疵の迷楼』別世界へと誘い込まれるような魅惑的な感じに加え、名だたる文豪たちの作品に興味を引かれてしまう。
    まだ、このとき耽美という言葉の意味を理解していなかった。ただ「美しい」くらいにしかとらえていなかったので読んでみたら本当の意味を思い知らされ、常軌を逸した世界への入り口だった。

    なかなか普通の感覚では理解、共感し難い作品ばかり。どの作品も何かに心を奪われていたり、病的にのめり込んでいたりと現実からかけ離れていて危うい空気が漂っている。
    抗いがたい好奇心や欲望、まるで[パンドラの箱]を開けてしまったようなそんな感じだ。

    収録されて

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    2025年10月15日
  • 文字禍(乙女の本棚)

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    中島敦は絵本とは相性が良くない、かも知れない。

    それでも、やっぱり興味深い物語だと思う。
    文字というものの言い表せない力を感じることができるんよな

    2025.9.15
    177

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    2025年09月15日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    自尊心とは「自分を大切に思う気持ち」のことだと感じる。
    ただ、それが高すぎると「プライド」として表れてしまうのだろう。
    自尊心が過剰になると、「自分は他人よりも秀でている」と思い込みやすくなり、現実での評価とのギャップに苦しむことになるのかもしれない。

    もちろん、自尊心が低すぎるのも生きづらさの原因になる。
    けれど、同じように高すぎてもバランスを崩してしまうのだと、改めて思った。

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    2025年08月31日
  • 李陵・山月記

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    『山月記』は虎になった男の話として知ってはいたが読んだことはなかった。『李陵』は前漢頃の話でこちらも運命と自己の忠義や正義との葛藤が良かった。

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    2025年08月08日
  • 文字禍(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    しばらく見ない間に、このシリーズとても増えててびっくり!嬉しい。

    文字の精霊。文字を覚えることで起こる不具合。歴史とは在った事柄のことか粘土板の文字のことか。書かれていないことは存在しないということ。
    面白い。

    エンタメ小説はたくさん読んでても、文学作品はほとんど読んでいないので、このシリーズだけでも少しずつ読んでみよう。キレイなイラスト大好き。しきみさんのイラスト、ほんと好き。

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    2025年07月21日
  • 文豪死す

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    文豪たちの遺作を集めた本。
    太宰治のグッドバイ、初めて読んだけど続きがめちゃくちゃ気になる…!!!

    各作家の作品のあらすじ紹介がわかりやすくて、面白そうで、読んでみたいのをたくさん見つけられた。
    名作系にハードルの高さを感じていたけど、作家のあらすじや経歴をみて、だいぶハードルが下がった。

    夢野久作知らなかった!女坑主は読み終えたあと「あの時のあのセリフはどういう意味?」ってなって読み返してしまった。

    読んでみて良かった。自分の読める小説が広がりそう。

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    2025年06月15日
  • 悟浄出世

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    西遊記の沙悟浄のお話です。悩める沙悟浄が答えを求めて彷徨い、三蔵一行に出会うところまで。人によって考えは千差万別。結局悟浄の悩みは考えるだけ無駄ということなのかな。

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    2025年05月10日
  • 牛人

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    父親は自業自得だと思うけれど、二人の息子は可哀想だったなと思います。豎牛は二人の息子と違う待遇の所為で歪んだのか、それとも元々そういう人格だったのか。背筋がゾッとするお話でした。

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    2025年05月08日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    久々に読んだ山月記。
    何故、虎になってしまったのかと考えていたのに最後には何故、人間だったのかとなるあたりが怖い。

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    2025年04月04日
  • 李陵・山月記

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    『山月記』、『名人伝』、『弟子』、『李陵』の4作品が収められた短編集。
    中国伝記や古伝説に取材した著者のどの作品も、常に「自己のあり方」を見つめ続けている。

    詩作、弓、儒家の道、軍師。それぞれが抱える苦悩や葛藤や孤独感は、現代人が抱えるアイデンティティクライシスに異としない。

    自分の弱さや克服できないこと、曲げられずに意地を張ってしまうことは誰しもある。
    作中の登場人物達は、それを自らが明確に自覚し、どう向き合うかを自分が考えることが大切であることを教えてくれているような気がした。

    複雑な人間関係や自己実現性への挑戦を諦めず、悩みながら曲がりなりにでも、なるべくまっすぐに、「自分を生きる

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    2025年03月25日
  • 文字禍(乙女の本棚)

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    ふとある芸人さんの本の内容を思い出した。
    まったく本を読まない芸人さんの読書経験を綴った本であったが、「どうして単に文字が並んでいるを読むだけでシーンが頭の中に浮かぶのか、この仕組みは一体なんなのだ」…というようなことだったが、それもまた文字の精霊の力、ともすれば文章の精霊の力というものなのだろうか。
    たしかに、なんでもない文字という記号の列だけで、見たこともない文明の街並みや老学者の様子が頭に浮かぶ。
    それを元に、しきみ氏がこうしてイラストを添えている。
    読書をする人間にとって、当たり前すぎることを、否、人間として生きるうえでも当たり前すぎることを、揺さぶられる短編だった。
    …それも、文字を

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    2025年03月20日