作品一覧

  • 堤康次郎 西武グループと20世紀日本の開発事業
    4.3
    1巻1,320円 (税込)
    電子版は本文中の写真を多数カラー写真に差し替えて掲載。 早稲田大学在学中に起業、卒業するや別荘地や住宅地を精力的に開発した堤康次郎。その軌跡は、公務員・会社員などの新中間層(サラリーマン)の誕生や都市人口の増大と重なる。軽井沢や箱根では別荘地や自動車道を、東京では目白文化村や大泉・国立などの学園都市を開発した。さらに私鉄の経営権を握り、百貨店や化学工業も含めた西武コンツェルンを一代で築くが、事業の本分はまぎれもなく「土地」にあった。厖大な資料から生涯を読み解く。
  • 日本鉄道史 幕末・明治篇 蒸気車模型から鉄道国有化まで
    4.0
    1~3巻902~1,034円 (税込)
    一八五四年、来航したペリー提督は蒸気車模型を幕府に献上。以来、日本は鉄道時代に突入した。幕末の外国人たちによる敷設計画に始まり、新橋~横浜間の開業、官設鉄道を凌ぐ私設鉄道の全盛期を経て、一九〇六年の鉄道国有化と開業距離五〇〇〇マイル達成に至る半世紀――。全国的な鉄道網はいかに構想され、形成されたのか。鉄道の父・井上勝をはじめ、渋沢栄一、伊藤博文などの活躍とともに日本鉄道史の草創期を描く。
  • 日本鉄道史(合本)
    -
    1巻2,838円 (税込)
    中公新書2269『日本鉄道史 幕末・明治篇―蒸気車模型から鉄道国有化まで』、2358『日本鉄道史 大正・昭和戦前篇―日露戦争後から敗戦まで』、2530『日本鉄道史 昭和戦後・平成篇―国鉄の誕生からJR7社体制へ』の3冊を1冊にまとめた。 ペリー来航時の蒸気車模型に始まり、鉄道の開通、国有化、植民地での鉄道建設や私鉄による沿線開発など鉄道の興隆期を迎える。敗戦時にも鉄道は動き続け、新幹線の開通も果たすが、やがて国鉄の経営は悪化、民営化へと進む。160年以上におよぶ日本の鉄道史を一気に通観する。
  • 日本の企業家1 渋沢栄一 日本近代の扉を開いた財界リーダー
    -
    1~13巻1,999~2,200円 (税込)
    歴史に学び、戦略を知り、人間を洞察する――PHP研究所創設70周年記念出版シリーズ「日本の企業家」1巻目の第一部[詳伝]では、まず渋沢栄一の比類なき企業家活動の歴史を豊富な史料をもとに眺望する。そして第二部[論考]では、合本主義や道徳経済合一説などに視点を向ける。さらにドラッカーなど多くの学者や経営者に称えられる「公益」追求の先駆者としての姿勢、財界リーダーとしての役割等、その今日的意義を経済史・経営史研究の重鎮が問い直す。さらに第三部[人間像に迫る]では、栄一の曾孫・渋沢雅英氏へのインタビューを収録。同時代を生きた実業家たちの「栄一」評も紹介、人間・渋沢栄一の実像に迫る。渋沢家の維持・発展に心を砕きつつも、日本社会の繁栄を願い、後継の人々の育成・指導に傾注したその「行き方」は、われわれ現代を生きる日本人に遺された「宝」である。“時代の先駆者たちの躍動に真摯に向き合う”シリーズ、ここに刊行!
  • JR高崎線・宇都宮線沿線の不思議と謎
    3.0
    1巻891円 (税込)
    埼玉県の大宮駅から北西に延びる高崎線と、北東に延びる宇都宮線。どちらも15両編成の電車が頻繁に行き交う北関東の大動脈。郊外と都会の趣が同居する沿線には、いまの日本や、あるいはその地域を形作った近世や近代のいろいろなおもしろさが隠されています。同じ北関東でも、それぞれ異なる高崎線と宇都宮線の個性の「不思議」と「謎」に迫ります。

ユーザーレビュー

  • 日本鉄道史 幕末・明治篇 蒸気車模型から鉄道国有化まで

    Posted by ブクログ

    幕末から明治(正確には1906年の鉄道国有法の公布まで)の日本の鉄道の歴史を扱う。鉄道一本に絞っており、これまでの政治経済通史的な理解では得られなかったニッチな分野に光を当てている。

    鉄道をもたらしたのも実はペリーで蒸気機関車の模型を持ってきた。これを佐賀藩や薩摩藩が作り直すところから歴史は始まる。

    そこから有名な新橋〜横浜間の列車に繋がっていくが、この時点では、路線計画、敷設、車両など技術は西洋頼り(お雇い外国人)。そんな状況を鉄道局長たる井上勝が変えていく。具体的には教育機関を作って教えて現場に出すことを繰り返して日本人の手だけで作ることができるようになった。

    その後、官と民が併存し

    0
    2025年07月30日
  • 堤康次郎 西武グループと20世紀日本の開発事業

    Posted by ブクログ

    西武グループ創始者の評伝。西武沿線居住者として楽しく読むことができた。
    滋賀県出身、箱根、軽井沢などリゾート地と大泉、小平、国立など学園都市の開発。その他東京の都市の歴史にこの方の存在は大きかった。
    その後の堤家の凋落こそあるが、やはり立志伝中の人物であったと思う。

    0
    2024年08月12日
  • 堤康次郎 西武グループと20世紀日本の開発事業

    Posted by ブクログ

    堤康次郎の人となりの印象はどうしても「父の肖像」を始めとした、辻井喬の著作群での描かれ方に大きな影響を受ける。

    家族としての視点に加え、後継した経営者としての分析(しかもどちらも卓越した経営能力を持ち)、その上辻井の文才まで含めると著作群以上の評伝は生まれるべくもないとは思うのだが、そこで本書である。

    本書は著者が「はじめに」で断っている通り、(経営に関わる閨閥形成を除いた)家族関係には言及していない。終章で後継者に触れているが、家産と事業の分離とそれぞれの後継という視点は本書の締めくくりに必須だと思う。

    論点を本来の実業家としての堤康次郎に絞り込む事により論点となるのは、結局は「土地の

    0
    2024年06月15日
  • 堤康次郎 西武グループと20世紀日本の開発事業

    Posted by ブクログ

    今の鉄道網を築いた背景が把握できた。
    本音と建前、どこまでが公共性だったんだろう。
    次は、息子たちのことも勉強したい。

    東京の鉄道史がまとまっている本を読みたい。

    0
    2024年04月20日
  • 堤康次郎 西武グループと20世紀日本の開発事業

    Posted by ブクログ

    西部グループを一代で築いた堤康次郎の、実業家としての側面に焦点を充てた伝記。

    堤氏は、滋賀県出身かつ滋賀県の発展にも貢献した人なので、『成瀬は天下を取りに行く』などの成瀬本の舞台の基盤を作った人だとも言えると思う。その意味で成瀬本ファンは本書の一読をオススメする(かなりマニアックな読み方)。

    0
    2024年03月28日

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