老川慶喜の作品一覧
「老川慶喜」の「JR高崎線・宇都宮線沿線の不思議と謎」「堤康次郎 西武グループと20世紀日本の開発事業」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「老川慶喜」の「JR高崎線・宇都宮線沿線の不思議と謎」「堤康次郎 西武グループと20世紀日本の開発事業」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
幕末から明治(正確には1906年の鉄道国有法の公布まで)の日本の鉄道の歴史を扱う。鉄道一本に絞っており、これまでの政治経済通史的な理解では得られなかったニッチな分野に光を当てている。
鉄道をもたらしたのも実はペリーで蒸気機関車の模型を持ってきた。これを佐賀藩や薩摩藩が作り直すところから歴史は始まる。
そこから有名な新橋〜横浜間の列車に繋がっていくが、この時点では、路線計画、敷設、車両など技術は西洋頼り(お雇い外国人)。そんな状況を鉄道局長たる井上勝が変えていく。具体的には教育機関を作って教えて現場に出すことを繰り返して日本人の手だけで作ることができるようになった。
その後、官と民が併存し
Posted by ブクログ
堤康次郎の人となりの印象はどうしても「父の肖像」を始めとした、辻井喬の著作群での描かれ方に大きな影響を受ける。
家族としての視点に加え、後継した経営者としての分析(しかもどちらも卓越した経営能力を持ち)、その上辻井の文才まで含めると著作群以上の評伝は生まれるべくもないとは思うのだが、そこで本書である。
本書は著者が「はじめに」で断っている通り、(経営に関わる閨閥形成を除いた)家族関係には言及していない。終章で後継者に触れているが、家産と事業の分離とそれぞれの後継という視点は本書の締めくくりに必須だと思う。
論点を本来の実業家としての堤康次郎に絞り込む事により論点となるのは、結局は「土地の