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美しく野性的な野々花、聡明でプライドの高い阿佐、繊細ゆえに孤絶しがちな咲。 小学5年生の春、三人はそれぞれの理由でクラスで浮いてしまう。 共通点も一切ない彼女たちだったが、二十歳になり、 それぞれモデル、大学生、ショップ店員と大きくなり、ふしぎな交流をもつ。 三人は少女時代の獣道をくぐりぬけながら、 野々花は〝ヤリマン〟とメディアで叩かれ、 阿佐は恋愛経験ゼロの自分を恥じ、性と生をこじらせていく。 そこで、不器用な咲が意外な行動を起こし…… 『少女は花の肌をむく』より改題。
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Posted by ブクログ
全女子が共感できるやつではないかなと思った。 十歳の章も二十歳の章も身に覚えがありすぎて胸が痛くなったな。 男子の世界でもまた何かしらあるのだと思うけど、女子はもっと複雑で小学生であっても打算とか色々な思惑が絡まりあって人間関係がめんどくさいことになる。 もっとシンプルになればいいのにね。 野々...続きを読む花はすごく自由だけど、やはり容姿という武器があるからできた行動もあるだろう。 阿佐は色んなことを考えて損得で友達を選んでるフシがあったけど、野々花と咲には本音が言えるようになるといいなと思う。 咲は小学生の頃は変人と言われてかなり不思議ちゃんだったけど20歳になったら色んなことを俯瞰して見ていてこれが大人になることだなと思った。 ジェンダーレスとかLGBTQとかはやっぱり一部でしかなくて「女」と「男」って枠組みに入れられて勝手に役割を押し付けられちゃう部分もあるし、本当に生きづらい世の中だなと。 でも3人がそれぞれ悩んで消化して自分らしく生きられたらいいなと爽やかな気持ちで読み終わりました。
懐かしく、切ない気持ちになった読後感。友だちというミクロの世界で認め合うことが、世界平和につながるんだろうなあ。大げさか。
ついこの前成人式だった。色々重なる部分があった。今でも連絡とりたいと思う子って親友!とかずっと友だち!って当時全く考えてない子だったりするよなあ。
個性的な少女たちの小学生時代と、成人してからの生活を描いています。 我が道を突っ走って人の事を省みる事が出来ない美少女と、常に人の動向を見ながら上手く世渡りしている少女、そして擬音に囚われて自分の世界に入り込んで人と交わる事が難しい繊細な少女。 学生時代、特に小学生は人と違っている事が悪で、恥ずかし...続きを読むい事という認識が誰も彼も沁みついているので、輪を乱すだけではなく、ちょっと言動や意見が多数派と違っているだけで異分子とされてしまう。何とも理不尽でつまらない世界観です。小学生には戻りたくない・・・。 そんな少女時代を何とか乗り越えて大人になって、それぞれの世界を持ちながら友達でいられる。うらやましいな自分にはそんな友達がいないので。
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